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9章 計画当日
96話 早朝の朝霧
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「な、なんで…!?」
身体が思い通りに動かずに全身寒気に襲われた
「貴方、頭が回らないのかしら? 昨日の大量出血に対して貴方の栄養摂取量が釣り合ってないの…」
「は、はあぁ? 何言ってんだよ…! 飯なら…2日前に食べたし…」
「それが栄養取れて無いって言ってるのよ…例え人で無くとも栄養摂取は必要。貴方はその栄養摂取を怠ったが故に体力、力も落ち頭の回転も遅くなった。さて…もう一度貴方に聞くわよ。どうするの? 仲間になる? それともここで死ぬの?」
その言葉は背筋をゾクリと感じさせる。それには寒気とは違ったもっと別の何かがあった
息が荒くなる。
鼓動が速くなる。
頭に血が送られるのが感じ取れる。
しかし、その代償なのか身体中の体温が下がっていくのも感じ取れる。
視界が朦朧とする。
鳥肌が立つ。
唇が震える。
吐息が白い。
「答えは…?」
拳を握り締める。
(どうする…? 今は…まだ…)
無性に涙が込み上げて来る。
「う…うっ…うぅぅ…!」
「泣いても分からないわ。もう立派な青年なんだから泣かないの…」
艶かしく話し掛けてくるラストの声も届かず、ただただ涙、鼻水を流し悔しさに顔を歪める
「…いい加減になさい。今決めるの。組むか…死ぬか…。さ、選びなさい」
二人の間に沈黙が降りる。ロゼは泣き止み、割れたガラスから冷たい風が入り、ラストの後ろからは火炎が襲う。
「後、3秒待つわ…さ、答えなさい。3…」
それが聞こえると瞬きをして無理矢理、涙を止めると鼻を啜り、気管に入った唾液を咳き込んで吐き出すと再び鼻を啜った
「2…」
「わがっだ…ズズッ…」
「そ、分かれば良いの…」
ニコッと優しく微笑み、レンゼの顔に掛かった髪を払った
「起きろ…!」
ドンッ!
朝陽が昇り始めた頃、ドアが蹴り飛ばされアベルは慌てて口元の涎を拭き取り目を擦った
「行くぞ…」
「あ、え?」
「早く行くぞ」
未だ寝起きでボーッとしているアベルの頬を叩いて覚醒させると怒声が響き渡った
「何すんだよこの筋肉が!」
それを合図に言葉の喧嘩が始まる。
「あぁ? 誰が筋肉だぁ? 道も分からねぇ様など阿呆が!」
「誰かさんに似て反論だけはすんだなぁ? この筋肉!」
「お前も誰かさんに似てすぐ喧嘩腰になるなぁおい!」
2人が睨み合ってるとその間でカチャリと音が鳴り響き、辺りに沈黙が降りた
「2人共…いい加減にするんだよ。さもないと…撃つんだよ?」
アベルとクラークを順に睨んで銃口を向けるアイシスにゴクリと息を飲んで落ち着けた。
「すいません…」
「ボスの為だからな…」
「分かれば良いんだよ!」
アイシスは銃を腰に付けていたベルトに付けた銃の収納ケースに入れる。
それは左右にあり、何時でも取り出し可能だ。
しかし、それは逆に言えばそこから落ちやすいのを意味していた。
「あれ? 新人くんは?」
「レンゼなら…そうだ! 晩飯買いに行ったままだった!」
「はあ…これだからガキは…」
その言葉がきっかけとなり、再び睨み合う。しかし、やはり銃は威圧に適しているようですぐに大人しくなった
「つまり1人で行ったんだよね?」
「そうみたい…」
「はあ…」
再び悪態を吐こうとしたクラークに対してアイシスが腰に手を伸ばすと口を塞いだ。
「分かったんだよ。それじゃあ早く片付けてボスの身体を取り戻すんだよ」
「取り戻す? 何を?」
「ボスの身体をなんだよ! 早くボスの身体を取り戻して抱き着くんだよ!」
息を荒げて肩を上下する少女を指差してクラークは冷静に言った。
「やめろ。そしてそう言う発言すな。俺に被害が出るだろうが」
「だって今はクラークくんがボスの魂を奪ってるんだよね? だったら僕がボスの身体を取り戻して先に一杯触るんだよ!」
まるで全て吹っ切れた様に高笑いする少女に顔を近付けて更にやめさせようと指示する。
「だからやめろ! その変態発言!」
「だったらボスも悪人発言やめるんだよ!」
「俺は根っからの悪人だ!」
「だったら僕も根っからの変態なんだよ!」
「おぅし分かった。なら身体取り戻してからこってりとお仕置きしてやるからな」
そう言い、首を鳴らして民家の外に出た。
「初めてだから優しくして欲しいんだよ」
それに続く様にアイシスも覚悟に染まった瞳だ。
朝霧で少し視界不良なのと対称的に2人の瞳は覚悟に染まっていた。
(絶対に俺が取り戻す!)
(ボスとクラークくんよりも先にボスの身体を奪うんだよ!)
と心で決意を固めながら…
そんな2人を見てアベルは呆れ返っていた。
身体が思い通りに動かずに全身寒気に襲われた
「貴方、頭が回らないのかしら? 昨日の大量出血に対して貴方の栄養摂取量が釣り合ってないの…」
「は、はあぁ? 何言ってんだよ…! 飯なら…2日前に食べたし…」
「それが栄養取れて無いって言ってるのよ…例え人で無くとも栄養摂取は必要。貴方はその栄養摂取を怠ったが故に体力、力も落ち頭の回転も遅くなった。さて…もう一度貴方に聞くわよ。どうするの? 仲間になる? それともここで死ぬの?」
その言葉は背筋をゾクリと感じさせる。それには寒気とは違ったもっと別の何かがあった
息が荒くなる。
鼓動が速くなる。
頭に血が送られるのが感じ取れる。
しかし、その代償なのか身体中の体温が下がっていくのも感じ取れる。
視界が朦朧とする。
鳥肌が立つ。
唇が震える。
吐息が白い。
「答えは…?」
拳を握り締める。
(どうする…? 今は…まだ…)
無性に涙が込み上げて来る。
「う…うっ…うぅぅ…!」
「泣いても分からないわ。もう立派な青年なんだから泣かないの…」
艶かしく話し掛けてくるラストの声も届かず、ただただ涙、鼻水を流し悔しさに顔を歪める
「…いい加減になさい。今決めるの。組むか…死ぬか…。さ、選びなさい」
二人の間に沈黙が降りる。ロゼは泣き止み、割れたガラスから冷たい風が入り、ラストの後ろからは火炎が襲う。
「後、3秒待つわ…さ、答えなさい。3…」
それが聞こえると瞬きをして無理矢理、涙を止めると鼻を啜り、気管に入った唾液を咳き込んで吐き出すと再び鼻を啜った
「2…」
「わがっだ…ズズッ…」
「そ、分かれば良いの…」
ニコッと優しく微笑み、レンゼの顔に掛かった髪を払った
「起きろ…!」
ドンッ!
朝陽が昇り始めた頃、ドアが蹴り飛ばされアベルは慌てて口元の涎を拭き取り目を擦った
「行くぞ…」
「あ、え?」
「早く行くぞ」
未だ寝起きでボーッとしているアベルの頬を叩いて覚醒させると怒声が響き渡った
「何すんだよこの筋肉が!」
それを合図に言葉の喧嘩が始まる。
「あぁ? 誰が筋肉だぁ? 道も分からねぇ様など阿呆が!」
「誰かさんに似て反論だけはすんだなぁ? この筋肉!」
「お前も誰かさんに似てすぐ喧嘩腰になるなぁおい!」
2人が睨み合ってるとその間でカチャリと音が鳴り響き、辺りに沈黙が降りた
「2人共…いい加減にするんだよ。さもないと…撃つんだよ?」
アベルとクラークを順に睨んで銃口を向けるアイシスにゴクリと息を飲んで落ち着けた。
「すいません…」
「ボスの為だからな…」
「分かれば良いんだよ!」
アイシスは銃を腰に付けていたベルトに付けた銃の収納ケースに入れる。
それは左右にあり、何時でも取り出し可能だ。
しかし、それは逆に言えばそこから落ちやすいのを意味していた。
「あれ? 新人くんは?」
「レンゼなら…そうだ! 晩飯買いに行ったままだった!」
「はあ…これだからガキは…」
その言葉がきっかけとなり、再び睨み合う。しかし、やはり銃は威圧に適しているようですぐに大人しくなった
「つまり1人で行ったんだよね?」
「そうみたい…」
「はあ…」
再び悪態を吐こうとしたクラークに対してアイシスが腰に手を伸ばすと口を塞いだ。
「分かったんだよ。それじゃあ早く片付けてボスの身体を取り戻すんだよ」
「取り戻す? 何を?」
「ボスの身体をなんだよ! 早くボスの身体を取り戻して抱き着くんだよ!」
息を荒げて肩を上下する少女を指差してクラークは冷静に言った。
「やめろ。そしてそう言う発言すな。俺に被害が出るだろうが」
「だって今はクラークくんがボスの魂を奪ってるんだよね? だったら僕がボスの身体を取り戻して先に一杯触るんだよ!」
まるで全て吹っ切れた様に高笑いする少女に顔を近付けて更にやめさせようと指示する。
「だからやめろ! その変態発言!」
「だったらボスも悪人発言やめるんだよ!」
「俺は根っからの悪人だ!」
「だったら僕も根っからの変態なんだよ!」
「おぅし分かった。なら身体取り戻してからこってりとお仕置きしてやるからな」
そう言い、首を鳴らして民家の外に出た。
「初めてだから優しくして欲しいんだよ」
それに続く様にアイシスも覚悟に染まった瞳だ。
朝霧で少し視界不良なのと対称的に2人の瞳は覚悟に染まっていた。
(絶対に俺が取り戻す!)
(ボスとクラークくんよりも先にボスの身体を奪うんだよ!)
と心で決意を固めながら…
そんな2人を見てアベルは呆れ返っていた。
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