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みゆさんから、「近々、レコーディング入るんですって?」と連絡があった。
その件で話があるから、ということで、食事に行くことになった。
「あの寿司屋さんがいいです」と言うと、男女の香りがスマートフォンから漂った。
お店には私が先に着いた。
食事は連れが来てからで、と大将に伝えた。
それから間も無くして、みゆさんは現れた。
身体のラインを強調させた、白っぽいタイトワンピースだったので、前回よりも気合いを入れてきてくれたのだろうか、と嬉しくなった。
とりあえず、イカとマグロを食べた。
少し、世間話をしてから、本題に入った。
「今度のレコーディング、私も参加させてくれない? 楽曲提供とかコーラスとかで」と彼女。
それは、こちらの作戦上どちらも適わないことを伝えると、「残念、せっかくお洒落してきたのに」と彼女は笑った。
「それは後で頂きます」と耳許で囁いた。
「私の枕営業はしつこいわよ」と同じように返された。
「今回はあれですけど、これから先、参加して頂けると有り難いです」と私はミュージシャンの顔をして、伝えた。
「絶対よ」と念を押されたので、手を差し出し、固い握手を交わした。
「例えば、楽曲提供して下さった曲をみゆさんも歌って、発売日も同じにして、同時にシングルリリースとかどうですか?」と私は提案した。
「それ、楽しそう、でも提供するときは自分が歌うこと想定してないからなぁ」と彼女。
「それじゃあ、自分が歌いたい音楽を作って、それを僕に提供して下さい」
「それ、楽曲提供って言えるのかしら? まぁ、分かったわ、あなたにも自分にも合うような曲であればいいんでしょ?」
「僕、作曲しないんで、無知なんですけど、きっと難しいですよね?」
「ええ、かなり、しかも音域もだいぶ違うしね」
「今日は俺、奢ります」と私は笑った。
「そういうのはいいの」と言い、こちらの耳許へより、「身体で返して」と甘い声を出した。
今すぐにでもキスしたかったが、人前なので自重した。
その代わりに、カウンターの下で、いやらしく手を繋いだ。
「それが実現したら、ランキング勝負しましょう」と私が言った。
「勝ったらどうなるの?」と色のある眼を向けてきた。
「どうとでもできる権利が与えられます」
「例えば、私と結婚して、とかでも?」と問われ、私はたじろいだ。
その様子を見、「あなたって正直ね、そんなこと言いませんよ」と言って、朗らかに笑った。
その件で話があるから、ということで、食事に行くことになった。
「あの寿司屋さんがいいです」と言うと、男女の香りがスマートフォンから漂った。
お店には私が先に着いた。
食事は連れが来てからで、と大将に伝えた。
それから間も無くして、みゆさんは現れた。
身体のラインを強調させた、白っぽいタイトワンピースだったので、前回よりも気合いを入れてきてくれたのだろうか、と嬉しくなった。
とりあえず、イカとマグロを食べた。
少し、世間話をしてから、本題に入った。
「今度のレコーディング、私も参加させてくれない? 楽曲提供とかコーラスとかで」と彼女。
それは、こちらの作戦上どちらも適わないことを伝えると、「残念、せっかくお洒落してきたのに」と彼女は笑った。
「それは後で頂きます」と耳許で囁いた。
「私の枕営業はしつこいわよ」と同じように返された。
「今回はあれですけど、これから先、参加して頂けると有り難いです」と私はミュージシャンの顔をして、伝えた。
「絶対よ」と念を押されたので、手を差し出し、固い握手を交わした。
「例えば、楽曲提供して下さった曲をみゆさんも歌って、発売日も同じにして、同時にシングルリリースとかどうですか?」と私は提案した。
「それ、楽しそう、でも提供するときは自分が歌うこと想定してないからなぁ」と彼女。
「それじゃあ、自分が歌いたい音楽を作って、それを僕に提供して下さい」
「それ、楽曲提供って言えるのかしら? まぁ、分かったわ、あなたにも自分にも合うような曲であればいいんでしょ?」
「僕、作曲しないんで、無知なんですけど、きっと難しいですよね?」
「ええ、かなり、しかも音域もだいぶ違うしね」
「今日は俺、奢ります」と私は笑った。
「そういうのはいいの」と言い、こちらの耳許へより、「身体で返して」と甘い声を出した。
今すぐにでもキスしたかったが、人前なので自重した。
その代わりに、カウンターの下で、いやらしく手を繋いだ。
「それが実現したら、ランキング勝負しましょう」と私が言った。
「勝ったらどうなるの?」と色のある眼を向けてきた。
「どうとでもできる権利が与えられます」
「例えば、私と結婚して、とかでも?」と問われ、私はたじろいだ。
その様子を見、「あなたって正直ね、そんなこと言いませんよ」と言って、朗らかに笑った。
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