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6.最終章、突然の……
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「りぃん??」
生徒会長の大量の荷物を分担して持ちながら正門を抜けた俺たちは、前方に生徒会長と有栖川後方に俺と菊ちゃんの並びで歩いている。
隣から声をかけられながら視線だけそちらに向けると何故か両手を前に掲げてこちらを見ている菊ちゃんがいた。
「なんだよその手」
「ん?スマホ、ちょっと貸してくれない?」
「は?なんでやだ」
差し出していた両手をブンブンと左右に振りながら「やぁん!そんな事言わないでぇ!変な事に使おうだなんて思ってないからぁ!お・ね・が・い♡」とウインクをしながら再度おねだりされた。
「……なんでだよ……」渋々スマホを取りだすと「あ、ロックは解除して頂戴ね」と言われ、思い切り睨みながらロックを解除して菊ちゃんに渡した。
上機嫌で俺のスマホをいじりながらブツブツ言っている。
「はぁい!ありがとねん。アァリスチャァン♡今日こそはその素敵な胸板に抱きついてもいいわよねっ♡♡」
ポイっと投げるようにスマホを返しながら、前に歩いている有栖川の背中に思い切り抱き着いている菊ちゃんを見ながらスマホを確認した。
「げ……」
電源ボタンを押してロック画面に映し出されたものに愕然とした気持ちになりながらも、何処かみんな笑顔で映るその画像に、無意識ながら口許が緩んでいる自分がいるのも事実……不思議な気持ちになった。
生徒会長の大量の荷物を分担して持ちながら正門を抜けた俺たちは、前方に生徒会長と有栖川後方に俺と菊ちゃんの並びで歩いている。
隣から声をかけられながら視線だけそちらに向けると何故か両手を前に掲げてこちらを見ている菊ちゃんがいた。
「なんだよその手」
「ん?スマホ、ちょっと貸してくれない?」
「は?なんでやだ」
差し出していた両手をブンブンと左右に振りながら「やぁん!そんな事言わないでぇ!変な事に使おうだなんて思ってないからぁ!お・ね・が・い♡」とウインクをしながら再度おねだりされた。
「……なんでだよ……」渋々スマホを取りだすと「あ、ロックは解除して頂戴ね」と言われ、思い切り睨みながらロックを解除して菊ちゃんに渡した。
上機嫌で俺のスマホをいじりながらブツブツ言っている。
「はぁい!ありがとねん。アァリスチャァン♡今日こそはその素敵な胸板に抱きついてもいいわよねっ♡♡」
ポイっと投げるようにスマホを返しながら、前に歩いている有栖川の背中に思い切り抱き着いている菊ちゃんを見ながらスマホを確認した。
「げ……」
電源ボタンを押してロック画面に映し出されたものに愕然とした気持ちになりながらも、何処かみんな笑顔で映るその画像に、無意識ながら口許が緩んでいる自分がいるのも事実……不思議な気持ちになった。
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