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5章 友人達の大騒動
52話 覚醒
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「逃げろって言ってるだろうが!」
「誰がお前を見捨てて行くかよ…」
レンゼは走って、女の方に行こうとするアベルに走って蹴り飛ばした
「それじゃあもう縁を切る」
ドゴッ!
「ぐっ! …な、んで…」
ドサッ…
「2号、こいつを連れて逃げろ、お前ともこれ以降縁を切る」
「で、でも…」
「五月蝿い! とっととアベルを連れて逃げろ!」
「っ! …わ、分かり…ました…」
2号は俯いて拳をブルブル震わせ、アベルの襟を掴むとその場を去った
「あら? 良いのかしら? 私に勝てたかもしれないのに…」
「あいつらは関係ない…俺はお前を必ず殺すだけだ」
レンゼが目の前の女、ラストを睨むとラストはレンゼを睨み返してニヤリと笑った
「何が可笑しい!」
「私は稽古を付けてあげるって言ったのよ? 貴方には強くなって貰わなくちゃいけないの…仲間想いだけが良いって訳じゃ無いの…時には残酷に…姿に惑わされない…強い者にならなくちゃ…」
ラストの言葉にイライラしてレンゼは折れたチョークで地面に魔術式を画くと魔力を通した
暗示は剣
(くそ…慰術の為に魔力を残して置きたいが…あの熱じゃ相当少ないな…後、1回位か…)
剣を造り出すと構えてラストを睨んだ
「最後みたいな顔して…大丈夫よ…貴方が倒れたらちゃんと連れて帰るから…」
「お、おい…冗談だろ? なんだよそれ…」
「何かおかしいかしら? 貴方の妹さんと同じ見た目なんだけど…」
ラストがニヤニヤ笑い、レンゼを見詰めるとレンゼは頭を掻き始めた
(あれは不味い…攻撃出来る訳ない…例えラストだろうがあの見た目の奴に攻撃出来ねぇ…)
ガリッ
レンゼの頭から血が出始めた時にはラストはレンゼの目の前に来ていた
「ほら、その剣で一思いに…」
ラストがレンゼの剣を掴んで自分の胸に押し当てようとするとレンゼは剣を引っ張って自分の後ろに投げ捨てた
「ふふふ…ほら、家族だろうが殺しなさい…それが強くなれるただ1つの方法よ…」
「違う…止めろ…」
レンゼは尻餅を着いて少しずつ後ずさる
「いいえ…貴方の力はそんな物じゃない…」
(早く…あいつはロゼじゃない…ロゼじゃないんだ! 殺せ! 殺せよ!)
何度も目の前の少女の姿をしたラストを殺そうと思うが、心だけで体が動かない
「早く殺して…早く…早く!」
「…や…嫌…嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ!」
頭を掻きむしり、頭から血が流れ出るが意味などなく、背中が壁に付いた
その時、レンゼの目にジワッと涙が溜められる
「ほら…早く殺して…?」
「止めろ…その姿を止めろぉ!」
「殺さないと貴方が殺されるのよ?」
しかし体が言うことを聞かずに壁があるにも関わらずずっと後ろに行こうとしている
「…だったら…これはどう? 今殺せなかったら貴方の妹と、一緒にいるあの女も殺す。これなら良いでしょ?」
ラストはレンゼの剣を拾うとレンゼの手の横に突き刺した
「ほら、殺して? 殺さないと貴方の家族が死ぬわよ?」
「っ! 止めろ…止めてくれ…」
「今更何を言ってももう遅いの…」
ラストは嘆息すると剣を引き抜いて自分の喉に突き刺そうと刃を自分に向けた
「お、おい…何を…」
レンゼが震える声で言うとラストは剣を思いっきり自分の喉に向けて動かした
「止めろ!」
ドゴッ! …カラン…
少し先で剣が落ちる音がして、レンゼはラストを押し倒している体勢となった
「あら…貴方、そう…そう言う性癖だったのね…」
ラストはニヤッと笑い、レンゼの首筋に手を伸ばした
「もう、死んでも良いわよ…」
(不味い不味い不味い不味い不味い!)
グサグサグサッ!
レンゼが身を引くと同時に体中にラストの腹から伸びてきた針に突き刺された
「がはっ!」
レンゼはドサッと倒れて、それを見下しラストは笑う
「貴方には強くなって欲しかった…それがあの人の望みだから…でも貴方は家族も殺せない…弱い…弱い存在…だから貴方はもう要らない…次を待つだけ…」
ラストの姿が元に戻ると立ち上がり、レンゼを見下した
(次…? 何を言ってんだ? 次ってなんだよ…)
「それじゃあ約束通りに貴方の家族…妹さんとあの子を殺すわね…」
ラストが不敵な笑みを浮かべている時、レンゼの意識は朦朧としていた
その時、ふと頭の中に鮮明な場面が流れてきた
『おい! 今すぐそれを殺せ!』
なんだ…これ…
ハッとして目の前に飛び込んできた光景に口を動かすのも忘れていた
『止めて! お願いします! なんでも言う事を聞くのでそれだけは…!』
黒服を着た男にレンゼと話していた男が泣き付いていると額に銃口を向けた
『お前が殺せないなら私が殺る!』
ダンッ!
前回レンゼと話していた男が撃たれた時、ある感情が浮かび上がってきた
『お前は失敗作だ! 死ね! 人で無き人!』
ガシャン!
そこで気が付くとラストが立ち去ろうとしていた
「おい…」
「何かし…」
ブシャァァァアアァァァアァァァァァァアァァアァァアァァァァァァァアァァアァァァアァァ!
突然左腕が千切られた事にラストは舌打ちをした
「貴方…なるほどね…」
「オラァ!」
ラストの腕を振り回して着々と攻撃を当てていく
「は、はや…」
ボキッ!
「がっ!」
ラストは右側に吹っ飛ばされて壁にぶつかり、体中から血を流している
「ははは…貴方…流石ね…まさか再生が追い付かないなんて…」
ゆっくり歩いて来るレンゼを視界に入れながら腕を再生させると同時にレンゼと視線を交わした
レンゼの左目玉がギョロッと上に回転し、現れた瞳の形に驚いた
「そこに…あったのね…」
「モウ…コロサセナイ!」
「…ああ…やっと分かったわ…貴方が産まれた時から力を使えなかったのか…貴方…ふふふ、それならあっちの子を捕まえた方が良さそうね…」
レンゼは突然動きを止めるとドサッとその場に倒れた
「悪いけど貴方の足の神経を切らせて貰ったわ…それじゃあまたいつか会いましょ…今度は3人で…」
ラストが建物の屋上に手を伸ばして登って行くとその場に倒れた
ムクッ
「おはよう」
「うん、おはよー」
その頃2人の少女は微笑みを交わしていた
「誰がお前を見捨てて行くかよ…」
レンゼは走って、女の方に行こうとするアベルに走って蹴り飛ばした
「それじゃあもう縁を切る」
ドゴッ!
「ぐっ! …な、んで…」
ドサッ…
「2号、こいつを連れて逃げろ、お前ともこれ以降縁を切る」
「で、でも…」
「五月蝿い! とっととアベルを連れて逃げろ!」
「っ! …わ、分かり…ました…」
2号は俯いて拳をブルブル震わせ、アベルの襟を掴むとその場を去った
「あら? 良いのかしら? 私に勝てたかもしれないのに…」
「あいつらは関係ない…俺はお前を必ず殺すだけだ」
レンゼが目の前の女、ラストを睨むとラストはレンゼを睨み返してニヤリと笑った
「何が可笑しい!」
「私は稽古を付けてあげるって言ったのよ? 貴方には強くなって貰わなくちゃいけないの…仲間想いだけが良いって訳じゃ無いの…時には残酷に…姿に惑わされない…強い者にならなくちゃ…」
ラストの言葉にイライラしてレンゼは折れたチョークで地面に魔術式を画くと魔力を通した
暗示は剣
(くそ…慰術の為に魔力を残して置きたいが…あの熱じゃ相当少ないな…後、1回位か…)
剣を造り出すと構えてラストを睨んだ
「最後みたいな顔して…大丈夫よ…貴方が倒れたらちゃんと連れて帰るから…」
「お、おい…冗談だろ? なんだよそれ…」
「何かおかしいかしら? 貴方の妹さんと同じ見た目なんだけど…」
ラストがニヤニヤ笑い、レンゼを見詰めるとレンゼは頭を掻き始めた
(あれは不味い…攻撃出来る訳ない…例えラストだろうがあの見た目の奴に攻撃出来ねぇ…)
ガリッ
レンゼの頭から血が出始めた時にはラストはレンゼの目の前に来ていた
「ほら、その剣で一思いに…」
ラストがレンゼの剣を掴んで自分の胸に押し当てようとするとレンゼは剣を引っ張って自分の後ろに投げ捨てた
「ふふふ…ほら、家族だろうが殺しなさい…それが強くなれるただ1つの方法よ…」
「違う…止めろ…」
レンゼは尻餅を着いて少しずつ後ずさる
「いいえ…貴方の力はそんな物じゃない…」
(早く…あいつはロゼじゃない…ロゼじゃないんだ! 殺せ! 殺せよ!)
何度も目の前の少女の姿をしたラストを殺そうと思うが、心だけで体が動かない
「早く殺して…早く…早く!」
「…や…嫌…嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ!」
頭を掻きむしり、頭から血が流れ出るが意味などなく、背中が壁に付いた
その時、レンゼの目にジワッと涙が溜められる
「ほら…早く殺して…?」
「止めろ…その姿を止めろぉ!」
「殺さないと貴方が殺されるのよ?」
しかし体が言うことを聞かずに壁があるにも関わらずずっと後ろに行こうとしている
「…だったら…これはどう? 今殺せなかったら貴方の妹と、一緒にいるあの女も殺す。これなら良いでしょ?」
ラストはレンゼの剣を拾うとレンゼの手の横に突き刺した
「ほら、殺して? 殺さないと貴方の家族が死ぬわよ?」
「っ! 止めろ…止めてくれ…」
「今更何を言ってももう遅いの…」
ラストは嘆息すると剣を引き抜いて自分の喉に突き刺そうと刃を自分に向けた
「お、おい…何を…」
レンゼが震える声で言うとラストは剣を思いっきり自分の喉に向けて動かした
「止めろ!」
ドゴッ! …カラン…
少し先で剣が落ちる音がして、レンゼはラストを押し倒している体勢となった
「あら…貴方、そう…そう言う性癖だったのね…」
ラストはニヤッと笑い、レンゼの首筋に手を伸ばした
「もう、死んでも良いわよ…」
(不味い不味い不味い不味い不味い!)
グサグサグサッ!
レンゼが身を引くと同時に体中にラストの腹から伸びてきた針に突き刺された
「がはっ!」
レンゼはドサッと倒れて、それを見下しラストは笑う
「貴方には強くなって欲しかった…それがあの人の望みだから…でも貴方は家族も殺せない…弱い…弱い存在…だから貴方はもう要らない…次を待つだけ…」
ラストの姿が元に戻ると立ち上がり、レンゼを見下した
(次…? 何を言ってんだ? 次ってなんだよ…)
「それじゃあ約束通りに貴方の家族…妹さんとあの子を殺すわね…」
ラストが不敵な笑みを浮かべている時、レンゼの意識は朦朧としていた
その時、ふと頭の中に鮮明な場面が流れてきた
『おい! 今すぐそれを殺せ!』
なんだ…これ…
ハッとして目の前に飛び込んできた光景に口を動かすのも忘れていた
『止めて! お願いします! なんでも言う事を聞くのでそれだけは…!』
黒服を着た男にレンゼと話していた男が泣き付いていると額に銃口を向けた
『お前が殺せないなら私が殺る!』
ダンッ!
前回レンゼと話していた男が撃たれた時、ある感情が浮かび上がってきた
『お前は失敗作だ! 死ね! 人で無き人!』
ガシャン!
そこで気が付くとラストが立ち去ろうとしていた
「おい…」
「何かし…」
ブシャァァァアアァァァアァァァァァァアァァアァァアァァァァァァァアァァアァァァアァァ!
突然左腕が千切られた事にラストは舌打ちをした
「貴方…なるほどね…」
「オラァ!」
ラストの腕を振り回して着々と攻撃を当てていく
「は、はや…」
ボキッ!
「がっ!」
ラストは右側に吹っ飛ばされて壁にぶつかり、体中から血を流している
「ははは…貴方…流石ね…まさか再生が追い付かないなんて…」
ゆっくり歩いて来るレンゼを視界に入れながら腕を再生させると同時にレンゼと視線を交わした
レンゼの左目玉がギョロッと上に回転し、現れた瞳の形に驚いた
「そこに…あったのね…」
「モウ…コロサセナイ!」
「…ああ…やっと分かったわ…貴方が産まれた時から力を使えなかったのか…貴方…ふふふ、それならあっちの子を捕まえた方が良さそうね…」
レンゼは突然動きを止めるとドサッとその場に倒れた
「悪いけど貴方の足の神経を切らせて貰ったわ…それじゃあまたいつか会いましょ…今度は3人で…」
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