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春の物語
思い出す記憶
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あれから数日がたち、私は退院した。
学校に着くと深谷君が校門前にいた。
「よ。春風。」
片手を挙げられる。
思はず立ち尽くす。
「・・・教室、入らないの?」
そう聞くと彼は
「春風と登校してクラスのやつらにlovelove アピールしたいなぁ~って、待ってた。」
おどけて言う彼はおかしくて面白かった。
思わず笑うと頭を優しくなでられる。
「!」
驚いて見上げるとなぜか背を向けられる。
「よし、んじゃ行くか。」
少し歩いてから振り替えられる。
「早く来ないと置いていくよ?」
いたずらっぽく笑いながら言う。
ドクン。
この笑顔、知っている。
どこで見たかは思い出せない。
けれど絶対にどこかで見た。
なぜか確信出来る。
胸がドクンドクンとなってうるさい。
もう少しで思い出せそうだ。
だけれど
「春風。どうした?」
話しかけられ考えていたことがどこかに消える。
不思議そうに私を見る目はなぜか赤に見える。
「ううん。何でもない。」
慌てて隣に並ぶ。
前にも一度こんな風に男の子の隣にならんだ気がする。
横から見る髪もなぜか白銀に輝いていた。
白銀⁉
目がおかしくなったのかとこする。
でも・・・。
何度見ても茶色に近い黒い髪。
「さっきからどうしたんだよ?」
心配しているという顔をしている。
「ごめんなさい。少しボーっとしてたみたい。」
目をこすりながら私は言う。
「そうか?そうならいいんだけどな。」
私の頭に手を置きながら言う。
この時はまだ何もなかった。
私は小さいころよく来ていた秘密の場所を思い出した。
誰も知らない私だけの場所。
ここでよく歌っていた。
自由に歌えて誰の目も気にしなくていい。
ここが一番声がよく響いていた。
ちいさいころ何回かある男の子にあった。
誰も分からない場所だったのに。
一人の男の子が迷い込んできた。
どうやって来たの?と思った。
だってその子が来た場所が・・・。
空からだったから。
落ちてきたと思えば音もたてずに地面に立つ。
私は驚いて、地面に座り込んだ。
男の子は私の事を1度だけ見て顔をそむけた。
キラキラと輝く白銀の髪。
赤く燃えるようなルビーの目。
吸い込まれそうな目。
私は男の子を見ていたらふと歌いたくなった。
♪「ずっと一緒にいたのに」
♪「目の前からはかなく消えた」
口を開いて歌う。
♪「あの日の時間が永遠に続くと思ってた」
男の子は目を丸くしていた。
私は楽しくなってくるくると回る。
♪「もしも生まれ変われたとしても」
歌っている途中でこけた。
「!」
地面に倒れて手に痛みが走る。
「お、おい。何してんだよ。」
慌てて男の子が私に手を出す。
私はその手を掴んで立ち上がる。
服が誇りまみれになっていて悲しくなった。
「お気に入りの服が~。」
べそをかきながら私は泣いた。
男の子がおろおろしていた。
「おい!泣くなよ。あぁ、くそっ。」
そう言うと男の子はポケットからハンカチを取り出す。
ハンカチを私の顔に強くこする。
「痛い!」
いくら痛いと言っても男の子は止めてくれなくて、顔中がすごく痛い。
男の子は手を止めて立ち上がる。
「服、綺麗にしてやるよ。」
そう言うと男の子は何かを呟いた。
「水の恵みよ、風の恵みよ。少女の身を包む優しいぬくもりを今ここに、よみがえらせる。」
風が足元から出てきて、水が私の周りをぐるぐる回る。
風の音がびゅうびゅうとなりながら私を包む。
風、水が収まるとさっきまで汚れていた服がきれいになっている。
「これでいいだろ。」
不愛想でそういうと男の子は木下に座った。
私は男の子が気になり隣に座る。
私が座っても何も反応しない。
ただじっと前を見てるだけ。
私は横顔を見ながら思った。
どうしてこんなに悲しそうな顔をしているのだろう。
すごく、男の子を笑顔にしたくて私は動く。
「ねぇねぇ!見ていて!」
私は今まで習ってきた体操を活かして体を使う。
落ちていた木の棒をくるくる回す。
私は色々な習い事をしているから、それを全部活かす。
ぴょんぴょん飛び跳ねて棒を空中に投げる。
地面に手をついてから側転する。
立った時に棒を掴んでくるくると回す。
男の子は驚いて目を丸くしていた。
「す、すげぇ。」
男の子はワクワクと目が輝いていた。
私はもっと楽しませたくて、笑顔にしたくて思いっきり跳んだ。
体がいつもより軽い。
ターンしてお辞儀をする。
私は疲れて倒れるように草の上に眠る。
学校に着くと深谷君が校門前にいた。
「よ。春風。」
片手を挙げられる。
思はず立ち尽くす。
「・・・教室、入らないの?」
そう聞くと彼は
「春風と登校してクラスのやつらにlovelove アピールしたいなぁ~って、待ってた。」
おどけて言う彼はおかしくて面白かった。
思わず笑うと頭を優しくなでられる。
「!」
驚いて見上げるとなぜか背を向けられる。
「よし、んじゃ行くか。」
少し歩いてから振り替えられる。
「早く来ないと置いていくよ?」
いたずらっぽく笑いながら言う。
ドクン。
この笑顔、知っている。
どこで見たかは思い出せない。
けれど絶対にどこかで見た。
なぜか確信出来る。
胸がドクンドクンとなってうるさい。
もう少しで思い出せそうだ。
だけれど
「春風。どうした?」
話しかけられ考えていたことがどこかに消える。
不思議そうに私を見る目はなぜか赤に見える。
「ううん。何でもない。」
慌てて隣に並ぶ。
前にも一度こんな風に男の子の隣にならんだ気がする。
横から見る髪もなぜか白銀に輝いていた。
白銀⁉
目がおかしくなったのかとこする。
でも・・・。
何度見ても茶色に近い黒い髪。
「さっきからどうしたんだよ?」
心配しているという顔をしている。
「ごめんなさい。少しボーっとしてたみたい。」
目をこすりながら私は言う。
「そうか?そうならいいんだけどな。」
私の頭に手を置きながら言う。
この時はまだ何もなかった。
私は小さいころよく来ていた秘密の場所を思い出した。
誰も知らない私だけの場所。
ここでよく歌っていた。
自由に歌えて誰の目も気にしなくていい。
ここが一番声がよく響いていた。
ちいさいころ何回かある男の子にあった。
誰も分からない場所だったのに。
一人の男の子が迷い込んできた。
どうやって来たの?と思った。
だってその子が来た場所が・・・。
空からだったから。
落ちてきたと思えば音もたてずに地面に立つ。
私は驚いて、地面に座り込んだ。
男の子は私の事を1度だけ見て顔をそむけた。
キラキラと輝く白銀の髪。
赤く燃えるようなルビーの目。
吸い込まれそうな目。
私は男の子を見ていたらふと歌いたくなった。
♪「ずっと一緒にいたのに」
♪「目の前からはかなく消えた」
口を開いて歌う。
♪「あの日の時間が永遠に続くと思ってた」
男の子は目を丸くしていた。
私は楽しくなってくるくると回る。
♪「もしも生まれ変われたとしても」
歌っている途中でこけた。
「!」
地面に倒れて手に痛みが走る。
「お、おい。何してんだよ。」
慌てて男の子が私に手を出す。
私はその手を掴んで立ち上がる。
服が誇りまみれになっていて悲しくなった。
「お気に入りの服が~。」
べそをかきながら私は泣いた。
男の子がおろおろしていた。
「おい!泣くなよ。あぁ、くそっ。」
そう言うと男の子はポケットからハンカチを取り出す。
ハンカチを私の顔に強くこする。
「痛い!」
いくら痛いと言っても男の子は止めてくれなくて、顔中がすごく痛い。
男の子は手を止めて立ち上がる。
「服、綺麗にしてやるよ。」
そう言うと男の子は何かを呟いた。
「水の恵みよ、風の恵みよ。少女の身を包む優しいぬくもりを今ここに、よみがえらせる。」
風が足元から出てきて、水が私の周りをぐるぐる回る。
風の音がびゅうびゅうとなりながら私を包む。
風、水が収まるとさっきまで汚れていた服がきれいになっている。
「これでいいだろ。」
不愛想でそういうと男の子は木下に座った。
私は男の子が気になり隣に座る。
私が座っても何も反応しない。
ただじっと前を見てるだけ。
私は横顔を見ながら思った。
どうしてこんなに悲しそうな顔をしているのだろう。
すごく、男の子を笑顔にしたくて私は動く。
「ねぇねぇ!見ていて!」
私は今まで習ってきた体操を活かして体を使う。
落ちていた木の棒をくるくる回す。
私は色々な習い事をしているから、それを全部活かす。
ぴょんぴょん飛び跳ねて棒を空中に投げる。
地面に手をついてから側転する。
立った時に棒を掴んでくるくると回す。
男の子は驚いて目を丸くしていた。
「す、すげぇ。」
男の子はワクワクと目が輝いていた。
私はもっと楽しませたくて、笑顔にしたくて思いっきり跳んだ。
体がいつもより軽い。
ターンしてお辞儀をする。
私は疲れて倒れるように草の上に眠る。
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