復讐の慰術師

紅蓮の焔

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11章 新たな生活

131話 拷問

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(が…! ぐぐ…がはぁ!)
女はレンゼの首を強く掴むとレンゼの近くにあるドアに入って行き、その奥はくだり階段になっていた
階段を下りていくに連れ、生臭い臭いが立ち込める様になり、それは強さを増していった

暫く下りていくと鉄のドアが設置されており、そこから中に入れられた
動けないのを良い事に鉄の板に貼り付けられ、レンゼの恐怖を煽る
【ま、まさか…これって拷問みたいな? それとも虐殺? どっちにしても良くない!】
女はレンゼを置いて再び階上へ上がって行った
【早く逃げないと…! 運が悪ければ殺される…!】
辺りを見回し、ゾッとした
辺りには白骨死体からミイラ、四肢がバラバラになった者、沢山の死体が転がっており、自分もいつかあれの仲間入りを果たすとなると再びゾッと青褪めた
【早く逃げないと…!】
涙目になりながら辺りを見回すが死体以外何も見付からない
すると鉄のドアが開いて女が色々な器具を持って来た
ナイフ、ペンチ、針、水の入ったタンク、サップ、etc…
(や、止めてくれ…お願い…お願いします…!)
女はニコッと微笑むと最初にナイフを手に取りゆっくりと近付いて来る
(お、お願いします! やめて下さい!)
涙を垂らして必死で懇願するが女が止まる気配は一向に無い

……

…………

……………………


その頃…

ガシャン!

「で!? その女は何処に行ったのよ!」
アリサはシルビアの肩を前後に揺すると泣き崩れた
「そ、それが…ごめんなさい…」
「僕も少し探してみるよ。でもその前に…」
アリサを立ち上がらせるとニコッと安心させる様に微笑んだ
「君達を連れて帰る。特にアリサちゃん。君は絶対だ。レンゼくんに頼まれたからねぇ…感謝の意を込めて君を護らせて貰うよ…」
さ、行くよ。そう言うライズリックに反論しようとも思ったが何も反論出来なかった。例えしてもすぐに答えが返され、反論出来なくなるので同じ結果になる
「お父さんがやってくれるから…ね…? お父さん、これでも軍の中では中々高い地位で中佐なのよ?」
「…!」
それでも何も出来ない焦燥に、拳を震わせてお辞儀をした
「宜しく…お願い…します…」
「分かったよ。こっちとしても出来る限りの事はやる」
会話を終えるとアリサ達3人はその場を離れて行った


アリサ達がとうの前に会話を終えてライズリックの家に着いた頃…
(ごめん…なさい…許して…)

バチンッ!

頬をサップで殴られ、激痛で再び涙を流す
(許…し…)

バチンッ!

その激痛に堪えかね、気絶した

バチンッ!

しかし、気絶しようが問答無用で叩き起こされる。しかもそのままの意味で…

それが延々と続くのだからこれ程の苦痛は中々無い
更に言えばレンゼを拷問に掛けてもまず声が聞き取れないので掛けても無駄なのだ
それでも女は拷問を止めようとはせずに口を動かしながらレンゼをサップで殴りまくる


そして明け方…
もう既にレンゼの身体はボロボロになっており、口の周りには血がこびり付き、体のあちこちに切り傷がある
その頃には女は息を切らして漸く去って行った
【早く…出ないと…】
力を入れようとするが激痛と何かによって逃げる意思さえ削がれていく
【もう…帰りたい……母さん…】
ジワッと浮かんだ涙はツーッと頬を伝って顎に渡り、血塗れの床にポタっと落ち、赤く濁っていった



コンコンッ…ガチャ

「ね、ねぇ、大丈夫?」
シルビアはドアを開け、顔を出して様子を伺う
「…えぇ…大丈夫…」
ベッドに潜り込んでいるアリサが返事をするとシルビアは部屋の中に入り、ドアを閉める
「その…あの…ごめん…なさい…」
「良いのよ…あの道を選んだのは…あいつだから…」
今にも泣き出しそうな声でそう言うとアリサは更にベッドの中に潜り込んだ
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