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第21話 一緒にいてほしい
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「ニニィアネ……どうして泣いている?」
アス様が、まだぼんやりとした様子で私の涙を拭ってくれた。
その大きな手で、幼い私の小さな頬を優しく包むように。
「だって……だって……!」
言葉にならない。ただ、小さな手でアス様の手を握りしめて泣き続けた。
「俺は……何があった?」
記憶を辿るように、アス様が眉をひそめる。
「確か、ベルゼブブが来て……」
「毒を盛られたんです」
震える声で説明した。
「『眠り姫の針』っていう古の毒で……ずっと眠ったままで……」
「なんということだ……古の毒だと」
「何年も目を覚まさないと言われて……それで私、目覚めの魔法陣を」
「……ああ……ニニィアネ」
アス様が起き上がって、私の包帯を巻いた小さな指を見つめた。
「ありがとう、起こしてくれて……しかし、ずいぶんと無理をして」
「……ううん。でも……」
「前に約束しただろう。無理はしないと」
アス様の声に、叱責と心配が混じっている。
「でも……でも仕方なかったんです!」
必死にすがるように言う。
「アス様が目を覚まさなくて……!」
「しかし、君の指が……」
そして、ふと気づいたようにブランケットを見た。
「これは……まさか……」
虹色の光を放つブランケット。よく見ると、その輝きは少し弱くなっている。
「世界樹の糸か!?」
アス様が驚愕の表情を浮かべた。
「こんな貴重なものを……!」
「それより起きて欲しかった……!」
「いや、しかし……」
アス様が複雑な表情で私を見つめる。
「まさかそれほどまでに……」
「待てば自然に毒が抜けるとは言われていたんです……でも、待てなかった。何年も、何十年も、一人なんて耐えられない」
「ニニィアネ……そんな数年も待てないほどに、想ってくれていたのか」
その言葉に、心が締め付けられた。
「私には、たった数年じゃない……!」
思わず叫んでしまった。
「ニニィアネ?」
「アス様は、私が大人になるのを待ってくれてる。でも、その間も一緒にいてくれる。話もできるし、手も繋げる」
小さな体を震わせながら続ける。
「でも、眠ってるアス様は、何も答えてくれない。手を握っても、冷たいだけで……」
涙がぽろぽろと落ちる。
「私は人間です。年月の感覚が、魔族とは違う……」
ぎゅっとアス様の袖を掴む。
「しかも今は子供……とても……一人は寂しいの……」
「……」
嗚咽が漏れる。アス様が、はっと息を呑んだ。
そして、私の小さな体をそっと抱き上げて、膝の上に座らせた。
「俺は……なんて愚かな……」
「アス様?」
「すまない、ニニィアネ」
大きな手で、幼い私の頭を優しく撫でる。
「君が子供の姿でいることも、人間だということも、分かっていたつもりだった」
「……」
「でも、本当の意味を理解していなかった」
アス様の声が震えている。
「俺は君の成長を待つと言った。それは俺にとって苦じゃない。君がそこにいて、笑ってくれるなら」
「アス様……」
「でも、君にとって俺が何年も眠ることは、全く違う意味を持つ」
私を抱きしめる腕に、力がこもる。
「ただでさえ子供の姿で不便を強いられているのに、さらにずっと一人で置いておくなど……そうだ、君を悲しませ続けるなど、あってはならならい」
「うん……握り返してもらえない手が、とても悲しかった……」
「無理をするなと約束したが、無理をさせたのは俺だ」
優しく、包帯を巻いた小さな指に触れる。
「ごめんなさい……約束、破っちゃった……」
「謝るのは俺の方だ」
アス様が私を見つめる。
「心配させるどころか、悲しませて孤独にした。不安だっただろう」
「うん……」
「小さな体で、必死に俺を助けようとしてくれた」
苦笑しながら、アス様が私の頭を撫でる。
「嬉しいが、同時にふがいない」
そして、真剣な表情になった。
「ニニィアネ、改めて約束しよう」
「約束?」
「もう二度と、君を一人にしない」
「アス様……」
「君が大人になるまで、いや、その後もずっと、俺は君の隣にいる」
小さな私を、優しく抱きしめてくれる。
「俺にとって、君と過ごす一日は、百年にも千年にも値する貴重なもの。毎日を、大事にしよう。二度と離れないように」
その言葉に、また涙が出そうになった。ふと、扉の向こうから声が聞こえた。
「もう入ってもよろしいですか?」
「主~! アスタロト様は起きましたか~?」
チューベエたちが心配して待っていたらしい。
「どうぞ!」
扉が開いて、皆がなだれ込んできた。
「アスタロト様!」
「無事で何よりです!」
「心配したんですよ~!」
皆に囲まれて、アス様が苦笑する。
「心配をかけた」
「ニニィアネ様のおかげですね!」
リリスが嬉しそうに言った。
「ずっと看病して、編み物して……」
「本当に、ニニィアネには感謝してもしきれない」
アス様が、私の手をぎゅっと握った。
「これからは、もっと大切にする」
「もう十分大切にしてもらってます!」
「いや、まだ足りない」
真剣な顔で言われて、照れてしまう。
「あ、そうだ!」
チューベエが手を叩いた。
「キス作戦、大成功でしたね!」
「チューベエ、それは言わないでーっ!」
顔を真っ赤にして抗議するが、チューベエはにやにや笑っている。
「いや~、やっぱり愛の力は偉大ですな~」
「もう!」
皆が笑い声を上げる。アス様も楽しそうに笑っていた。
ベルゼブブは重い処罰を受けることになり、もう二度と私たちに危害を加えることはないという。世界樹の糸で編んだブランケットは、不思議な力を残していて、アス様の部屋に大切に飾られることになった。
「このブランケットは、俺たちの絆の証だな」
アス様がしみじみと言った。
「大げさですよ」
「いや、本当のことだ」
そして、私を見つめる。
「君が編んでくれたもので、俺は救われた。何度でも、これからも」
「アス様……」
「ニニィアネ、愛している」
「私も、愛してます」
そしてそっと、頬にキスが降ってきた。
それが口になる日は――きっとまだ先。アス様にはあっという間で、私にはまだまだ遠い日。
でも、そうやって二人の時間はゆっくりと続く。一日一日を、幸せに編んでいきながら。
アス様が、まだぼんやりとした様子で私の涙を拭ってくれた。
その大きな手で、幼い私の小さな頬を優しく包むように。
「だって……だって……!」
言葉にならない。ただ、小さな手でアス様の手を握りしめて泣き続けた。
「俺は……何があった?」
記憶を辿るように、アス様が眉をひそめる。
「確か、ベルゼブブが来て……」
「毒を盛られたんです」
震える声で説明した。
「『眠り姫の針』っていう古の毒で……ずっと眠ったままで……」
「なんということだ……古の毒だと」
「何年も目を覚まさないと言われて……それで私、目覚めの魔法陣を」
「……ああ……ニニィアネ」
アス様が起き上がって、私の包帯を巻いた小さな指を見つめた。
「ありがとう、起こしてくれて……しかし、ずいぶんと無理をして」
「……ううん。でも……」
「前に約束しただろう。無理はしないと」
アス様の声に、叱責と心配が混じっている。
「でも……でも仕方なかったんです!」
必死にすがるように言う。
「アス様が目を覚まさなくて……!」
「しかし、君の指が……」
そして、ふと気づいたようにブランケットを見た。
「これは……まさか……」
虹色の光を放つブランケット。よく見ると、その輝きは少し弱くなっている。
「世界樹の糸か!?」
アス様が驚愕の表情を浮かべた。
「こんな貴重なものを……!」
「それより起きて欲しかった……!」
「いや、しかし……」
アス様が複雑な表情で私を見つめる。
「まさかそれほどまでに……」
「待てば自然に毒が抜けるとは言われていたんです……でも、待てなかった。何年も、何十年も、一人なんて耐えられない」
「ニニィアネ……そんな数年も待てないほどに、想ってくれていたのか」
その言葉に、心が締め付けられた。
「私には、たった数年じゃない……!」
思わず叫んでしまった。
「ニニィアネ?」
「アス様は、私が大人になるのを待ってくれてる。でも、その間も一緒にいてくれる。話もできるし、手も繋げる」
小さな体を震わせながら続ける。
「でも、眠ってるアス様は、何も答えてくれない。手を握っても、冷たいだけで……」
涙がぽろぽろと落ちる。
「私は人間です。年月の感覚が、魔族とは違う……」
ぎゅっとアス様の袖を掴む。
「しかも今は子供……とても……一人は寂しいの……」
「……」
嗚咽が漏れる。アス様が、はっと息を呑んだ。
そして、私の小さな体をそっと抱き上げて、膝の上に座らせた。
「俺は……なんて愚かな……」
「アス様?」
「すまない、ニニィアネ」
大きな手で、幼い私の頭を優しく撫でる。
「君が子供の姿でいることも、人間だということも、分かっていたつもりだった」
「……」
「でも、本当の意味を理解していなかった」
アス様の声が震えている。
「俺は君の成長を待つと言った。それは俺にとって苦じゃない。君がそこにいて、笑ってくれるなら」
「アス様……」
「でも、君にとって俺が何年も眠ることは、全く違う意味を持つ」
私を抱きしめる腕に、力がこもる。
「ただでさえ子供の姿で不便を強いられているのに、さらにずっと一人で置いておくなど……そうだ、君を悲しませ続けるなど、あってはならならい」
「うん……握り返してもらえない手が、とても悲しかった……」
「無理をするなと約束したが、無理をさせたのは俺だ」
優しく、包帯を巻いた小さな指に触れる。
「ごめんなさい……約束、破っちゃった……」
「謝るのは俺の方だ」
アス様が私を見つめる。
「心配させるどころか、悲しませて孤独にした。不安だっただろう」
「うん……」
「小さな体で、必死に俺を助けようとしてくれた」
苦笑しながら、アス様が私の頭を撫でる。
「嬉しいが、同時にふがいない」
そして、真剣な表情になった。
「ニニィアネ、改めて約束しよう」
「約束?」
「もう二度と、君を一人にしない」
「アス様……」
「君が大人になるまで、いや、その後もずっと、俺は君の隣にいる」
小さな私を、優しく抱きしめてくれる。
「俺にとって、君と過ごす一日は、百年にも千年にも値する貴重なもの。毎日を、大事にしよう。二度と離れないように」
その言葉に、また涙が出そうになった。ふと、扉の向こうから声が聞こえた。
「もう入ってもよろしいですか?」
「主~! アスタロト様は起きましたか~?」
チューベエたちが心配して待っていたらしい。
「どうぞ!」
扉が開いて、皆がなだれ込んできた。
「アスタロト様!」
「無事で何よりです!」
「心配したんですよ~!」
皆に囲まれて、アス様が苦笑する。
「心配をかけた」
「ニニィアネ様のおかげですね!」
リリスが嬉しそうに言った。
「ずっと看病して、編み物して……」
「本当に、ニニィアネには感謝してもしきれない」
アス様が、私の手をぎゅっと握った。
「これからは、もっと大切にする」
「もう十分大切にしてもらってます!」
「いや、まだ足りない」
真剣な顔で言われて、照れてしまう。
「あ、そうだ!」
チューベエが手を叩いた。
「キス作戦、大成功でしたね!」
「チューベエ、それは言わないでーっ!」
顔を真っ赤にして抗議するが、チューベエはにやにや笑っている。
「いや~、やっぱり愛の力は偉大ですな~」
「もう!」
皆が笑い声を上げる。アス様も楽しそうに笑っていた。
ベルゼブブは重い処罰を受けることになり、もう二度と私たちに危害を加えることはないという。世界樹の糸で編んだブランケットは、不思議な力を残していて、アス様の部屋に大切に飾られることになった。
「このブランケットは、俺たちの絆の証だな」
アス様がしみじみと言った。
「大げさですよ」
「いや、本当のことだ」
そして、私を見つめる。
「君が編んでくれたもので、俺は救われた。何度でも、これからも」
「アス様……」
「ニニィアネ、愛している」
「私も、愛してます」
そしてそっと、頬にキスが降ってきた。
それが口になる日は――きっとまだ先。アス様にはあっという間で、私にはまだまだ遠い日。
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