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あなたが家に来てくれた。
もう何度目か分からない。
初めの頃は、歌の練習をしていても一旦とめて、G駅まで迎えに行っていたが、そのまま練習してて、というお言葉に甘え、家であなたを待つことになった。
オートロックのインターフォンが鳴ったところで、練習をやめ、DVDデッキにあなたの作品を挿入した。
あなたはスーパーの袋を両手に抱えていた。それらを玄関で受け取り、キッチンへ運んだ。
「あっ、観てくれてるんだ」とリビングのあなたが言った。
「シコってた」とふざけて言うと、「じゃあ、G駅まで迎えに来てもらえば良かった。てっきり練習中かと思ったから」と返ってきたので、「オナニーも本気だから」と私は冗談を飛ばした。
「ねぇ、ヌいた?」と尋ねられたので、「そこは本人にお願いしようと思って」と私は答えた。
「ああ、いつもAV観てるから、この程度ではヌけないってことでしょ?」とあなたは声を尖らせた。
「ねぇ、映像と同じポーズして」と私がお願いすると、あなたはノリノリで扇情的になった。
「身体もいいけど、目がいいねぇ」と伝えると、さらに色香を増した。
「DVD発売イベント決まったの、三枚買ってくれたら、ふたりで写メ撮れるから、よろしく」とあなたは更に、身体を淫らにさせた。
私は近づき、胸へ手をやり、「沢山のファンの方がいらっしゃる中に、関係を持ったひとがひとりいるのって、どういう気持ち?」と尋ねた。
「それこそ、そっちはどうなの? 俺はこいつの全部知ってるぞって、優越感があるんじゃないの?」とあなた。
「全部は知らない」
「全部知ってるじゃない。身体の隅々まで」とあなたは服を脱ぎ始めた。
私はソファーへ腰を埋め、「ストリップ見せて」と言った。
あなたは目を濡らしながら、一枚いちまい脱いでいった。
こういった具合に部屋に着いて、そうそう始まってしまったので、ご飯は遅くなった。
けれども、あなたの作品を観ながら、その本人と致すというのは、得もいわれぬ高揚があった。
時に、映像と同じポーズをするものだから、ファンの皆様には申し訳ないのだけれど、優越感に浸った瞬間があったかもしれない。
あなたの手料理はどれもこれも、いつも美味しかった。
ベランダから移した、乾いた洗濯物まであなたは畳んでくれた。
少し前の私なら、良い奥さんになるよ、とでも言ってしまったかもしれないが、今の時代、家事は女性のものとは限らないので、私はそれを口にはしなかったし、あなたのお嫁さんになる、という言葉を聞きたくなかった、というのもあったかもしれない。
もう何度目か分からない。
初めの頃は、歌の練習をしていても一旦とめて、G駅まで迎えに行っていたが、そのまま練習してて、というお言葉に甘え、家であなたを待つことになった。
オートロックのインターフォンが鳴ったところで、練習をやめ、DVDデッキにあなたの作品を挿入した。
あなたはスーパーの袋を両手に抱えていた。それらを玄関で受け取り、キッチンへ運んだ。
「あっ、観てくれてるんだ」とリビングのあなたが言った。
「シコってた」とふざけて言うと、「じゃあ、G駅まで迎えに来てもらえば良かった。てっきり練習中かと思ったから」と返ってきたので、「オナニーも本気だから」と私は冗談を飛ばした。
「ねぇ、ヌいた?」と尋ねられたので、「そこは本人にお願いしようと思って」と私は答えた。
「ああ、いつもAV観てるから、この程度ではヌけないってことでしょ?」とあなたは声を尖らせた。
「ねぇ、映像と同じポーズして」と私がお願いすると、あなたはノリノリで扇情的になった。
「身体もいいけど、目がいいねぇ」と伝えると、さらに色香を増した。
「DVD発売イベント決まったの、三枚買ってくれたら、ふたりで写メ撮れるから、よろしく」とあなたは更に、身体を淫らにさせた。
私は近づき、胸へ手をやり、「沢山のファンの方がいらっしゃる中に、関係を持ったひとがひとりいるのって、どういう気持ち?」と尋ねた。
「それこそ、そっちはどうなの? 俺はこいつの全部知ってるぞって、優越感があるんじゃないの?」とあなた。
「全部は知らない」
「全部知ってるじゃない。身体の隅々まで」とあなたは服を脱ぎ始めた。
私はソファーへ腰を埋め、「ストリップ見せて」と言った。
あなたは目を濡らしながら、一枚いちまい脱いでいった。
こういった具合に部屋に着いて、そうそう始まってしまったので、ご飯は遅くなった。
けれども、あなたの作品を観ながら、その本人と致すというのは、得もいわれぬ高揚があった。
時に、映像と同じポーズをするものだから、ファンの皆様には申し訳ないのだけれど、優越感に浸った瞬間があったかもしれない。
あなたの手料理はどれもこれも、いつも美味しかった。
ベランダから移した、乾いた洗濯物まであなたは畳んでくれた。
少し前の私なら、良い奥さんになるよ、とでも言ってしまったかもしれないが、今の時代、家事は女性のものとは限らないので、私はそれを口にはしなかったし、あなたのお嫁さんになる、という言葉を聞きたくなかった、というのもあったかもしれない。
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