当たり前の幸せを

紅蓮の焔

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四章 進む道の先に映るもの

182話 『例え足りないとしても分かってほしかった』

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 飛び出したレイの掌がハダチに音速を超えんばかりの速度で迫る。空を切った。
 体勢を崩したように前のめりになって、ゆらりと背筋を伸ばした。

「きゃハハハ、はハハ、ハ……ハハ……」

 シン、と静まり返ったその道で、少しずつ小さくなっていくレイの哄笑。
 その今にも倒れそうな後ろ姿を見て、ハダチが舌打ちする。

「いきなりなんなんだよ」

 鬱陶しそうに出された声にレイは首を回して右目を向けた。

「あハっ♪」

 狂気に蕩けた瞳がハダチを捉える。その目に顔をしかめて「なんだよ、その目」と扠さくれ立つ声でレイを睨みつけた。その問いかけに、にぃ、と頭にへばり付くような笑顔を浮かべて「ねぇ~え」と甘ったるい声音で体の正面をハダチに向ける。

「あぁ~そぉ~ぼぉ~?」

「──気持ち悪いぜ、石田レイ。そういきなり変わっても相手は対応に困んだぜ? 覚えとけ」

「うひっ、ひひひひひひひひ……」

「今度はなんだぁ……?」

 突然に笑い始めたレイにハダチはため息を吐いて目をぐるりと回した。首筋を捏ねて気怠そうに、面倒くさそうに、ハダチは「なんでこんな奴が……」と呟いた。

「あー、あー、ああああ」

 壊れたラジオのように声を高くしたり低くしたり、色々な方法で発声を続けるレイは、突然にその声を止めて悲しげに目を細めて空を見上げ、ぼそっと呟く。気持ち悪い、と。
 それから顔をハダチに向けて、一言──

「死ネ」

「なんッ──」

 トッ、と軽い音がしたと同時にレイの姿が消えて鳩尾に鉄球を打ち込まれたような重たい衝撃が襲い掛かる。言葉を途中で遮られ、血を吐くハダチは瞠目し、顔の横に腕を振り上げた。刹那、ハダチがその反対方向に勢い良く飛んで地面を跳ねる。

「クソがッ! クソがクソがクソが──ッ!」

 再び軽い音。アスファルトの上を回転し、その中で体勢を整え、手をバネの代わりに後ろに跳躍して着地したそこは小道を抜けた先、ある広場だった。しかしレイは猛追を辞さず、ハダチが目を細めた瞬間にはほぼ目の前で拳を引いていた。

「気持ち悪いんだよッ!」と固く握り締めた右拳を放つ。

 そしてそれをハダチはすんでの所で身を翻して躱して掴み取り、体を回転させる勢いで振り回して来た方へと投げ飛ばす。が、手首を掴まれていた。空中に引っ張られて、それに引き摺られてハダチの体が浮き上がる。
 ハダチを掴むレイの腕が、闇を帯び始め、伸びた切先がハダチの腹部に深く突き刺さった。

「──ッ!」

 苦しげな顔が面に出て、口から血の玉が漏れ、宙に浮かんだ。
 瞬間、ハダチの背から骨が突出し、羽ばたくように動いてレイを狙う。即座に剣を納めて飛び離れたレイの腕に纏わりついていた闇が、その身に収まっていくかのようにシュルシュルと、どろりとした塊が肩の方へと流れ消えていく。

「ぐッ、フ──」

 口から漏れた血を吐き捨て、背中から突如現れた骨は、羽根を生やし、黒い翼へと成り変わった。距離を取っていたレイが走り出す。

「まだ終わってねえぜ……?」

 話を聞かずに拳を振るレイの眼前で、ハダチは指を鳴らした。バチッとその手元に稲妻が迸る。──レイの拳が、ハダチの眼前で止まった。それを支える物は何も無い。レイの動きが、ハダチの動きが、流れ出す血が、風の叫びが、宙を舞う血玉が、揺れる髪が──その全てが止まった。

 ズズズ……、とハダチの傷が癒え、中身を見せびらかすように開かれていた傷口がゆっくりと、名残惜しそうに幕を閉じていく。ハダチを狂気に潤いだ瞳で貫くレイは、同じく狂気に彩られた笑顔で拳を放つ寸前で固まっている。

 ハダチはただそれを、指を鳴らす寸前に面に出した不敵な笑みを浮かべ、もう傷口の無い腹部を押さえながらただただ固まったまま動かない。シン……、と辺りが静寂に包まれ、何一つとして動かないその中で、ハダチの腹部だけが癒えた。

 時は、流れるものだった──。

 種が萌えて、芽が育ち葉を付け、やがてそれは若木となり、葉は枯れ落ち、それでもまだ大きく、どこまでも伸びていく。時が流れる内に、全ての動きは生まれていた。

 しかし、この瞬間だけは、この瞬間にだけは、それは、当てはまらなかった。

 何一つとして動かない、動こうとしない中で、その動きは生まれ……──。

 ──フッ、とハダチは羽ばたきながら大きく後ろに飛んだ。

 突然に吹き荒れる暴風にレイは、しかしその身を屈めて顔を両手で庇い、なんとかその場で堪える。──腕の隙間からハダチを見つめ、次の瞬間、瞬きをした。

「──ぁ」

 小さく漏れた声と共に一瞬だけ白目を向いて、すぐに元に戻る。

「あ、れ……?」

 確認するように、レイは、辺りを見渡した。

 そこは、大きく、端が見えない程の広さを誇る、原っぱだった。
 その事実にレイは眉をひそめ、顔を庇っていた腕を下ろし──下顎を強打される衝撃に瞠目して、膝をつき、倒れた。

「──だから、言ったろうが。お前はオレには勝てねえぜって」

 漆黒の翼が広げられ、それらが瞠目し、痙攣しているレイに向けて弾丸のように羽根を飛ばす。飛ばす。飛ばす。全身から血が流れ、それが塞がらずにただただ血溜まりを広げていった。その中、レイは状況に置いて行かれ、動けず、広がっていく自分の血溜まりを濡れてぼやけたフィルターの向こう側から見つめていた。

 ──領域も展開できねえお前は、オレには勝てねえぜ。

 最後にそう聞いた気がして、レイは視界を外側から侵食していく暗黒に呑まれていき、やがて、意識を失っ──。

「お兄ちゃん!」

「──ッ!」

 自分を呼ぶ声がして、レイ朦朧としかけていた意識を無理矢理に叩き起こし、「ァぐああっ」と小さな苦鳴を漏らして苦痛に顔を歪める。首をもたげるように上げて周りを見れば、そこには細い通路からレイに向けて走って来る見知った少女の姿がその瞳に映った。

「な、んで……」

 口を突いて出たその言葉を聞いて、より一層速くナツミは走った。
 不安げな目をその羽根の群れが突き刺さった体に向けて、それから顔に視線を戻す。
 レイの側に寄ると膝を地面に付けてレイの顔を覗き込んだ。

「お兄ちゃんこそ……」と言いかけて、口をつぐんで首を振った「ううん、それよりも、お兄ちゃん、平気?」

「なん、と、か……」

「良かった……。お兄ちゃんが死んじゃったら、私……」

「なんの茶番だって話だぜ? お前らはアレか。見せつけてえのか?」

 その問いかけにナツミはそちらに顔を向けて、嫌悪を宿した目で彼を視界に納め、それからレイに目を戻した。涙を滲ませたまま、うつ伏せたまま、レイは彼女を見上げる。

「逃げ、て……」

「──こんなの見て、逃げられないよ……。もう、逃げたくない……。逃げたら、もう、取り返しがつかなくなる……。皆、皆……」

「ナツ、ミ、ちゃん……?」

 その声にハッと瞬きをして、ナツミは首を横に一度だけ振った。

「──お兄ちゃんを見捨てて逃げたら、自分が許せなくなって、きっと自分で自分の首を締めちゃう」

 寂しげな笑みを浮かべて弾かれたように顔を上げ、ハダチを見据えてナツミは立ち上がった。ハダチは見下すように片眉を下げながらもその場に立って待っていた。

「もう逃げないよ。私は」

 一歩を踏み出して、ナツミは少しだけ振り返り、レイに優しく言う。

「だから、お兄ちゃん──」

 もっと、人を頼って──……。

 それだけを言って、ナツミは前を向いた。すぅっ、と息を吸い込み、大きな息を吐いてから「やああああああ──っ!」と叫びながらそれほど早くもない走りでハダチに向かって行き、目を固く瞑りながら拳を少年の鳩尾目掛けて放った。

「ナツミ、ちゃん……!」

 拳を躱され、何度も殴打を繰り返しては、その尽くを避けられて何度も体勢を崩す。

「オレには女子供を殴る趣味はねえぜ?」

「女の子だって、子供だって、そんなの関係ない……! 知ってる人を助けたいって思う気持ちは、男の人でも、女の人でも、皆が持ってるから!」

 その言葉にハダチは瞠目し、一瞬だけ動きを止める。その間隙を突いて鳩尾に迫る細い腕を躱し切れず、ナツミはその鳩尾に拳を強く、叩き込んだ。

「──効かねえよ……!」

 ナツミの細い腕は、寸前でハダチに受け止められ、その拳を掴まれていた。
 急いでその手を剥がそうと腕を引っ張ってみたり、ハダチの手を叩いてみたりしてその場を離れようとするナツミは、しかしその尽くをしくじり、掴まれる手に力を込められて「いっ──!」と途中で歯噛みして声が肥大化するのを防いだ。涙が目に溜まる。

「これ以上痛い思いしたくなきゃ、どっかに隠れてた方が身の為だぜ?」

 冷たく、突き刺すような視線をナツミの涙に濡れた瞳に当て、ハダチは言う。
 その言葉にナツミは俯き、けれど、少しぎこちない動きで、ハダチを見上げた。覚悟の宿った、絶対に退かないと意志の宿った両目が、ハダチの怒りか、妬みに彩られた顔を捉える。

「──それ、でも」

「あん?」

「それでも、私は、お兄ちゃんを、助けたい……!」

「はあああっ──!」

 冷たい白銀の刃がハダチの首筋に迫る。

「──ッ!」

 咄嗟に身を屈めてそれを回避し、距離を取ったハダチは強く歯軋りする。
 そこには、刀を正面に構え、ナツミとハダチの間に立つ一人の女性がいた。

「お姉、さん……?」

「ごめんね、でも、もう大丈夫だから……。ナツミちゃんは、危ないからあの子の所に向かって。お願いね」

「で、でも……!」

「……お願い。もう、誰も……危険な目に合わせたくなんてないの」

 夕は叫びながら走った。その背中に、並々ならぬ力強さを感じ、ナツミはそれをただ茫然と見つめ、上げる声を無くしていた。

 ※※※

 数分前。ナツミはゴギッ、と鳴った足を見て、同時に、痛みが引いたことに驚きを隠せずに少しの間ぼーっとしていた。すると、正面の通路、右側から人影が出て来てびくっと体を震わせて顔を上げる。

「ぁ……」

 そこにいたのは杉浦だった。彼女はまだ少しふらつく足を壁に寄りかかってなんとか立っている、と言った風に歩いて来た。杉浦はナツミの奥を見つめて顔をしかめ、視線を下ろした。

「どうなってんのか、分かるか……?」

 彼女はそう、ナツミに聞いた。ナツミは気まずそうに「ごめんなさい」と答え、それから右腕を支えにして立ち上がった。目元の涙を拭く。杉浦は顔色が悪く、壁に寄りかかりながら目を閉じ、一つ深呼吸をして「そうか」とだけ、力無く声に出した。

「アイツは……?」と目を開く。

「お兄ちゃんは──。ッ。そうだ、お兄ちゃんが、危ない……!」

「あァ?」

「お兄ちゃん、今、戦ってくれてて……」

「戦う……?」

 言葉の意味は理解できても、なぜそれがここに出て来るのかに頭が反応しない。
 杉浦はズキズキと重たい一撃を喰らった直後のような鈍い断続的な痛みに頭に手を当て、顔をしかめた。

「どうしよう……」

 不安げな表情を浮かべ、聞いてくるナツミに杉浦は壁に背中を預け、ずるずると落ちていくようにその場に座り込んだ。──その姿を見て、ナツミは目を見開く。

 杉浦は、頭から血を流していた。顔にはかかっておらず、それは耳の後ろを通って首筋をべっとりと赤く濡らしている。杉浦のその姿にナツミは痛ましげに目を伏せた。

「一つ、聞きたい事がある……」

 杉浦は朧気な視線をナツミに向けて、そう言った。

「なっ、何?」

「──お前は、なんで、アイツの、事、を……そん、なに……気に、かける、んだ」

 途切れ途切れで、でも、その鋭い眼光はしっかりとナツミを捉えていた。その目に気圧されるように、けれど、ちゃんと、自分の意思を持つように、勇気を貰うように胸を──その中に仕舞った羽根をぎゅっと掴みながら、苦しげに呼吸する杉浦に言う。

「助けて、もらったから」

「あ?」

「お兄ちゃんは、私の事を、助けてくれた。だから、恩返しがしたいの」

「──助けて、か……」

 目を伏せて、自嘲するように鼻で笑い、呟く。
 その顔を見たナツミは、泣きそうな顔になりながら息を呑んだ。

 すっきりしたような、清々しい笑みが、浮かんでいた。それはまるで、最後の最後に見せる、儚い命の輝きのようで。

「あぁ……そっか……。だからか……」

 一筋の線が、頬を伝う。

「分かった気がする……。なんで、アイツなのか……。アタシじゃ、できなかった、から……」

「お姉、ちゃん……?」

 ケタケタと、悲痛な哄笑が、通路に木霊した。涙を流し、誰かを嘲るかのように響き渡る笑いが止まらない。少女の果てしない哄笑は続く──……。

「お姉ちゃん……?」

 ケタケタと、そう笑う杉浦は、一つ、息を吐いてからナツミの顔を見た。

「──行けよ」

「えっ?」

「お前も、超能力者みたいな、そんな奴なんだろ……?」

 その言葉に、ナツミは的を射ていない様子でその瞳を瞬かせる。

「恩返し、したいんだろ」

「っ、うんっ」

「後悔しない内に、行けよ……」

「でも、お姉ちゃんが……」

「アタシは、もう、平気だ。……ああ。もう、平気だ」

 にこやかにそう言った杉浦は、そっと、目を閉じた。
 痛ましげに目を細めて顔を伏せる。それから杉浦に背を向け、未だ茫然と立ち尽くしている夕を見つめて、歩いて向かう。夕の隣を過ぎる時、その顔を伺ってから、ちょっとずつ速度を上げて行った。

 ──広い、草原に出る。

 斜め前には大きな屋敷が聳え建っていて、ナツミはごくりと唾を飲んだ。

「お兄ちゃん!」

 倒れ、羽根に全身を刺されているレイを見て、走り出した──……。

 彼女は、信じられないとでも言いたげな顔をしていた。まるで、自分の人生を否定されたような、そんな絶望をその顔に塗りたくって、茫然としていた。ただただ、固まっていた。

 通路を抜ける直前に見たその顔が嫌に頭に残っていて、ナツミは目を細めて、首を振ってそれを振り払い、レイに駆け寄った。





[あとがき]
 令和元年ですね。少しずつ盛り上がってるかな?だと良いな。
 令和元年の内にこの作品を終わらせる!って意気込みで沢山書いていきます。文章も、話も、構成も、精進しますよ。最初とは比べ物にならないくらいには上手くなって見せます。
 とは言え、まだまだ手探りなので温かく付き合ってください。
 連続更新まだまだ続くよ!お楽しみに!
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