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「起きてください~~! 朝ですよ~~」
上空は真っ暗で、闇の中の闇としか言いようがなく、空気も澱んでどんより気分が悪くなってくるが、ミユキはおそらく何か知っているであろう黒い(たぶん)ドラゴンを起こすことにした。しばらく声をかけるだけにしていたが、あまりにも起きないので、死んでいるのかと思い、目の下辺りを触ってみた。
(おぉっ! ほんのり温かい! 爬虫類じゃないのか?!)
少し感動してぺたぺたと手で触れる。もちろん手袋は外してあるのだ。
(フンフンフーン♪ 結構な肌ざわりで………ゴメンなさい)
目が合ってしまった。いつの間にやら目を覚まされていたようだ。
反応がなかった眼は、眼球が回転して黒々とした瞳がミユキを映している。
『……何奴だ』
「あ、ども! お休み中に大変失礼致しました」
『………某の言葉が判るのか?』
「はい~?」
『判るのか?』
「あ、はい。判りますが?」
(某って、お侍か? そういえば、なんていうか、種族?が違うのに会話ができてるって……見習い天使さんのおかげかな)
『なぜ判る? そして、何故ここにいる? どうやって来たのだ?』
ミユキの頭が入りそうな、そして頭くらい簡単に噛み砕きそうな牙を覗かせながら口から吐くのはヒトと同じ言葉ではない。低く響く軋むような、鳴き声だ。
「えーと、何故判るのかは判りません。何故ここにいるのかとどうやってきたのかは、森で黒い霧が出て来たので、その穴に飛び込んだら、ここに落ちて来たのです」
『………』
「よろしいですか? では、こちらからも教えていただきたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」
『待て。今ひとつ、其方はこの瘴気の渦の中で、何故生きていられるのだ?』
(ガーン! やはり、あの黒い霧は瘴気とやらなのか! 漫画とかではよく聞くものだけど、実際どんなものかわかんないし、毒? 毒なの?)
「うーん、何故でしょうね~? 残念ながら判りません。貴方様はどうして平気なのです?」
『……某はこの瘴気を抑えるために生きておる。もう随分と永い時をこうして過ごしてきた。しかしもう、そろそろ終わりが来るようだ』
「えっ?」
ドラゴン(きっと)の黒い瞳がミユキを映す。
『某の力だけでは抑え込むのが不可能なのだ。その為百年に一度、封印石がやって来るのだが、二百年前に一度来たきりで、もう……』
「封印石って、そこの……石……ですか?」
『うむ、そろそろ石の力も尽きるであろう。そうしたら、某にも限界がくる。瘴気の渦が世界を包み込み、生物は全て生き絶えるのだ』
「はぁ…… そういうことでしたか。因みに、その瘴気とやらは何処から湧いてきているのですか? 何が原因なのでしょう?」
『可笑しなことを訊くな。それ、そちらを見上げてみよ。大気が渦巻いておる。そこから湧いてくるのだ」
見上げた先には、ただ暗闇があるだけのように見えたが、よく見ていると、確かに空間がよじれて渦巻いているようだ。実体がないのか、その奥に何かがあるのか。
「あのぅ、なんで瘴気が出てくるんでしょうか?」
『………さて、どうしてであろうな。某は瘴気を抑えるために存在していると言われてきた。そこの封印石がきた時にも、必死でやって来た人間達がそう祈っていた……。そこで祈りながら息絶えた者もいる。その者たちの為にも、抑えてやりたかったのだが……』
「人間? ここに人間がやってきたのですか? 瘴気の中を?」
ドラゴン(ということにしよう)は頷くように首を小さく縦に振った。
『封印石と一緒だと瘴気を防げるようだな。封印石が役目を果たし出すと、防げないようになるので自分達の結界石で防ぎつつ帰って行った』
確かめるのが怖かったが、ミユキは思いきって質問した。
「あの、その……封印石も……人間なのでは?」
『うむ。あの人間達は「勇者様」と呼んでいたな』
(なんてことだ….やはり、そうだったんだ)
『この世界の人間では封印石にはなれないのだ。だから百年に一度だけ可能になる召喚で、異なる世界から喚び寄せた人間に石になってもらうしかない』
淡々と話し続けるドラゴンを、ミユキは黙って見ているしかなかった。二百年もの間、孤独に世界を守り続けているのだ。もしかしたら、誰かと話したかったのかもしれない。
『そろそろ、渦が広がりだした。大きな瘴気の波がやってくるぞ。某の翼の下に入るとよい』
ドラゴンは漆黒の翼をばさりと羽ばたかせた。傘のようだ。
「渦が広がる……すみません、一度試していいですか?」
ミユキは渦を見据えながら、両手を突き出した。気分は○めは○波だったが、あれは聖なる光ではなさそうだったので、また今度使ってみよう。
『な、なんだ?』
渦に向けた両手を白い光が覆いだした。
『その光は……』
(えーと、もうここまで来たらアレ、やってみていいよね~。誰もいないし。聖属性の最強のヤツ~~、二手に別れて塔に登って覚えるの大変だったわ~)
あの大作RPGのシリーズⅤの話であった。
その前に、とミユキはドラゴンに問うことがあったのだ。大事なことである。
「あ、すみません、教えてください」
無言を肯定と捉えて急いで続ける。
「貴方様はあの瘴気を吸って生きている、とか?」
『誰があんなモノ喰らうか』
「ご回答ありがとうございます」
見えにくかった渦がはっきりと見えてくる。
呼吸でもするかのように、巨大な渦は一旦周りの空間を吸い込むように収縮し、口を開き始めた。
中に蠢くものが見える。
禍々しい。目玉のようなものが、中でぐるりと回った。
(一発くらいぶち込んでも、大爆発とか起こらないよね)
手のひら周りの白い光が凝縮され、強く輝きだした。低い声で小さく小さく唱えてみる。
「祓いたまえ~~清めたまえ~~、世界を滅ぼすようなものが、こんなんで爆発なんてしないよね~~ でも爆発した時はシールド的なのを発動してね~~」
自分に言い聞かせるように、ミユキは続けた。
「少しの間弱まってくれれば御の字だ~~」
白い光の輝きが、更に大きくなっていく。
不思議なことに光は熱を持っていない。LEDか?
しかし、光の周辺から澱んでいた空気が澄んでゆくのが感じられる。いけるかもしれない。いや、いくのだ!
妙なやる気が湧いてきたミユキは更に気合をため込んだ。
『くるぞ』
渦を見つめていたドラゴンが小さく呟いた。翼を広げ、ふたばを覆い隠してくれている。その時ちらりと見えたドラゴンの下半身は石化していた。周りに佇む封印石にされた人と同じじゃないか……。くそ、とミユキの胸に腹立たしさがよぎる。歯を食いしばり、渦の中心を見据えた。
「それいけ──ッ」
叫ぶと威力は二割り増しだ、と誰かが言っていたので叫んでみた。だがやっぱり恥ずかしい気がする。
真っ白な光は一直線に、開いた渦の中心に注ぎ込まれる。あふれ始めていた黒い霧は押し込まれるように渦の中に戻っていった。
白い光は途切れることなく、更に勢いを増すように渦の中に飲み込まれる。
(ブラックホールみたいに際限ないのかな)
『なんと……弱まっている……』
どこまで続けていいのやら判らずにいると、ドラゴンが呟いたのが耳に入り、よし、とミユキは力を込める。
たたみ込むのだ!
恥ずかしくても、二割り増しだ。
「貫け────ッ!! それっ!」
静寂の中、音もなく威力を増した光が押し込まれ、一瞬の後、黒く澱んだ空に閃光が走り、裂け目が生まれた。紙が破れるようにその裂け目が広がり、空が割れたかと思うと、空全体が真っ白な光となり、光は粒となって地上にキラキラと降り注ぐ。
空気が浄化されてゆく。
降り注ぐ光の中でドラゴンを見ると、彼はただ空を見つめていた。粒が落ちたところから灰色の岩が土に還り、草が芽吹いていった。
上空は真っ暗で、闇の中の闇としか言いようがなく、空気も澱んでどんより気分が悪くなってくるが、ミユキはおそらく何か知っているであろう黒い(たぶん)ドラゴンを起こすことにした。しばらく声をかけるだけにしていたが、あまりにも起きないので、死んでいるのかと思い、目の下辺りを触ってみた。
(おぉっ! ほんのり温かい! 爬虫類じゃないのか?!)
少し感動してぺたぺたと手で触れる。もちろん手袋は外してあるのだ。
(フンフンフーン♪ 結構な肌ざわりで………ゴメンなさい)
目が合ってしまった。いつの間にやら目を覚まされていたようだ。
反応がなかった眼は、眼球が回転して黒々とした瞳がミユキを映している。
『……何奴だ』
「あ、ども! お休み中に大変失礼致しました」
『………某の言葉が判るのか?』
「はい~?」
『判るのか?』
「あ、はい。判りますが?」
(某って、お侍か? そういえば、なんていうか、種族?が違うのに会話ができてるって……見習い天使さんのおかげかな)
『なぜ判る? そして、何故ここにいる? どうやって来たのだ?』
ミユキの頭が入りそうな、そして頭くらい簡単に噛み砕きそうな牙を覗かせながら口から吐くのはヒトと同じ言葉ではない。低く響く軋むような、鳴き声だ。
「えーと、何故判るのかは判りません。何故ここにいるのかとどうやってきたのかは、森で黒い霧が出て来たので、その穴に飛び込んだら、ここに落ちて来たのです」
『………』
「よろしいですか? では、こちらからも教えていただきたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」
『待て。今ひとつ、其方はこの瘴気の渦の中で、何故生きていられるのだ?』
(ガーン! やはり、あの黒い霧は瘴気とやらなのか! 漫画とかではよく聞くものだけど、実際どんなものかわかんないし、毒? 毒なの?)
「うーん、何故でしょうね~? 残念ながら判りません。貴方様はどうして平気なのです?」
『……某はこの瘴気を抑えるために生きておる。もう随分と永い時をこうして過ごしてきた。しかしもう、そろそろ終わりが来るようだ』
「えっ?」
ドラゴン(きっと)の黒い瞳がミユキを映す。
『某の力だけでは抑え込むのが不可能なのだ。その為百年に一度、封印石がやって来るのだが、二百年前に一度来たきりで、もう……』
「封印石って、そこの……石……ですか?」
『うむ、そろそろ石の力も尽きるであろう。そうしたら、某にも限界がくる。瘴気の渦が世界を包み込み、生物は全て生き絶えるのだ』
「はぁ…… そういうことでしたか。因みに、その瘴気とやらは何処から湧いてきているのですか? 何が原因なのでしょう?」
『可笑しなことを訊くな。それ、そちらを見上げてみよ。大気が渦巻いておる。そこから湧いてくるのだ」
見上げた先には、ただ暗闇があるだけのように見えたが、よく見ていると、確かに空間がよじれて渦巻いているようだ。実体がないのか、その奥に何かがあるのか。
「あのぅ、なんで瘴気が出てくるんでしょうか?」
『………さて、どうしてであろうな。某は瘴気を抑えるために存在していると言われてきた。そこの封印石がきた時にも、必死でやって来た人間達がそう祈っていた……。そこで祈りながら息絶えた者もいる。その者たちの為にも、抑えてやりたかったのだが……』
「人間? ここに人間がやってきたのですか? 瘴気の中を?」
ドラゴン(ということにしよう)は頷くように首を小さく縦に振った。
『封印石と一緒だと瘴気を防げるようだな。封印石が役目を果たし出すと、防げないようになるので自分達の結界石で防ぎつつ帰って行った』
確かめるのが怖かったが、ミユキは思いきって質問した。
「あの、その……封印石も……人間なのでは?」
『うむ。あの人間達は「勇者様」と呼んでいたな』
(なんてことだ….やはり、そうだったんだ)
『この世界の人間では封印石にはなれないのだ。だから百年に一度だけ可能になる召喚で、異なる世界から喚び寄せた人間に石になってもらうしかない』
淡々と話し続けるドラゴンを、ミユキは黙って見ているしかなかった。二百年もの間、孤独に世界を守り続けているのだ。もしかしたら、誰かと話したかったのかもしれない。
『そろそろ、渦が広がりだした。大きな瘴気の波がやってくるぞ。某の翼の下に入るとよい』
ドラゴンは漆黒の翼をばさりと羽ばたかせた。傘のようだ。
「渦が広がる……すみません、一度試していいですか?」
ミユキは渦を見据えながら、両手を突き出した。気分は○めは○波だったが、あれは聖なる光ではなさそうだったので、また今度使ってみよう。
『な、なんだ?』
渦に向けた両手を白い光が覆いだした。
『その光は……』
(えーと、もうここまで来たらアレ、やってみていいよね~。誰もいないし。聖属性の最強のヤツ~~、二手に別れて塔に登って覚えるの大変だったわ~)
あの大作RPGのシリーズⅤの話であった。
その前に、とミユキはドラゴンに問うことがあったのだ。大事なことである。
「あ、すみません、教えてください」
無言を肯定と捉えて急いで続ける。
「貴方様はあの瘴気を吸って生きている、とか?」
『誰があんなモノ喰らうか』
「ご回答ありがとうございます」
見えにくかった渦がはっきりと見えてくる。
呼吸でもするかのように、巨大な渦は一旦周りの空間を吸い込むように収縮し、口を開き始めた。
中に蠢くものが見える。
禍々しい。目玉のようなものが、中でぐるりと回った。
(一発くらいぶち込んでも、大爆発とか起こらないよね)
手のひら周りの白い光が凝縮され、強く輝きだした。低い声で小さく小さく唱えてみる。
「祓いたまえ~~清めたまえ~~、世界を滅ぼすようなものが、こんなんで爆発なんてしないよね~~ でも爆発した時はシールド的なのを発動してね~~」
自分に言い聞かせるように、ミユキは続けた。
「少しの間弱まってくれれば御の字だ~~」
白い光の輝きが、更に大きくなっていく。
不思議なことに光は熱を持っていない。LEDか?
しかし、光の周辺から澱んでいた空気が澄んでゆくのが感じられる。いけるかもしれない。いや、いくのだ!
妙なやる気が湧いてきたミユキは更に気合をため込んだ。
『くるぞ』
渦を見つめていたドラゴンが小さく呟いた。翼を広げ、ふたばを覆い隠してくれている。その時ちらりと見えたドラゴンの下半身は石化していた。周りに佇む封印石にされた人と同じじゃないか……。くそ、とミユキの胸に腹立たしさがよぎる。歯を食いしばり、渦の中心を見据えた。
「それいけ──ッ」
叫ぶと威力は二割り増しだ、と誰かが言っていたので叫んでみた。だがやっぱり恥ずかしい気がする。
真っ白な光は一直線に、開いた渦の中心に注ぎ込まれる。あふれ始めていた黒い霧は押し込まれるように渦の中に戻っていった。
白い光は途切れることなく、更に勢いを増すように渦の中に飲み込まれる。
(ブラックホールみたいに際限ないのかな)
『なんと……弱まっている……』
どこまで続けていいのやら判らずにいると、ドラゴンが呟いたのが耳に入り、よし、とミユキは力を込める。
たたみ込むのだ!
恥ずかしくても、二割り増しだ。
「貫け────ッ!! それっ!」
静寂の中、音もなく威力を増した光が押し込まれ、一瞬の後、黒く澱んだ空に閃光が走り、裂け目が生まれた。紙が破れるようにその裂け目が広がり、空が割れたかと思うと、空全体が真っ白な光となり、光は粒となって地上にキラキラと降り注ぐ。
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