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第18話 困惑の対峙
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試合当日、雨の予報はなかったが、見渡す空は薄灰色の雲で覆われていた。
最寄駅でアイナと待ち合わせをしていたが、ミズキちゃんも同じ会場に向かうのだから、ばったり合うのではないかとそわそわしていた。
「お待たせ。」
アイナがゆっくり歩いてきて手を振りながら到着した。
「遅いよー。」
私は早く出発したい気持ちから、アイナを責める。
「いやいや、待ち合わせの10分前だよ。」
笑いながらアイナは流す。
私は無言で下を向きながら歩き改札へ向かった。
「緊張してるね。試合でこんなに緊張しているヒカリは初めて見たよ。…今日も絶対勝とうね!」
「…う、うん。」
改札を通り、予定の電車より一本早い電車に乗った。
乗り込むまでの間沈黙が流れていたが、座席に座ったときアイナが口を開く。
「リカさんもユウコさんももう3年で、インターハイが終わったら引退でしょ。…私、もっとこのチームで試合したい。今バスケしていて一番楽しいんだ。…ヒカリもそう思わない?」
「…うん、思うよ。」
このチームでまだまだ試合がしたいのはその通りなのだが、ミズキちゃんを意識しすぎているせいか、一番楽しかったのは、小学校の時にミズキちゃんと全国大会に行ったときだと思った。
アイナにはどこか嘘をついた感じがして、勝手に罰が悪くなる。
「そうだよね、今日も勝とうね!ヒカリには期待してるよ!」
真っ直ぐと私の目を見て、目力強くアイナは言ってきた。
私は圧倒されていた。
この先の試合を考えると腰が退けていたんだろう。
(私はミズキちゃんに勝てるのだろうか…?みんなの期待に応えられるのだろうか…。)
会場に着くとあまり時間が経たないうちにみんなも続々と到着し、全員が集まるまで、談笑したり、ストレッチしたりと、それぞれの時間を過ごしていた。
そして、刻一刻と試合時間が近づいていく。
みんなが揃い準備のためにコート横のベンチ付近へ荷物を置きに向かう。
相手選手も準備にベンチに向かっているのがわかり、私はどうしても相手チームをちらちら見てしまう。
ユニフォームの上にTシャツを着た格好でバッグからボールを飛び出し、シュート練習をしようとコートにボールをつきながら入ろうとした時だった。
「ヒカリちゃん!」
明るく聞き慣れた声で呼びかけられた。
振り向くと、笑顔でミズキちゃんが駆け足で近寄ってくる。
「久しぶり!元気にしてた?こんな形で試合するなんて思わなかったな…。今日はよろしくね!お互いベスト尽くそう。」
「…う、うん。そうだね…。」
いずれ挨拶することはわかっていたが、緊張が一気に跳ね上がってしまい、まごついた返事になってしまった。
「ミズキちゃん、久しぶりー!」
私が、どう次の言葉をかけようかと考えていたところに被さるように、アイナがはしゃいだ様子で声をかけていた。
その後、リカさん、ユウコさんも近寄り、笑い声も混じりながら会話している。
中学校の頃は、その中にスッと混じって喋るのが当たり前だったが、今はこんなに近くにいるのに、みんなが遠くに感じてしまう。
一通り会話をしたところで、「ミズキ、アップするよ!」とチームメイトの声が聞こえてきた。
「うん、今いくね!…じゃあね。」
ミズキちゃんは私たちに手を振って相手コートに去っていく。
アイナの表情は「よし、やるぞ!」という気合に満ちていたが、私は対象的に、頭が真っ白の状態でアップした。
◇
試合時間になりセンターサークルを挟んで両チームが整列した。
それぞれが緊張感のある面持ちと真剣な眼差しをしていて内に秘めた闘志を感じたが、私だけは少し俯きがちで下唇を噛んでいた。
ミズキちゃんは私がマッチアップすることになっている。
残りの4人で比較すると、相手チームよりも能力的には上とみているため、私がミズキちゃんに勝つことができれば、私たちが有利になるのは間違いない。
そして心の整理がつかないまま、とうとう試合が始まった。
ティップオフし、リカさんが余裕で先にボールに触れ、私に向けてボールをはたいた。
ボールを受けた私はゴール方向へ向けてドリブルを始めるが、ミズキちゃんがすぐに立ち塞がって対応する。
予想通り私のマッチアップの相手はミズキちゃんだ。
目を見てどうディフェンスするかを予想しようとしたが、心の奥でずんと重いものを感じ、すぐに視線を外し、ユウコさんに向けてパスをする。
その後、ゴール下で待ち構えていたリカさんがパスを受け、ポストプレイからシュートに持ち込んだ。
相手ディフェンダーの身長や体格はリカさんより一回り小さく、パワーでゴール下まで押し込み近い位置から難なくシュートを決めた。
私たちの戦術は1対1の勝率が高いであろうリカさんにボールを集め、得点を重ねることだ。
「ナイスシュー、リカ!」
ユウコさんが伝えると、リカさんは近づき、軽くハイタッチする。
決めて当然という雰囲気があり、それを見た私たちは冷静に自陣コートまでディフェンスに戻る。
その間に、スローインによってボールを受けたミズキちゃんがランニングほどのスピードでドリブルをし、私たちが構える敵陣までボールを運んできた。
私がミズキちゃんの邪魔をするように目の前に近づき両足を肩幅より広げ、腰を落とし構えながら、ミズキちゃんの目を見る。
その直後、大きな声でリカさんから「スクリーン!」という声が聞こえた。
すると、人の気配が右の方から感じられ、振り向くと同時に隣にスクリーナーが立っていた。
私が移動しようにも体がぶつかり進路を邪魔される。
ミズキちゃんは計画的に私の移動が塞がった右側へドリブルし、ストップして3Pシュートを放つと、ボールは見事にリングに吸い込まれた。
ビデオで対策を考えていたはずだが、想定していた以上にスクリーンをかけに来られたことに気づかなかった。
「ドンマイ!オレが取り返すから、気にするな!」
すかさず、リカさんが声をかけてくれる。
私のしまったと思う気持ちをかき消してくれて心強い。
国立第一は足早に自陣に戻っており、ハーフコートのマンツーマンの守備戦術でしっかり待ち構えている。
その相手陣地にボールを運び足を踏み入れると、ミズキちゃんのマークがタイトになる。
(っ!………嫌だ…。)
プレッシャーを感じてしまった私はすぐに離れたくなり、ウィングの場所にいるユウコさんにワンフェイク入れて、パスを通す予定だったが、そのフェイクに合わせて、ミズキちゃんの手が伸びてくる。
ボールは鮮やかにはたかれ、こぼれたボールを即座にミズキちゃんが奪っていく。
(しまった……!)
私の顔は青ざめてしまい、すぐに取り返そうとボールに手を伸ばすが、ミズキちゃんはさっと、体の後ろに隠してボールをつき、私との距離を見事に取りながら、ゆっくりと軽やかなドリブルで前に進んだ。
そして、味方が上がってくるのを待ち、ハーフコートのセットプレイ(あらかじめ決められた選手の動きやパスのルートに従って行う攻撃)から3Pシュートまで繋げ、見事にシュートを決めてくる。
(まずい、もう4点差だ…。)
次のオフェンスで私は斜め45度の3Pの位置から数歩下がったところでパスを受けた。
リカさんへのパスコースはリカさんをマークするディフェンターが細かく位置を調整し塞がれていた。
(リカさんへの対策早いな……ここは私がいくしかないか……。)
私はドリブルを開始し切り替えしながら、ドライブを狙うが、ミズキちゃんのステップによる素早い移動によって、なかなか抜ききらないまま、ミドルシュートの距離まで進んだ。
ショットクロック(オフェンス側がシュートを打つまでに与えられた時間)も残りわずかになったため、ステップバックして、2Pシュートを狙う。
しかし、タイミングが読まれており、ミズキちゃんが私のジャンプに合わせてブロックする。
こぼれたボールは国立第一が拾い、そのまま速攻によって得点されてしまった。
この後のオフェンスも私のプレイがミズキちゃんに防がれてしまい、再び国立第一が得点を決める展開になった。
(…ダメだ。何をするにしても動きが読まれている…。)
私がボールを受けるとミズキちゃんに対応される前に、すぐパスすることが増えた。
しかし、その行為自体が相手チームに読まれ始め、パスカットをされてはそのまま得点に繋げられるという最悪の流れができてしまい、開始5分くらいで12点もリードを広げられ、私はアオイと交代することになってしまった。
いつもであれば、悔しさが湧き上がるはずだが、ただただショックでタオルをもった両手でずっと顔を塞ぎ俯いてしまう。
「…ヒカリ先輩、大丈夫ですよ、次は上手く行きますよ。」
ベンチに座った私をノリちゃんなりに励ましてくれてはいたが、頭は真っ白で何も入ってこず、返事すらできずにいた。
最寄駅でアイナと待ち合わせをしていたが、ミズキちゃんも同じ会場に向かうのだから、ばったり合うのではないかとそわそわしていた。
「お待たせ。」
アイナがゆっくり歩いてきて手を振りながら到着した。
「遅いよー。」
私は早く出発したい気持ちから、アイナを責める。
「いやいや、待ち合わせの10分前だよ。」
笑いながらアイナは流す。
私は無言で下を向きながら歩き改札へ向かった。
「緊張してるね。試合でこんなに緊張しているヒカリは初めて見たよ。…今日も絶対勝とうね!」
「…う、うん。」
改札を通り、予定の電車より一本早い電車に乗った。
乗り込むまでの間沈黙が流れていたが、座席に座ったときアイナが口を開く。
「リカさんもユウコさんももう3年で、インターハイが終わったら引退でしょ。…私、もっとこのチームで試合したい。今バスケしていて一番楽しいんだ。…ヒカリもそう思わない?」
「…うん、思うよ。」
このチームでまだまだ試合がしたいのはその通りなのだが、ミズキちゃんを意識しすぎているせいか、一番楽しかったのは、小学校の時にミズキちゃんと全国大会に行ったときだと思った。
アイナにはどこか嘘をついた感じがして、勝手に罰が悪くなる。
「そうだよね、今日も勝とうね!ヒカリには期待してるよ!」
真っ直ぐと私の目を見て、目力強くアイナは言ってきた。
私は圧倒されていた。
この先の試合を考えると腰が退けていたんだろう。
(私はミズキちゃんに勝てるのだろうか…?みんなの期待に応えられるのだろうか…。)
会場に着くとあまり時間が経たないうちにみんなも続々と到着し、全員が集まるまで、談笑したり、ストレッチしたりと、それぞれの時間を過ごしていた。
そして、刻一刻と試合時間が近づいていく。
みんなが揃い準備のためにコート横のベンチ付近へ荷物を置きに向かう。
相手選手も準備にベンチに向かっているのがわかり、私はどうしても相手チームをちらちら見てしまう。
ユニフォームの上にTシャツを着た格好でバッグからボールを飛び出し、シュート練習をしようとコートにボールをつきながら入ろうとした時だった。
「ヒカリちゃん!」
明るく聞き慣れた声で呼びかけられた。
振り向くと、笑顔でミズキちゃんが駆け足で近寄ってくる。
「久しぶり!元気にしてた?こんな形で試合するなんて思わなかったな…。今日はよろしくね!お互いベスト尽くそう。」
「…う、うん。そうだね…。」
いずれ挨拶することはわかっていたが、緊張が一気に跳ね上がってしまい、まごついた返事になってしまった。
「ミズキちゃん、久しぶりー!」
私が、どう次の言葉をかけようかと考えていたところに被さるように、アイナがはしゃいだ様子で声をかけていた。
その後、リカさん、ユウコさんも近寄り、笑い声も混じりながら会話している。
中学校の頃は、その中にスッと混じって喋るのが当たり前だったが、今はこんなに近くにいるのに、みんなが遠くに感じてしまう。
一通り会話をしたところで、「ミズキ、アップするよ!」とチームメイトの声が聞こえてきた。
「うん、今いくね!…じゃあね。」
ミズキちゃんは私たちに手を振って相手コートに去っていく。
アイナの表情は「よし、やるぞ!」という気合に満ちていたが、私は対象的に、頭が真っ白の状態でアップした。
◇
試合時間になりセンターサークルを挟んで両チームが整列した。
それぞれが緊張感のある面持ちと真剣な眼差しをしていて内に秘めた闘志を感じたが、私だけは少し俯きがちで下唇を噛んでいた。
ミズキちゃんは私がマッチアップすることになっている。
残りの4人で比較すると、相手チームよりも能力的には上とみているため、私がミズキちゃんに勝つことができれば、私たちが有利になるのは間違いない。
そして心の整理がつかないまま、とうとう試合が始まった。
ティップオフし、リカさんが余裕で先にボールに触れ、私に向けてボールをはたいた。
ボールを受けた私はゴール方向へ向けてドリブルを始めるが、ミズキちゃんがすぐに立ち塞がって対応する。
予想通り私のマッチアップの相手はミズキちゃんだ。
目を見てどうディフェンスするかを予想しようとしたが、心の奥でずんと重いものを感じ、すぐに視線を外し、ユウコさんに向けてパスをする。
その後、ゴール下で待ち構えていたリカさんがパスを受け、ポストプレイからシュートに持ち込んだ。
相手ディフェンダーの身長や体格はリカさんより一回り小さく、パワーでゴール下まで押し込み近い位置から難なくシュートを決めた。
私たちの戦術は1対1の勝率が高いであろうリカさんにボールを集め、得点を重ねることだ。
「ナイスシュー、リカ!」
ユウコさんが伝えると、リカさんは近づき、軽くハイタッチする。
決めて当然という雰囲気があり、それを見た私たちは冷静に自陣コートまでディフェンスに戻る。
その間に、スローインによってボールを受けたミズキちゃんがランニングほどのスピードでドリブルをし、私たちが構える敵陣までボールを運んできた。
私がミズキちゃんの邪魔をするように目の前に近づき両足を肩幅より広げ、腰を落とし構えながら、ミズキちゃんの目を見る。
その直後、大きな声でリカさんから「スクリーン!」という声が聞こえた。
すると、人の気配が右の方から感じられ、振り向くと同時に隣にスクリーナーが立っていた。
私が移動しようにも体がぶつかり進路を邪魔される。
ミズキちゃんは計画的に私の移動が塞がった右側へドリブルし、ストップして3Pシュートを放つと、ボールは見事にリングに吸い込まれた。
ビデオで対策を考えていたはずだが、想定していた以上にスクリーンをかけに来られたことに気づかなかった。
「ドンマイ!オレが取り返すから、気にするな!」
すかさず、リカさんが声をかけてくれる。
私のしまったと思う気持ちをかき消してくれて心強い。
国立第一は足早に自陣に戻っており、ハーフコートのマンツーマンの守備戦術でしっかり待ち構えている。
その相手陣地にボールを運び足を踏み入れると、ミズキちゃんのマークがタイトになる。
(っ!………嫌だ…。)
プレッシャーを感じてしまった私はすぐに離れたくなり、ウィングの場所にいるユウコさんにワンフェイク入れて、パスを通す予定だったが、そのフェイクに合わせて、ミズキちゃんの手が伸びてくる。
ボールは鮮やかにはたかれ、こぼれたボールを即座にミズキちゃんが奪っていく。
(しまった……!)
私の顔は青ざめてしまい、すぐに取り返そうとボールに手を伸ばすが、ミズキちゃんはさっと、体の後ろに隠してボールをつき、私との距離を見事に取りながら、ゆっくりと軽やかなドリブルで前に進んだ。
そして、味方が上がってくるのを待ち、ハーフコートのセットプレイ(あらかじめ決められた選手の動きやパスのルートに従って行う攻撃)から3Pシュートまで繋げ、見事にシュートを決めてくる。
(まずい、もう4点差だ…。)
次のオフェンスで私は斜め45度の3Pの位置から数歩下がったところでパスを受けた。
リカさんへのパスコースはリカさんをマークするディフェンターが細かく位置を調整し塞がれていた。
(リカさんへの対策早いな……ここは私がいくしかないか……。)
私はドリブルを開始し切り替えしながら、ドライブを狙うが、ミズキちゃんのステップによる素早い移動によって、なかなか抜ききらないまま、ミドルシュートの距離まで進んだ。
ショットクロック(オフェンス側がシュートを打つまでに与えられた時間)も残りわずかになったため、ステップバックして、2Pシュートを狙う。
しかし、タイミングが読まれており、ミズキちゃんが私のジャンプに合わせてブロックする。
こぼれたボールは国立第一が拾い、そのまま速攻によって得点されてしまった。
この後のオフェンスも私のプレイがミズキちゃんに防がれてしまい、再び国立第一が得点を決める展開になった。
(…ダメだ。何をするにしても動きが読まれている…。)
私がボールを受けるとミズキちゃんに対応される前に、すぐパスすることが増えた。
しかし、その行為自体が相手チームに読まれ始め、パスカットをされてはそのまま得点に繋げられるという最悪の流れができてしまい、開始5分くらいで12点もリードを広げられ、私はアオイと交代することになってしまった。
いつもであれば、悔しさが湧き上がるはずだが、ただただショックでタオルをもった両手でずっと顔を塞ぎ俯いてしまう。
「…ヒカリ先輩、大丈夫ですよ、次は上手く行きますよ。」
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