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小旅行という名の……
小旅行という名の…… 2
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こんな事を普通に言ってしまう変態教師で、一応、俺の──
「……おい、公共の場でそう言う事言うなっつってんだろ」
「ハイハイ」
文化祭の代休と土日を利用して、ひっそりと二人で来たわけだけど、何で北海道だったんだ?
「まぁ、こうしてれば、あったかいからいっか」
突然手を握られ、目の前に流れてきた自分たちの荷物をひょいと持ちあげ歩きだした。
こう言う事をサラッとやってしまうこの男を俺は好きになってしまった。
「なぁ……こんなことして恥ずかしくないのかよ」
「だからいつも言ってるだろ?何度も同じ事言わせないでくれる?せっかく誰にも邪魔されないように、遠くまで来たんだからさ?楽しく過ごそう」そう言いながら、繋いだ手をポケットに押し込め、きょろきょろとあたりを見回し始めた。
楽しく過ごそう。
その言葉が、つんと鼻をついた。
口元が緩んだのを見つからないように繋いでいない反対側の手で隠しながら、隣を歩いた。
「なぁ。何処に行くかだけでも教えてくれよ」
手を離さない以上こちらが諦めてそれに付き合うしかなく、若干の人目を引くこの光景。そりゃそうだろ。
男同士が手を繋いで密着してるんだから。
だけど不思議とこいつといるとその人目も気にならなくなる。
“お前が思うほど誰も俺たちを見ちゃいないんだよ。自惚れんな”
いつか、有栖川に言われた言葉を思いだしながら、返事を待っていると「お前の時間、今日一日俺にくれよな?」
なんともくさすぎるセリフを吐き捨ててくる。
一瞬にして全身の毛がそばだってきたんだけど……
「なに?」
自分で言った事なんてもうすっかり忘れたような顔で俺を見降ろしてくる有栖川に向かって「お前、自分の今の発言寒いと思わないのか?」と問えば「あぁ、顔と発言が伴ってると思わない?」とわけの分からない事を言いだした。
更にそば立つ腕を繋がれていない手でさすりながら「あっそ」と適当にあしらった。
「それにしても、ここでも盛り上がってるな」そう言った有栖川の視線の先にある店先には小さなカボチャのランタンが何個も飾られながら、ゆらゆらと目の奥が揺れている。
「あぁ、ハロウィン?」
「文化祭で仮装したんだから、今やっても痛くもかゆくもないんじゃないか?」
「は!?バカじゃねぇの?あれは学校内の話だろが」
「あれ?結構そっちに目覚めたかと思ったんだけど」
「お前の目は節穴か!」
冗談で言ってるってわかってるけど、マジでむかつくから、怒りをぶつけると顔を上に向けながら大きな声で笑ってる。
ホントに楽しそうに笑ってるところを見ると、ちょっとこっちも怒る気がなくなってくる。
大きくため息をついた俺は、繋がれてる手にギュッと力を入れてみた。
その行動に驚いた有栖川は、目を見開いてこちらを見てきた。
黙ってもう一度強く握りしめると「倫太郎?」って真面目なトーンで名前を呼ばれた。
「……おい、公共の場でそう言う事言うなっつってんだろ」
「ハイハイ」
文化祭の代休と土日を利用して、ひっそりと二人で来たわけだけど、何で北海道だったんだ?
「まぁ、こうしてれば、あったかいからいっか」
突然手を握られ、目の前に流れてきた自分たちの荷物をひょいと持ちあげ歩きだした。
こう言う事をサラッとやってしまうこの男を俺は好きになってしまった。
「なぁ……こんなことして恥ずかしくないのかよ」
「だからいつも言ってるだろ?何度も同じ事言わせないでくれる?せっかく誰にも邪魔されないように、遠くまで来たんだからさ?楽しく過ごそう」そう言いながら、繋いだ手をポケットに押し込め、きょろきょろとあたりを見回し始めた。
楽しく過ごそう。
その言葉が、つんと鼻をついた。
口元が緩んだのを見つからないように繋いでいない反対側の手で隠しながら、隣を歩いた。
「なぁ。何処に行くかだけでも教えてくれよ」
手を離さない以上こちらが諦めてそれに付き合うしかなく、若干の人目を引くこの光景。そりゃそうだろ。
男同士が手を繋いで密着してるんだから。
だけど不思議とこいつといるとその人目も気にならなくなる。
“お前が思うほど誰も俺たちを見ちゃいないんだよ。自惚れんな”
いつか、有栖川に言われた言葉を思いだしながら、返事を待っていると「お前の時間、今日一日俺にくれよな?」
なんともくさすぎるセリフを吐き捨ててくる。
一瞬にして全身の毛がそばだってきたんだけど……
「なに?」
自分で言った事なんてもうすっかり忘れたような顔で俺を見降ろしてくる有栖川に向かって「お前、自分の今の発言寒いと思わないのか?」と問えば「あぁ、顔と発言が伴ってると思わない?」とわけの分からない事を言いだした。
更にそば立つ腕を繋がれていない手でさすりながら「あっそ」と適当にあしらった。
「それにしても、ここでも盛り上がってるな」そう言った有栖川の視線の先にある店先には小さなカボチャのランタンが何個も飾られながら、ゆらゆらと目の奥が揺れている。
「あぁ、ハロウィン?」
「文化祭で仮装したんだから、今やっても痛くもかゆくもないんじゃないか?」
「は!?バカじゃねぇの?あれは学校内の話だろが」
「あれ?結構そっちに目覚めたかと思ったんだけど」
「お前の目は節穴か!」
冗談で言ってるってわかってるけど、マジでむかつくから、怒りをぶつけると顔を上に向けながら大きな声で笑ってる。
ホントに楽しそうに笑ってるところを見ると、ちょっとこっちも怒る気がなくなってくる。
大きくため息をついた俺は、繋がれてる手にギュッと力を入れてみた。
その行動に驚いた有栖川は、目を見開いてこちらを見てきた。
黙ってもう一度強く握りしめると「倫太郎?」って真面目なトーンで名前を呼ばれた。
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