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三章 炎は時に激しく、時に儚く、時に普遍して燃える
136話 『とある日の酷い朝3』
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はむはむはむ……。
はむはむはむはむ……。
はむはむはむはむはむ……。
「レイカちゃん」
「んー?」
「そのお菓子、どこから持って来たのー?」
「……あ」
六時より少し前、レイカはテレビを見ながらスナック菓子を袋ごと抱えて、ソファの上で食べていた。それが今、ネネに見つかってしまったのだ。振り向いたまま、レイカはそれに手を入れ、口に運んで再びはむはむ、と食べる。目は丸くなっていた。
ネネはソファの背もたれに肘を立てて頬杖をついている。そのままもう片方の手でピシッとレイカの額を打った。レイカはそのまま頭から倒れるようにソファの上に倒れそうになったところを片手を支えになんとか堪えて口の中身を飲み込んだ。
「制服が汚れるでしょーがっ」
その瞬間にピシッと二度目のデコピンをお見舞いされ、レイカは「あいたっ」と目に涙を浮かべる。その額を押さえようとして、スナック菓子の袋がスカートの上でぽとっと前に倒れて、幾つかスナック菓子が出てしまった。
それを見詰めているネネの視線は怒りを含んで、冷たく、静かに細められている。
その視線を垣間見て、レイカは固唾を飲み干してにゃはは、と小首を傾げて笑う。それをニコニコと浮かべた笑顔のまま、手をわきわきと動かし始め、レイカはたらたらと物凄い勢いで冷や汗をかき始めた。
次の瞬間、レイカは『擽りの刑』に処される……──。
「ニャははハハはははハはハハ……!」
レイカは背後からお腹をまさぐる手をどかそうと掴んで、引っ張って、泣くほど笑う。しかし剥がせずにいて、足をジタバタして肩を揺らして腰を揺らして全身をくまなく動かし暴れる暴れる暴れ倒す。
しかし負けじとネネはニヤニヤ笑いながらえいやーっ、と元気いっぱいに叫んでその指を更に加速させていく。
「やっ、ややめにゃぁはははははははははははははははは!」
涙を目に溜めて足をジタバタ忙しなく動かし、挙句にはヨダレまでも垂れる始末。少しずつ声が小さくなっていき、ネネがその顔を伺うとぎょっと目を見開いてバッと触ってはいけないものを触ったかのように手を顔の横まで上げる。
ぼふっ、とレイカの頭がネネの胸を枕にするように落ちた。
「レ、レイカちゃん……?」
にへらぁ、と恍惚の笑みを浮かべて、掠れた声でひゃひゃひゃ……と笑うレイカがそこにはいた。やりすぎたか、と思い、苦し紛れに笑うネネは、ふと、瞬きをする。
あ、なんかデジャヴ。そう思ったネネはこれからはもう少し加減しようと心に決めた。
「……何してんスか?」
「あ、コウくん?」
きょとんと瞬きをしたネネに反応するように、首にスポーツタオルをかけているコオロギは、ハッと息を呑んで、ぅぉっ、と声を洩らし、タオルで顔を拭いて口元をタオルで隠したまま深く息を吸う。息を吐く。息を吐いて、コオロギは腕を下ろした。タオルがふわりと宙を漂い、すとん、とコオロギの胸に落ちた。
それからコオロギはにへらぁと笑うレイカに目を向けて指を指す。
「どーしたンスか? さっき、家の外にまで譲ちゃんの声が聞こえてきたッスけど……」
「……ちょっと、やり過ぎただけよ」と目を背けてテレビを見る。アニメは終わったらしく、男性のニュースキャスターが何かを言っている。テロップには『集団行方不明者……』と、そこまで読んだ所で画面が切り替わってしまったのでため息を吐いて、ゆっくりとコオロギの方を向く。「……気にしちゃ、ダメだからね?」
「気にするなって、ムリじゃないスか? 譲ちゃんが今この時間に起きてるのもそうだし、何より姐さん、朝メシはどーしたッスか? レイくんも下りて来ないし……」
そう言って、コオロギは天井を見上げる。
その向こうにいるだろうレイを見やるように。その細めた目はどこか悲しげで、けれども覚悟がうっすらと煌めいていた。
「あ、レイくんは今日、風邪でお休みだから大丈夫。後でお粥とかうどんとか、とにかく何か食べやすい物を持って行くつもりだから」
コオロギは顔を正面に向ける。
手を後ろに隠すように組んで立った。手首を掴んで組まれるその手首に、爪が食い込む。
「分かったッス。……ところで、ちょっと相談があるンスけど……」といつになく真剣な表情で言いながらレイカを気にするようにちらりと見て、ネネに視線を戻す。「いッスか?」
「うん。良いわよ。レイカちゃん今きっと、頭の中がほわほわしてるから」
うッス、と組んでいた手を緩め、項を撫でながらもう片手を腰に手を当てる。コオロギはバツの悪そうに目を伏せて深呼吸をする。ネネにはそれが、何か悪いことでもしたのかと映り、目を細めて見詰める。
──吸って、吐く。それだけのことなのに、コオロギは上手くできずに口元を項を撫でていた手で覆い隠し、それから浅く吸って、浅く吐く。
「俺」と口元を隠していた腕をだらりと下ろし、大きく息を吸い込んで「この仕事、今日で辞めるッス」頑なに目を合わせようとせずに言い切った。
ネネは驚きにきょとんと目を丸くした。
「その……親父さんには上手く言っといてくださいッス……」
「ちょ、ちょっと……。今日じゃなきゃダメなの……? それになんで……」
立ち上がろうとしたが、レイカがそこにいて立つのをやめた。
眉根を下げてコオロギを見詰め、まだまだ目がイッているレイカの頭を撫でながら、何を言っていいか分からない、と言った風に黙り込む。
「すみませんッス。こればっかりは、どーしようもないンス。マジで……謝るッス」
力を無くしたように、コオロギは目を伏せた。その後、力無く開いていた口に気が付いたのか、息を呑むと同時に唇を引き結んだ。
それが痛く辛そうに見えて、あまりにも惨めに思えたネネは、諦めたように大きな嘆息を吐く。それにホッとしたようにコオロギはサンキュッス、と片眉を下げて笑って見せる。
「……レイカちゃん達には、何も言わないの……?」
「俺……そういうの、苦手ッスから」と、はにかんで笑うくらいの力は残っていた。
「……せめて、レイカちゃん達にお別れくらい……」
「無理ッスよ、俺には。だから、せめて、俺が行ってからレイカちゃん達には報告して下さいッス。最後の頼みってやつッス」
ふと、手を握られる感覚にネネは目を見開いて全身が粟立つのを感じ、ゆっくりとその手の主を腕を伝って見る。そこには予想通りの人物がいて、ネネは一瞬だけ唇を固くした。
レイカが、正気に戻っていた。はっきりくっきりネネを捉えて、不安そうにネネの顔を見上げて、その名を呼ぶ。
「ネネさん」
「「──ッッッ!」」
コオロギもそれにぎょっと目を見開き、レイカが正気に戻ったのだと気が付いた。
「コウくん、どっか行くの?」
聞かれて、ネネは返答に戸惑いを見せる。そのまま救いを求めるようにコオロギへ視線を向けると、コオロギは酷く辛そうに顔を歪めて、深呼吸をする。その深呼吸で、顔の歪みを取り払っていくように、何度も、何度も。
そうして歪みの取り払われた無表情のコオロギはその場で、大きく息を吸う。
「俺、この仕事、辞めるつもりッス」
「ぇ……?」
「譲ちゃんにはすまないと思ってるッス。……けど、辞めるッス」
「……なんで、急に……? おかしいよ。頭、冷やして来たら……?」
体を起こして、ソファの向こう側からコオロギを見詰めると、コオロギは無表情だった。何も感じていないような、まるで、マネキンのような、何も感じない、置物のような顔だった。レイカは口にチャックをしたように声を出さず、俯いた。
けれど、コオロギは続ける。
「……頭は十分に冷やして来てるッス。部屋で考えて、走って頭を冷やして、ずっと考えてたッスけど、やっぱり俺、辞めるって決めたンス。この仕事」
「小さい時から、ずっと一緒にいたじゃん……」
半ば吐き捨てるように言ったレイカのその言葉を、「……ッスね」とその事実にだけ合意して、コオロギは俯いているレイカを見詰める。
たったそれだけしかないコオロギに対し、胸が焼けるように熱い何かが喉を焼いて口から出てきそうになって、しかし、噛み合わせた白い歯が軋んで、口中で呟いた声を掻き消す。
けれども、レイカは深く息を吸って、その熱を冷ますと、再びコオロギを見る。
コオロギの表情は、全くと言っていいほど変わっていなかった。
「……もう、学校行く」
レイカはソファから下りて、ソファの側に置いていた通学カバンを肩にかけ、俯いたまま幽霊のように歩いて、リビングを出て行く。
最後に、一言だけ言った。
「……もう、知らないもん」
[あとがき]
おはようこんにちはこんばんわ、作者です。
あまり話す事も無い気がするので、本日は次回予告だけ。
今度は十月三十一日、ハロウィンの日に更新です。
ちょっとした行事なので、特別です。その次の日は普通に更新します。
二日連続更新です。ハロウィン企画、すっかり忘れていたので今回はできませんが、クリスマスはしようと心に決めてます。それではまた次回。
はむはむはむはむ……。
はむはむはむはむはむ……。
「レイカちゃん」
「んー?」
「そのお菓子、どこから持って来たのー?」
「……あ」
六時より少し前、レイカはテレビを見ながらスナック菓子を袋ごと抱えて、ソファの上で食べていた。それが今、ネネに見つかってしまったのだ。振り向いたまま、レイカはそれに手を入れ、口に運んで再びはむはむ、と食べる。目は丸くなっていた。
ネネはソファの背もたれに肘を立てて頬杖をついている。そのままもう片方の手でピシッとレイカの額を打った。レイカはそのまま頭から倒れるようにソファの上に倒れそうになったところを片手を支えになんとか堪えて口の中身を飲み込んだ。
「制服が汚れるでしょーがっ」
その瞬間にピシッと二度目のデコピンをお見舞いされ、レイカは「あいたっ」と目に涙を浮かべる。その額を押さえようとして、スナック菓子の袋がスカートの上でぽとっと前に倒れて、幾つかスナック菓子が出てしまった。
それを見詰めているネネの視線は怒りを含んで、冷たく、静かに細められている。
その視線を垣間見て、レイカは固唾を飲み干してにゃはは、と小首を傾げて笑う。それをニコニコと浮かべた笑顔のまま、手をわきわきと動かし始め、レイカはたらたらと物凄い勢いで冷や汗をかき始めた。
次の瞬間、レイカは『擽りの刑』に処される……──。
「ニャははハハはははハはハハ……!」
レイカは背後からお腹をまさぐる手をどかそうと掴んで、引っ張って、泣くほど笑う。しかし剥がせずにいて、足をジタバタして肩を揺らして腰を揺らして全身をくまなく動かし暴れる暴れる暴れ倒す。
しかし負けじとネネはニヤニヤ笑いながらえいやーっ、と元気いっぱいに叫んでその指を更に加速させていく。
「やっ、ややめにゃぁはははははははははははははははは!」
涙を目に溜めて足をジタバタ忙しなく動かし、挙句にはヨダレまでも垂れる始末。少しずつ声が小さくなっていき、ネネがその顔を伺うとぎょっと目を見開いてバッと触ってはいけないものを触ったかのように手を顔の横まで上げる。
ぼふっ、とレイカの頭がネネの胸を枕にするように落ちた。
「レ、レイカちゃん……?」
にへらぁ、と恍惚の笑みを浮かべて、掠れた声でひゃひゃひゃ……と笑うレイカがそこにはいた。やりすぎたか、と思い、苦し紛れに笑うネネは、ふと、瞬きをする。
あ、なんかデジャヴ。そう思ったネネはこれからはもう少し加減しようと心に決めた。
「……何してんスか?」
「あ、コウくん?」
きょとんと瞬きをしたネネに反応するように、首にスポーツタオルをかけているコオロギは、ハッと息を呑んで、ぅぉっ、と声を洩らし、タオルで顔を拭いて口元をタオルで隠したまま深く息を吸う。息を吐く。息を吐いて、コオロギは腕を下ろした。タオルがふわりと宙を漂い、すとん、とコオロギの胸に落ちた。
それからコオロギはにへらぁと笑うレイカに目を向けて指を指す。
「どーしたンスか? さっき、家の外にまで譲ちゃんの声が聞こえてきたッスけど……」
「……ちょっと、やり過ぎただけよ」と目を背けてテレビを見る。アニメは終わったらしく、男性のニュースキャスターが何かを言っている。テロップには『集団行方不明者……』と、そこまで読んだ所で画面が切り替わってしまったのでため息を吐いて、ゆっくりとコオロギの方を向く。「……気にしちゃ、ダメだからね?」
「気にするなって、ムリじゃないスか? 譲ちゃんが今この時間に起きてるのもそうだし、何より姐さん、朝メシはどーしたッスか? レイくんも下りて来ないし……」
そう言って、コオロギは天井を見上げる。
その向こうにいるだろうレイを見やるように。その細めた目はどこか悲しげで、けれども覚悟がうっすらと煌めいていた。
「あ、レイくんは今日、風邪でお休みだから大丈夫。後でお粥とかうどんとか、とにかく何か食べやすい物を持って行くつもりだから」
コオロギは顔を正面に向ける。
手を後ろに隠すように組んで立った。手首を掴んで組まれるその手首に、爪が食い込む。
「分かったッス。……ところで、ちょっと相談があるンスけど……」といつになく真剣な表情で言いながらレイカを気にするようにちらりと見て、ネネに視線を戻す。「いッスか?」
「うん。良いわよ。レイカちゃん今きっと、頭の中がほわほわしてるから」
うッス、と組んでいた手を緩め、項を撫でながらもう片手を腰に手を当てる。コオロギはバツの悪そうに目を伏せて深呼吸をする。ネネにはそれが、何か悪いことでもしたのかと映り、目を細めて見詰める。
──吸って、吐く。それだけのことなのに、コオロギは上手くできずに口元を項を撫でていた手で覆い隠し、それから浅く吸って、浅く吐く。
「俺」と口元を隠していた腕をだらりと下ろし、大きく息を吸い込んで「この仕事、今日で辞めるッス」頑なに目を合わせようとせずに言い切った。
ネネは驚きにきょとんと目を丸くした。
「その……親父さんには上手く言っといてくださいッス……」
「ちょ、ちょっと……。今日じゃなきゃダメなの……? それになんで……」
立ち上がろうとしたが、レイカがそこにいて立つのをやめた。
眉根を下げてコオロギを見詰め、まだまだ目がイッているレイカの頭を撫でながら、何を言っていいか分からない、と言った風に黙り込む。
「すみませんッス。こればっかりは、どーしようもないンス。マジで……謝るッス」
力を無くしたように、コオロギは目を伏せた。その後、力無く開いていた口に気が付いたのか、息を呑むと同時に唇を引き結んだ。
それが痛く辛そうに見えて、あまりにも惨めに思えたネネは、諦めたように大きな嘆息を吐く。それにホッとしたようにコオロギはサンキュッス、と片眉を下げて笑って見せる。
「……レイカちゃん達には、何も言わないの……?」
「俺……そういうの、苦手ッスから」と、はにかんで笑うくらいの力は残っていた。
「……せめて、レイカちゃん達にお別れくらい……」
「無理ッスよ、俺には。だから、せめて、俺が行ってからレイカちゃん達には報告して下さいッス。最後の頼みってやつッス」
ふと、手を握られる感覚にネネは目を見開いて全身が粟立つのを感じ、ゆっくりとその手の主を腕を伝って見る。そこには予想通りの人物がいて、ネネは一瞬だけ唇を固くした。
レイカが、正気に戻っていた。はっきりくっきりネネを捉えて、不安そうにネネの顔を見上げて、その名を呼ぶ。
「ネネさん」
「「──ッッッ!」」
コオロギもそれにぎょっと目を見開き、レイカが正気に戻ったのだと気が付いた。
「コウくん、どっか行くの?」
聞かれて、ネネは返答に戸惑いを見せる。そのまま救いを求めるようにコオロギへ視線を向けると、コオロギは酷く辛そうに顔を歪めて、深呼吸をする。その深呼吸で、顔の歪みを取り払っていくように、何度も、何度も。
そうして歪みの取り払われた無表情のコオロギはその場で、大きく息を吸う。
「俺、この仕事、辞めるつもりッス」
「ぇ……?」
「譲ちゃんにはすまないと思ってるッス。……けど、辞めるッス」
「……なんで、急に……? おかしいよ。頭、冷やして来たら……?」
体を起こして、ソファの向こう側からコオロギを見詰めると、コオロギは無表情だった。何も感じていないような、まるで、マネキンのような、何も感じない、置物のような顔だった。レイカは口にチャックをしたように声を出さず、俯いた。
けれど、コオロギは続ける。
「……頭は十分に冷やして来てるッス。部屋で考えて、走って頭を冷やして、ずっと考えてたッスけど、やっぱり俺、辞めるって決めたンス。この仕事」
「小さい時から、ずっと一緒にいたじゃん……」
半ば吐き捨てるように言ったレイカのその言葉を、「……ッスね」とその事実にだけ合意して、コオロギは俯いているレイカを見詰める。
たったそれだけしかないコオロギに対し、胸が焼けるように熱い何かが喉を焼いて口から出てきそうになって、しかし、噛み合わせた白い歯が軋んで、口中で呟いた声を掻き消す。
けれども、レイカは深く息を吸って、その熱を冷ますと、再びコオロギを見る。
コオロギの表情は、全くと言っていいほど変わっていなかった。
「……もう、学校行く」
レイカはソファから下りて、ソファの側に置いていた通学カバンを肩にかけ、俯いたまま幽霊のように歩いて、リビングを出て行く。
最後に、一言だけ言った。
「……もう、知らないもん」
[あとがき]
おはようこんにちはこんばんわ、作者です。
あまり話す事も無い気がするので、本日は次回予告だけ。
今度は十月三十一日、ハロウィンの日に更新です。
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