15 / 25
第10話(後篇):放課後
しおりを挟む偽妹(ぎもうと)
―憎い男に身体を開かれていく―
■第10話(後篇):放課後
――数日後の屋上
・・・じゅるっ・・・ちゅぱちゅぱっ・・・
・・・っぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱ・・・
ベンチから盛んに卑猥な音が交錯している。
(・・・あぁ・・・こんなの異常過ぎるっ)
アイカとふたり並んでフェラをしている。
そのはしたなさがフミの背徳感を煽った。
「フミさんのおっぱい見せてよっ・・・んあっ!」
フミに執拗に肉棒を責められながら、
男子は追加のサービスを求めた。
「・・・じゅるっ・・・ぱはぁっ・・・いいよ・・・」
肉棒から口を放すのがもどかしいのか、
短く答えただけだった。
・・・ぷるん・・・
全く抵抗が無かった。
躍り出る豊かな胸。
どこまでも柔らかく、白いふくらみだった。
深いセーラー服の色にいっそう映える。
「ああっ!すげぇっ!!」
フミのあらわになった胸を見て、男子の声が乱れる。
(あぁもう・・・チ●ポすごく反応してるっ)
口の中で肉棒がビクビク震え、ひときわ大きくなる。
フミは自分の身体で男子が興奮していることが満足だった。
・・・びゅびゅっ!びゅーーっ!!・・・
・・・どぴゅぴゅっ!どぽぉーっ!・・・
ふたりの男子は射精の快感に震えた。
フミもアイカも男子に人気の美貌である。
その彼女たちの口の中に好きなように射精できる。
それは男の理性を焼き切るほどだった。
「・・・ぱはぁっ・・・ぐちゅぐちゅ・・・」
アイカはいつものように精液を口と舌でテイスティングした。
うっとりした顔で、少しも精液を逃がさない態だった。
「・・・んんぅ・・・ん・・・」
一方のフミは、静かに舌で精液のドロドロした感触を確かめていた。
全くのドロドロではなく、ちょっとした塊がいくつもあってぐちゃぐちゃになっていた。
(・・・はぁっ・・・こんなにたっぷり射精されてる・・・)
「・・・ねぇ、ふたりで精液交換して飲んでよ・・・
もちろんキスして交換してね・・・」
男子からの思わぬ注文だった。
・・・ゾクゾクッ・・・
ふたりは視線を合わせると、
うっとりした顔にさらに赤みが差した。
(ぜんぶは勿体無いな・・・)
お互いそう思ったのだろう。
半分ほどは喉を鳴らして飲んだ。
・・・んっむぅ・・・
精液に濡れた口が触れ合う。
互いに唇が密着して、自然に舌が絡み合った。
・・・ドロリ・・・チュルッ・・・ドロリ・・・
アイカの口から精液が流れ込んでくる。
微妙に違う精液の匂いが混ざり合う。
互いの唾液も相当入っているだろう。
(・・・・・・・・・)
フミは異常なキスに頭がクラクラした。
あのアイカとキスをしている。
しかも、男子ふたり分の精液が満ちた口同士。
鼻腔にも精液の香りが満ち満ちている。
(・・・これはキスのカウントに入るのかな・・・)
・・・ちゅぼぼっ・・・じゅるりゅりゅ・・・
精液と唾液が混ざり合ったぐちゃぐちゃのものが
フミとアイカに再び分けられた。
唇と唇を名残惜しく糸が引く。
お互いに向かい合う。
とろんと蕩けた顔だった。
潤んだ目が感じている証拠だった。
・・・ごきゅっ・・・ごくごくっ・・・
ふたりとも躊躇なくぐちゃぐちゃなものを飲み干していった。
「・・・っぱぁ・・・はぁあああ・・・」
「・・・はぁっ・・・あぁああ・・・」
お互い肩を掴んで寄り添った。
飲み込んだものがゆっくり身体の奥に収まっていく。
肩を通して、ふたりは身体がガクガクと痙攣しているのが分かった。
(・・・あぁ・・・こんな遊び覚えちゃうなんて・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――1週間後の屋上
ふたりはどんどん仲良くなっていった。
放課後の屋上でしか会わなかったが、性格の相性が良く、
性に対する考え方や悩みも共感することがあって、話も合った。
それに、アイカが勧めた「男遊び」も大きかった・・・。
ギャル系のアイカに、清楚で大人しいフミ。
「男遊び」に誘われた男子は、
その取り合わせに理性を痺れさせた。
アイカの野趣溢れるフェラとツンツンした
男のような言葉遣いが欲情を掻きたてた。
また、犯しがたいフミによる丁寧な
フェラが背徳感を煽りたてた。
アイカとのフェラを済むと、次回はフミ。
またある者はどちらかに固執したりと、
ふたりはリストの男子を次々虜にした。
ふたりで「男遊び」をするようになってから、
もうすでに何人もの肉棒を味わってきた。
アイカは学校での「男遊び」の他に、
放課後は彼氏と毎晩のように楽しんでいる。
フミはフミで、夜はサトシからの悪戯を受けている。
今では積極的にフェラもこなすようになっていた。
ふたりの一日は男を深く関わる時間が多くなっていた。
屋上の出入口の上で放課後を過ごすふたりは雑談の他に、
男の身体のことまで話すようになっていた。
「男子も濡れるなんて知らなかったよ」
フミが新鮮な面持ちで切り出した。
実体験から得た男性器の小さな反応を見逃さなかった。
「さきっちょから、ぷにって出るやつね!」
アイカも即答だった。
フェラをしていると、彼女たちの責めで肉棒が敏感に反応する。
亀頭の先端にある鈴口から時折カウパー液が漏れ出る。
「わたし、チ●ポ蜜ってけっこう好きかも・・・」
「チ●ポ蜜って!」
フミが名付けた呼び方にアイカが笑い出す。
フェラをしていると、唾液も多く出る。
それにやがて「チ●ポ蜜」が混ざり合って、
口の中がぬめぬめのじゅるじゅるになる。
舌と頬肉が肉棒を責め進めると、
唾液と「チ●ポ蜜」が性感を高めた。
「フェラしてると、マジでクチマ●コって思うぜ」
アイカに言わせれば、フェラという遊びはセックスの疑似体験だった。
口は舌で味を感じる以外にも、感触に敏感なところである。
肉棒を楽しめる器官の代表格だった。
「・・・ごくっ・・・」
フミは性器で味わったことは無い。
アイカの実感のこもった感想に思わず喉を鳴らした。
そして、精液・・・。
肉棒を楽しむのはフェラの魅力だったが、
何より射精と精液がうれしかった。
とくにフミは男子の興奮が最高潮に達する瞬間が好きで、
口の中に迸る精液への興味は尽きなかった。
「精液って微妙に味が違うんだね・・・」
「だろ?」
大きく分ければ、ほんのり甘味、微かに苦味のあるものもある。
複数の男子の精液を味わった彼女たちには、微細な味の違いも分かってきた。
フミは立ち入り禁止の領域に踏み込み、ずいぶん開けた気分になっていた。
ほんの微かな後悔の気持ちもあるが、それを気にしないようにした。
「でもやっぱりサトシの精液の味がいいな・・・」
彼の精液はほんのり甘くてミルキー感があり、
理性を痺れさせる本能的な香りをもっていた。
彼女は屋上で不特定多数の男子の精液を味わいながら、
夜は上書きするようにサトシの精液を楽しんだ。
「そうだね~やっぱり彼氏の味ってたまんないよね」
「か、彼氏とかじゃないから!」
慌ててフミは否定した。
そんな彼女にアイカは不敵に笑う。
「そ、それより精液って時々味変わるよね?」
フミは変なふうに話題を変えた。
「あー新鮮なときと溜まってたときのやつね。
フェラしてもらうために、ずっと我慢してたって奴とかいるし」
「それちょっとうれしいかも」
「ドロドロ加減がけっこうヤバいw」
ややサラッとしたものから、
喉にまとわりつくような粘りをもつもの、
ぷるんとしたゼリー状になることもある。
「男って射精した精液捨てるらしいよ?
それ勿体無いよな?飲んじゃうほうが良くない?」
「ふふっ・・・でも、精子はびっくりするかもね?
せっかく女の子に入っても、おなかの中だし・・・」
「それウケる~」
アイカはおなかを押さえて大笑いした。
「精液って味以外に何かあるよね」
「あーそんな感じするよね、あれ飲むと何か元気出るもんね」
それはアイカにも、フミにも実感していることだった。
(・・・セックスは無理だけど、フェラぐらいなら
気に入った男子にしてあげてもいい・・・)
今のフミは簡単にそう思った。
(・・・あぁ・・・楽しいな・・・)
そういうふうに思うようになったのが、フミ自身からのものなのか、
サトシとの関わりでそう思うようになったのか、もうどうでもよかった。
以前の自分に比べたら、今を後悔することはなかった。
一方で、こうした考え方が他の大半の女子に
受け入れられないことも分かっていた。
彼女たちと楽しく過せたら・・・とも思ったが、
それは現実を見ない憧憬に過ぎないとすぐ否定した。
・・・周りの空気を読む息苦しさ・・・
・・・言えないことは隠すしかない・・・
周囲と合うように演じるしかない・・・。
それはフミにとって耐え難い苦痛になっていた。
演劇部の上演が生き生きとしているのに反して、
クラスメイトの女子たちのなかでは、生きている気がしなかった。
それでも、切なくて仕方ない・・・。
「・・・フミ・・・どうした?」
アイカの気遣う声は優しい。
フミにとって彼女の言葉は直に触れてくる心地がした。
他の女子たちの言葉は、分厚いガラスの向こう側から聞えてきた。
「わたしたちは他の女子とは違うよね」
フミがアイカに語りかけた。
「あぁ、違うね・・・」
アイカは目を見ながら頷いた。
そして、ふたりはにっこり微笑んだ。
(つづく)
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
70
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる