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13章 前哨戦
201話 変装
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あれから二週間後……帰宅する日になった
「それじゃあお買い物に行くよ~!」
有休を取ったリズは顔を赤らめたレンゼの左手を引っ張って部屋の外に出た……が、レンゼが玄関で必死に外に出るのを抵抗していた
「ほらほらレンゼちゃ~ん!」
「ほ、本当にこれしかないんですか?」
「だって最初にレンゼちゃんが着てたのは捨てちゃったんだも~ん!」
引っ張り出されたレンゼは黒と白で彩られた袖のないフリルの付いたミニスカートのドレス、ゴシックロリータの服装をしていた。右手には包帯を巻いて……
「大丈夫だって! 女の子に見えるから!」
「そうじゃ無くて……これならパジャマの方が「だ~めっ! これを着ないと私とずっと手を繋ぐって約束でしょ?」」
一方的に取り決められた約束事に言い訳しようとすると手を引っ張られて部屋の外に出された
ここは集合住宅の一角、約十数m先に階下に降りる階段が確認できる
「さあ、アリサちゃんにお土産買ってあげよっか!」
リズに腕を引っ張られていると、リズと同じ集合住宅に住んでいる女性がレンゼとリズを見て口元を押さえて顔を逸らすと震えながら通り過ぎていった
それを見たレンゼはその場で恥ずかしさの余り脱力した
「……やっぱり別の服の方が良いです……」
結局別の服に着替えたは良いもののスカートだけは譲れないらしく、白いタンクトップにデニムスカートを穿かされた。後はレンゼの希望でつばのある帽子を被った。因みにちゃんと鞄は肩から掛けており、荷物は全てこの中にある
「お! 見えてきた! ほら! あそこだよ!」
手を繋がされているレンゼは赤らめつつ俯いていた顔を少し上げて前を見た。出来るだけつばで顔が隠れるように深く被って……
目の前にはデパートの様に巨大な建物が立っており、そこへ人が群がるように入っていく
「行きましょ?」
「……うん」
顔の火照りも消え、性悪な笑みを浮かべたレンゼは、リズに手を引っ張られてそのデパートの中に入って行った
「ぇ~と……なになに~? 一階がお料理の道具を買う所で二階がご飯を食べる所。三階が男の子のお洋服で四階が女の子の……決まりね! 四階に行きましょ!」
合否を問わずレンゼを引っ張って階段を四階まで駆け上がった
「ち、ちょっとトイレに行きたいんだけど……」
「分かったけど……逃げないように私も付いていくからね?」
「……はい」
リズは周りを見渡してトイレを見付けるとそこへ歩いて行った
「トイレは流石に男性トイレに「だめ! 今は女の子なんだから!」」
と、無理矢理女子トイレへ連れ込まれ、その一室に入れられた
「……ハァ……」
大きく溜め息を吐くと出来るだけ音を立てないように鞄の中から赤い布とチョークを取り出した
数分後……
「遅いな~……レンゼく、間違えた。レンゼちゃ~ん!」
ガチャ
呼び掛けた隣のドアが開いて赤い服を着た金髪を後ろで括っている少女がトイレから出て行った
「気付かれてないみたいで助かった~」
先程、レンゼは赤い布で服をコーティングし、ゴムで髪を括り、後はトイレを上から隣の個室に移動して外に出たのだ。鞄は前で抱き締めて気付かれない様に専念した
「よし……あいつらを探して、ロゼ取り戻して、ここ壊滅……までだな……無理な気もするけど……」
そう言って最初に一階から探し始める事にした
「やっぱり人多いなぁ……」
「あ! お~い! レンゼく~ん!」
後ろから呼ばれてビクッとした
「まさか……もう……!?」
振り返るが見知った顔は一つも無い
「……気の……せいか?」
「レンゼく~ん!」
「気のせいじゃない!」
辺りを見回すと少し先で手を振っている初老の女性がいた
「……知り合いか?」
その手を振っている人の側まで来ると軽くお辞儀をした
「久し振りだねぇ! レンゼくん! 私の事憶えてる?」
「あ、いや……すみません……」
「大丈夫だって! 忘れてても当然じゃない! 最後に会ったのが赤ちゃんの時じゃあねぇ~!」
そう言われてレンゼは漸く思い出した
「あ! 俺を取り上げたあのおばさん!?」
「お。知ってたんだね。お母さんは元気?」
背を叩かれて聞かれた
「実は……」
これまでに起こった事(リゼとリズの事だけ)を話した
「ごめんなさいね……まさかそんな事があったなんて……あ! それじゃあケインくんやアリサちゃん、プライドちゃんは元気?」
「……プラ……イド?」
「あれ? 会った事ないの? ケインくん、アリサちゃん、レンゼくんにロゼリアちゃん。そしてプライドちゃんで五人の筈だけど……会った事ない?」
レンゼはそれに驚きの様子を隠せずに目を見開いていた
「い、いえ……会った事は……あります」
「そう! 皆は元気なの?」
「あ、い……はい! 元気ですよ!」
と、満面の笑みで答える
「実は私もこっちに上京して来たは良いんだけどそれが気掛かりでね~。それじゃあまたいつか縁があれば会いましょ!」
「はい!」
互いに手を振り別れるとレンゼの顔から笑みは消えた
「プライド……あいつ……俺の幼馴染だったのか……ん? それじゃあヤハウェでのあの神はまた別の……? 辻褄が合わない……確かあれは爺さんが子供の頃で今回の話だとプライドは俺の幼馴染って事になる……一体どうなってるんだ?」
少しの間、考えてはみたものの、思い浮かばなかったので再び三人を探し始めた
「それじゃあお買い物に行くよ~!」
有休を取ったリズは顔を赤らめたレンゼの左手を引っ張って部屋の外に出た……が、レンゼが玄関で必死に外に出るのを抵抗していた
「ほらほらレンゼちゃ~ん!」
「ほ、本当にこれしかないんですか?」
「だって最初にレンゼちゃんが着てたのは捨てちゃったんだも~ん!」
引っ張り出されたレンゼは黒と白で彩られた袖のないフリルの付いたミニスカートのドレス、ゴシックロリータの服装をしていた。右手には包帯を巻いて……
「大丈夫だって! 女の子に見えるから!」
「そうじゃ無くて……これならパジャマの方が「だ~めっ! これを着ないと私とずっと手を繋ぐって約束でしょ?」」
一方的に取り決められた約束事に言い訳しようとすると手を引っ張られて部屋の外に出された
ここは集合住宅の一角、約十数m先に階下に降りる階段が確認できる
「さあ、アリサちゃんにお土産買ってあげよっか!」
リズに腕を引っ張られていると、リズと同じ集合住宅に住んでいる女性がレンゼとリズを見て口元を押さえて顔を逸らすと震えながら通り過ぎていった
それを見たレンゼはその場で恥ずかしさの余り脱力した
「……やっぱり別の服の方が良いです……」
結局別の服に着替えたは良いもののスカートだけは譲れないらしく、白いタンクトップにデニムスカートを穿かされた。後はレンゼの希望でつばのある帽子を被った。因みにちゃんと鞄は肩から掛けており、荷物は全てこの中にある
「お! 見えてきた! ほら! あそこだよ!」
手を繋がされているレンゼは赤らめつつ俯いていた顔を少し上げて前を見た。出来るだけつばで顔が隠れるように深く被って……
目の前にはデパートの様に巨大な建物が立っており、そこへ人が群がるように入っていく
「行きましょ?」
「……うん」
顔の火照りも消え、性悪な笑みを浮かべたレンゼは、リズに手を引っ張られてそのデパートの中に入って行った
「ぇ~と……なになに~? 一階がお料理の道具を買う所で二階がご飯を食べる所。三階が男の子のお洋服で四階が女の子の……決まりね! 四階に行きましょ!」
合否を問わずレンゼを引っ張って階段を四階まで駆け上がった
「ち、ちょっとトイレに行きたいんだけど……」
「分かったけど……逃げないように私も付いていくからね?」
「……はい」
リズは周りを見渡してトイレを見付けるとそこへ歩いて行った
「トイレは流石に男性トイレに「だめ! 今は女の子なんだから!」」
と、無理矢理女子トイレへ連れ込まれ、その一室に入れられた
「……ハァ……」
大きく溜め息を吐くと出来るだけ音を立てないように鞄の中から赤い布とチョークを取り出した
数分後……
「遅いな~……レンゼく、間違えた。レンゼちゃ~ん!」
ガチャ
呼び掛けた隣のドアが開いて赤い服を着た金髪を後ろで括っている少女がトイレから出て行った
「気付かれてないみたいで助かった~」
先程、レンゼは赤い布で服をコーティングし、ゴムで髪を括り、後はトイレを上から隣の個室に移動して外に出たのだ。鞄は前で抱き締めて気付かれない様に専念した
「よし……あいつらを探して、ロゼ取り戻して、ここ壊滅……までだな……無理な気もするけど……」
そう言って最初に一階から探し始める事にした
「やっぱり人多いなぁ……」
「あ! お~い! レンゼく~ん!」
後ろから呼ばれてビクッとした
「まさか……もう……!?」
振り返るが見知った顔は一つも無い
「……気の……せいか?」
「レンゼく~ん!」
「気のせいじゃない!」
辺りを見回すと少し先で手を振っている初老の女性がいた
「……知り合いか?」
その手を振っている人の側まで来ると軽くお辞儀をした
「久し振りだねぇ! レンゼくん! 私の事憶えてる?」
「あ、いや……すみません……」
「大丈夫だって! 忘れてても当然じゃない! 最後に会ったのが赤ちゃんの時じゃあねぇ~!」
そう言われてレンゼは漸く思い出した
「あ! 俺を取り上げたあのおばさん!?」
「お。知ってたんだね。お母さんは元気?」
背を叩かれて聞かれた
「実は……」
これまでに起こった事(リゼとリズの事だけ)を話した
「ごめんなさいね……まさかそんな事があったなんて……あ! それじゃあケインくんやアリサちゃん、プライドちゃんは元気?」
「……プラ……イド?」
「あれ? 会った事ないの? ケインくん、アリサちゃん、レンゼくんにロゼリアちゃん。そしてプライドちゃんで五人の筈だけど……会った事ない?」
レンゼはそれに驚きの様子を隠せずに目を見開いていた
「い、いえ……会った事は……あります」
「そう! 皆は元気なの?」
「あ、い……はい! 元気ですよ!」
と、満面の笑みで答える
「実は私もこっちに上京して来たは良いんだけどそれが気掛かりでね~。それじゃあまたいつか縁があれば会いましょ!」
「はい!」
互いに手を振り別れるとレンゼの顔から笑みは消えた
「プライド……あいつ……俺の幼馴染だったのか……ん? それじゃあヤハウェでのあの神はまた別の……? 辻褄が合わない……確かあれは爺さんが子供の頃で今回の話だとプライドは俺の幼馴染って事になる……一体どうなってるんだ?」
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