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第10話 聖獣の国へ!でもその前にちょっと観光?
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「あ、主~! 本当に、私はお留守番なのでございますか~!?」
出発の朝、チューベエが涙目で訴えてきた。心は痛む、でも……
「ごめんね、チューベエ。でも、聖獣の国は初めてだし、二人の方がいいってアス様が。それに、城の守りもお願いしたいし……」
「うう……分かりました。でも、何かあったらすぐに呼んでくださいませ!」
「うん、約束する」
小さな騎士の頭を撫でると、チューベエはしゅんとしながらも、しっかりと敬礼した。
「アスタロト様! ニニィアネ様をよろしくお願いいたします!」
「当然だ。任せておけ」
アス様が優しく微笑む。
準備は万端だった。
編んだポシェットの中には、あらゆる旅の持ち物。そして念のための編み物道具一式を詰め込んである。
「緊張しているのか?」
転送装置の前で、アス様が聞いてきた。
「うん、少し……でも、アス様がいるから大丈夫!」
「ふふ、可愛いことを言う。まぁ、いきなり聖獣の国に飛ぶわけではないから、気楽に行こう」
「そうなのですか?」
「ああ。近くの港町を経由する」
頭を撫でられて、少し緊張がほぐれた。
「では、行こうか」
転送装置が光り、一瞬の浮遊感の後——
「え……う、わあああ……!」
思わず歓声を上げてしまった。
目の前に広がるのは、まるで巨大な水晶のような街並み。
建物の壁は半透明な石で作られ、太陽の光を受けてキラキラと七色に輝いている。
「こんにちは! 輝く七色の街、オーラクリスタへようこそ!」
転送所の係員が笑顔で迎えてくれた。アス様も少し目を瞬いている。
「美しい街だ」
「ありがとうございます! オーラクリスタは、水晶の港町と呼ばれています。海から取れる特殊な鉱石で作られているんですよ」
「ほう」
「観光名所がたっくさんあります! ぜひぜひ! 街をお楽しみくださいねー!」
係員に礼を言ってから街に出る。
するとーーすぐに人の目が。
「あら、魔族と……人間の子供?」
「珍しい組み合わせね」
ひそひそと囁かれる。アス様が私を守るように抱き寄せた。その大きな手が、少しだけ強く私の肩を包む。
「気にするな」
「うん……」
でも、次の瞬間——
「待って、もしかして……」
「まさか、あの編み物の天才令嬢!?」
「ということは、隣の方は魔族公爵のアスタロト様!」
街の人々の態度が一変。私たちは驚いて顔を見合わせた。その間も、街は大盛り上がりだ。
「きゃー! 本物だわぁ!」
「噂は本当だったんだ! 人間の女の子が魔族の国で大活躍してるって!」
「編み物で魔法陣を作るんでしょう? すごいわねぇ~!」
あっという間に人だかりができてしまった。
「え、ええっと……」
戸惑っていると、アス様が私を守るように前に出た。
「すまないが、観光をしても?」
その言葉に皆がはっとしたように少し離れた。
「あ、そうですよね! ごめんなさい!」
「でも、よかったら市場においでください! 珍しい毛糸もありますよ!」
皆、親切に声をかけてくれる。
「私たち、有名なんだ……」
「国を超えて噂になっているようだな」
流石にこれにはアス様も戸惑った様子だった。アス様のそんな顔は少し新鮮だ。ちょっと、可愛い、なんて。
港町の観光は、思った以上に楽しかった。きらきらした海、透明の塔、虹色に飾られた階段。そして豪華で活気ある、市場!
「見て、アス様! この糸、虹色です!」
「ほう、面白いな」
そこでは、見たこともない素材がたくさん売られていた。
海藻から作った糸、貝殻の粉を混ぜた光る糸、そして——
「これは、海染糸という、うち独自の糸ですよ。透き通る青が特徴でね」
店主がにこやかに箱を開けて見せてくれた。
「どうです? 美しいでしょう? 他国ではあまり見られないものですよ」
「確かに綺麗……ヴァイス様が持っていた糸も綺麗だったけどこれはまた別の色合いが……」
「ははは! 王族がお持ちの品と比べられては困ってしまいますな!」
「あっ、ごめんなさい! でもこの糸も、すごく綺麗です。少し、ほっとする感じがします」
「糸に、ほっとするとは。はは、独特で優しい感想ですな」
店主は朗らかに笑った。
「そういえば」
別の客が横から顔を出し、口を挟んできた。
「第二王子様、最近すごいらしいですよ」
「す、すごい?」
「ええ、もう、あらゆる貴重品を集めているとか。古代の織物、伝説の糸、幻の染料……」
隣の女性もテンション高く話に乗ってくる。
「きっと誰かに告白する準備よ! 聖獣の国では大切な人に貴重品を山ほど送って婚約を申し込む文化があるから」
「まあ! じゃあ、王子様に想い人が!?」
キャーキャーと盛り上がる女性たち。
その話題に、なんだか嫌な予感がした。
「アス様……」
「ああ、私も同じことを考えている」
アス様の表情が少し硬い。
「気をつけて行かねばな」
「うん……」
その後、港の見える素敵なレストランで昼食を取った。
「美味しいー! この魚、初めて食べる!」
「オーラクリスタの特産品だそうだ」
「キラキラしてて、食べるのがもったいないくらい」
子供の小さな手と口で、一生懸命食べる私を、アス様は優しく見守ってくれる。慣れないものは、やっぱりちょっと食べにくい!
「口元にソースがついているぞ」
「え? どこ?」
「ここだ」
優しくナプキンで拭いてもらってしまった。顔が赤くなる。
「あ、ありがとう……」
「ふふ、本当に子供みたいに可愛いことをする」
「だ、だって今、子供だから……っ!」
むーっと頬を膨らませると、アス様が楽しそうに笑った。
午後は、海辺を散歩した。
水晶のような砂浜が、太陽の光でキラキラと輝いている。素足で歩くと、ひんやりとした感触が心地よい。
「きれい……」
「ああ、本当に美しい」
でも、アス様は私を通して海を見ていた。その赤い瞳に映る私は、この景色の一部になっているのだろうか。
「君は、海も似合う」
「もう、アス様……私は地味なんだから……せっかくなら綺麗な海の方をしっかり見てください……!」
「特別な青の前で輝く君を、記憶に収めたい」
「か、輝く……!?」
「事実を言っただけだ」
「もう……」
手を繋いで歩いていると、また声をかけられた。波の音が優しく響き、潮風が私の髪をふわりと撫でていく。
夕暮れ時。私たちは宿に向かった。
オーラクリスタで一番良い宿だというその部屋は、壁が半透明の水晶でできていて、夕日がオレンジ色に染めていた。まるで琥珀の中に閉じ込められたような、幻想的な光景。
「わあ……まるで夕日の中にいるみたい」
「本当だな」
アス様の髪も夕陽に染まり、いつもより柔らかな色合いを見せていた。ベッドに腰掛けて、今日買った糸を並べてみる。
「これで何を編もうかな」
「そうだな……海の思い出になるようなものは?」
「あ! じゃあ、小さな魚のモチーフで……コースターを!」
「いいな。きっと可愛いものができる」
編み始めると、アス様が隣に座ってじっと見守ってくれた。窓から差し込む月光が、彼の横顔を神秘的に照らしている。こんな穏やかな時間が、とても愛おしい。
「ねえ、アス様」
「ん?」
「ヴァイス様が集めてる貴重品って、もしかして……」
「織文様術に関するものだろうな」
「私に『思い出させる』ため……?」
「……かもしれない」
手を止めて、アス様を見上げた。
「もし私が、本当に伝説の姫の生まれ変わりだったら、その……どうしますか?」
「どうもしない」
即答だった。
「君は君だ。過去に何者だったとしても、今の君を愛している」
「アス様……」
「それに」
彼には珍しくいたずらっぽく笑った。普段の威厳ある雰囲気とは違う、まるで少年のような表情。きっと、この美しい街の開放的な空気に、彼も影響されているのだろう。
「もし君が伝説の姫なら、私は姫を射止めた魔族ということになる。なかなか名誉なことだろう?」
「もう!」
でも、安心した。アス様は、きっと、どんな私でも受け入れてくれる。
夜、ベッドの中で考えた。
明日、聖獣の国で何が待っているのか。
ヴァイス様の本当の目的は何なのか。
でも、怖くない。アス様がいるから。
隣のベッドから、規則正しい寝息が聞こえる。その音に安心して、私は窓に目を向けた。
水晶の窓の向こうに、星が見えた。まるで宝石箱をひっくり返したような夜空が、二人を優しく見守っている。
明日への不安と期待を胸に、私はゆっくりと眠りについた。
ーー明日はついに、聖獣の国。
出発の朝、チューベエが涙目で訴えてきた。心は痛む、でも……
「ごめんね、チューベエ。でも、聖獣の国は初めてだし、二人の方がいいってアス様が。それに、城の守りもお願いしたいし……」
「うう……分かりました。でも、何かあったらすぐに呼んでくださいませ!」
「うん、約束する」
小さな騎士の頭を撫でると、チューベエはしゅんとしながらも、しっかりと敬礼した。
「アスタロト様! ニニィアネ様をよろしくお願いいたします!」
「当然だ。任せておけ」
アス様が優しく微笑む。
準備は万端だった。
編んだポシェットの中には、あらゆる旅の持ち物。そして念のための編み物道具一式を詰め込んである。
「緊張しているのか?」
転送装置の前で、アス様が聞いてきた。
「うん、少し……でも、アス様がいるから大丈夫!」
「ふふ、可愛いことを言う。まぁ、いきなり聖獣の国に飛ぶわけではないから、気楽に行こう」
「そうなのですか?」
「ああ。近くの港町を経由する」
頭を撫でられて、少し緊張がほぐれた。
「では、行こうか」
転送装置が光り、一瞬の浮遊感の後——
「え……う、わあああ……!」
思わず歓声を上げてしまった。
目の前に広がるのは、まるで巨大な水晶のような街並み。
建物の壁は半透明な石で作られ、太陽の光を受けてキラキラと七色に輝いている。
「こんにちは! 輝く七色の街、オーラクリスタへようこそ!」
転送所の係員が笑顔で迎えてくれた。アス様も少し目を瞬いている。
「美しい街だ」
「ありがとうございます! オーラクリスタは、水晶の港町と呼ばれています。海から取れる特殊な鉱石で作られているんですよ」
「ほう」
「観光名所がたっくさんあります! ぜひぜひ! 街をお楽しみくださいねー!」
係員に礼を言ってから街に出る。
するとーーすぐに人の目が。
「あら、魔族と……人間の子供?」
「珍しい組み合わせね」
ひそひそと囁かれる。アス様が私を守るように抱き寄せた。その大きな手が、少しだけ強く私の肩を包む。
「気にするな」
「うん……」
でも、次の瞬間——
「待って、もしかして……」
「まさか、あの編み物の天才令嬢!?」
「ということは、隣の方は魔族公爵のアスタロト様!」
街の人々の態度が一変。私たちは驚いて顔を見合わせた。その間も、街は大盛り上がりだ。
「きゃー! 本物だわぁ!」
「噂は本当だったんだ! 人間の女の子が魔族の国で大活躍してるって!」
「編み物で魔法陣を作るんでしょう? すごいわねぇ~!」
あっという間に人だかりができてしまった。
「え、ええっと……」
戸惑っていると、アス様が私を守るように前に出た。
「すまないが、観光をしても?」
その言葉に皆がはっとしたように少し離れた。
「あ、そうですよね! ごめんなさい!」
「でも、よかったら市場においでください! 珍しい毛糸もありますよ!」
皆、親切に声をかけてくれる。
「私たち、有名なんだ……」
「国を超えて噂になっているようだな」
流石にこれにはアス様も戸惑った様子だった。アス様のそんな顔は少し新鮮だ。ちょっと、可愛い、なんて。
港町の観光は、思った以上に楽しかった。きらきらした海、透明の塔、虹色に飾られた階段。そして豪華で活気ある、市場!
「見て、アス様! この糸、虹色です!」
「ほう、面白いな」
そこでは、見たこともない素材がたくさん売られていた。
海藻から作った糸、貝殻の粉を混ぜた光る糸、そして——
「これは、海染糸という、うち独自の糸ですよ。透き通る青が特徴でね」
店主がにこやかに箱を開けて見せてくれた。
「どうです? 美しいでしょう? 他国ではあまり見られないものですよ」
「確かに綺麗……ヴァイス様が持っていた糸も綺麗だったけどこれはまた別の色合いが……」
「ははは! 王族がお持ちの品と比べられては困ってしまいますな!」
「あっ、ごめんなさい! でもこの糸も、すごく綺麗です。少し、ほっとする感じがします」
「糸に、ほっとするとは。はは、独特で優しい感想ですな」
店主は朗らかに笑った。
「そういえば」
別の客が横から顔を出し、口を挟んできた。
「第二王子様、最近すごいらしいですよ」
「す、すごい?」
「ええ、もう、あらゆる貴重品を集めているとか。古代の織物、伝説の糸、幻の染料……」
隣の女性もテンション高く話に乗ってくる。
「きっと誰かに告白する準備よ! 聖獣の国では大切な人に貴重品を山ほど送って婚約を申し込む文化があるから」
「まあ! じゃあ、王子様に想い人が!?」
キャーキャーと盛り上がる女性たち。
その話題に、なんだか嫌な予感がした。
「アス様……」
「ああ、私も同じことを考えている」
アス様の表情が少し硬い。
「気をつけて行かねばな」
「うん……」
その後、港の見える素敵なレストランで昼食を取った。
「美味しいー! この魚、初めて食べる!」
「オーラクリスタの特産品だそうだ」
「キラキラしてて、食べるのがもったいないくらい」
子供の小さな手と口で、一生懸命食べる私を、アス様は優しく見守ってくれる。慣れないものは、やっぱりちょっと食べにくい!
「口元にソースがついているぞ」
「え? どこ?」
「ここだ」
優しくナプキンで拭いてもらってしまった。顔が赤くなる。
「あ、ありがとう……」
「ふふ、本当に子供みたいに可愛いことをする」
「だ、だって今、子供だから……っ!」
むーっと頬を膨らませると、アス様が楽しそうに笑った。
午後は、海辺を散歩した。
水晶のような砂浜が、太陽の光でキラキラと輝いている。素足で歩くと、ひんやりとした感触が心地よい。
「きれい……」
「ああ、本当に美しい」
でも、アス様は私を通して海を見ていた。その赤い瞳に映る私は、この景色の一部になっているのだろうか。
「君は、海も似合う」
「もう、アス様……私は地味なんだから……せっかくなら綺麗な海の方をしっかり見てください……!」
「特別な青の前で輝く君を、記憶に収めたい」
「か、輝く……!?」
「事実を言っただけだ」
「もう……」
手を繋いで歩いていると、また声をかけられた。波の音が優しく響き、潮風が私の髪をふわりと撫でていく。
夕暮れ時。私たちは宿に向かった。
オーラクリスタで一番良い宿だというその部屋は、壁が半透明の水晶でできていて、夕日がオレンジ色に染めていた。まるで琥珀の中に閉じ込められたような、幻想的な光景。
「わあ……まるで夕日の中にいるみたい」
「本当だな」
アス様の髪も夕陽に染まり、いつもより柔らかな色合いを見せていた。ベッドに腰掛けて、今日買った糸を並べてみる。
「これで何を編もうかな」
「そうだな……海の思い出になるようなものは?」
「あ! じゃあ、小さな魚のモチーフで……コースターを!」
「いいな。きっと可愛いものができる」
編み始めると、アス様が隣に座ってじっと見守ってくれた。窓から差し込む月光が、彼の横顔を神秘的に照らしている。こんな穏やかな時間が、とても愛おしい。
「ねえ、アス様」
「ん?」
「ヴァイス様が集めてる貴重品って、もしかして……」
「織文様術に関するものだろうな」
「私に『思い出させる』ため……?」
「……かもしれない」
手を止めて、アス様を見上げた。
「もし私が、本当に伝説の姫の生まれ変わりだったら、その……どうしますか?」
「どうもしない」
即答だった。
「君は君だ。過去に何者だったとしても、今の君を愛している」
「アス様……」
「それに」
彼には珍しくいたずらっぽく笑った。普段の威厳ある雰囲気とは違う、まるで少年のような表情。きっと、この美しい街の開放的な空気に、彼も影響されているのだろう。
「もし君が伝説の姫なら、私は姫を射止めた魔族ということになる。なかなか名誉なことだろう?」
「もう!」
でも、安心した。アス様は、きっと、どんな私でも受け入れてくれる。
夜、ベッドの中で考えた。
明日、聖獣の国で何が待っているのか。
ヴァイス様の本当の目的は何なのか。
でも、怖くない。アス様がいるから。
隣のベッドから、規則正しい寝息が聞こえる。その音に安心して、私は窓に目を向けた。
水晶の窓の向こうに、星が見えた。まるで宝石箱をひっくり返したような夜空が、二人を優しく見守っている。
明日への不安と期待を胸に、私はゆっくりと眠りについた。
ーー明日はついに、聖獣の国。
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