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春の物語
守りたいもの
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男の子は驚いて私のところに来た。
「おい。大丈夫か?」
私の顔をのぞき込む表情は輝いていた。
「うん!大丈夫だよ。」
私は体を一気に起こした。
「おおい!」
男の子は慌てて頭を引っ込める。
私はただクスクスと笑った。
男の子は私を不思議そうにみる。
「おまえ、楽しそうだな。」
私は頷くと男の子は呆れたようにでも可笑しそうに笑った。
私はつられて笑う。
これが私と男の子の最初の出会い。
それから毎日私と男の子はこの場所で会った。
スイ。男の子はそう言った。
初めて知る名前は不思議な響きをしていた。
「歌花は、どうして毎日歌うんだ?」
スイは首をかしげながら聞く。
私は上を向いて考える。
どうして私は歌うのだろう?
「ん~。よくわからない。」
そう言うとスイは私の顔をのぞき込む。
「スイはどうして毎日ここに来るの?」
私がそう聞くとスイは笑う。
「ここに来ないと歌花には会えないだろ?」
当たり前の事を言ってるように言う。
私は嬉しくて笑った。
スイといると時間が早く進んで楽しくて嬉しい。
私はスイのいる場所はよくわからない。
それでもスイは私を傷つけないようにしていることが分かる。
優しくて明るいスイが私は大好き。
何かあると慌てるスイ。
私が笑うと安心したように笑う。
心配症で優しくて私にとっての王子様。
私の初恋の人。
毎日が楽しかった。
スイが一緒ならどんなことでも楽しかった。
だけどスイは違ったみたい。
ある日スイがいつもと様子が変だった。
「どうしたの?」
私は手を伸ばしながら言うと・・・。
『パシッ』
手を弾かれた。
「す、スイ?どう・・・。」
私が言いかけてる途中でスイは大きな声を出して笑った。
「ハハハハハ!お前本気で俺が優しいと思ってたわけ?」
口は笑ってるのに目は笑ってなかった。
こんな冷たい笑顔は初めて見た。
「本当にバカだなぁ。あぁ、疲れた。何でいちいち笑っていないといけないんだよ。」
笑顔が消えてとても冷たい無表情になった。
私は急に冷たくなったスイを見て何も言えなかった。
「いい加減気づいたら?俺はお前に迷惑って言ってるの。」
私は涙が溢れてきた。
「嘘、だよ。」
そこまで言うのが必至だった。
「いい加減消えろ。ウザい。お前みたいなやつ、俺は大嫌いだ。」
冷たく言うとスイは大きくため息をついた。
私は悲しくてその後走って帰った。
お母さんは驚いて私を抱きしめてくれた。
その日から私は秘密の場所に行ってない。
スイにも会ってない。
深谷君といるとなぜかスイを思い出す。
でも名前は違う。
深谷君の名前はさとし。私の初恋の男の子はスイ。
深谷君はスイとは違う。
深谷君はただ優しくて私を包んでくれる。
スイは私に寄り添って隣にいてくれる。
「何で春風と深谷が一緒に登校してんだよ~。」
笑いながら言う男子の声。
「春風さん、深谷の事好きになったの~?」
皆の明るい声。
「それなら最高だなぁ~。」
深谷君がおどけて言う。
笑顔で会話をする深谷君はやっぱりスイじゃない。
スイはあまり他の人の話は好きじゃなかったから。
「春風見ろよ。」
深谷君は私に手のひらを見せてきた。
絵が描かれていて面白い形の何かが書いてあった。
「上手く書けてるだろ?」
上手く?
お世辞にも上手に描けているとは言えない。
むしろ可笑しくて面白い。
私は笑わないようにするのが大変だった。
「春風、笑ったな~。」
深谷君は笑いながら言う。
安心したように笑う深谷君。
私は深谷君の笑顔が眩しかった。
深谷君は私の頭を優しく撫でる。
その時今まで感じたことのなかった感覚になった。
スイと同じ感覚。
スイといつも会ってる時は不思議な感覚がしていた。
今まで深谷君が側にいてもこんなことなかった。
ドクン、ドクン!
鼓動が早くなる。
私は何か強く記憶を思い出した。
スイは私の側にいた。
いつもいつも。
後ろ姿がスイとかぶさる。
『歌花!逃げろ!』
スイの声。
私に手を伸ばす姿。
私は気づいたら倒れていてスイに抱きしめられる。
『歌花に触るな!』
その後、スイは私に何かつぶやいていた。
私はその後何があったのか分からない。
ただ眠る前に聞いたのは
『俺の守りたいものは歌花だけだ。』
「おい。大丈夫か?」
私の顔をのぞき込む表情は輝いていた。
「うん!大丈夫だよ。」
私は体を一気に起こした。
「おおい!」
男の子は慌てて頭を引っ込める。
私はただクスクスと笑った。
男の子は私を不思議そうにみる。
「おまえ、楽しそうだな。」
私は頷くと男の子は呆れたようにでも可笑しそうに笑った。
私はつられて笑う。
これが私と男の子の最初の出会い。
それから毎日私と男の子はこの場所で会った。
スイ。男の子はそう言った。
初めて知る名前は不思議な響きをしていた。
「歌花は、どうして毎日歌うんだ?」
スイは首をかしげながら聞く。
私は上を向いて考える。
どうして私は歌うのだろう?
「ん~。よくわからない。」
そう言うとスイは私の顔をのぞき込む。
「スイはどうして毎日ここに来るの?」
私がそう聞くとスイは笑う。
「ここに来ないと歌花には会えないだろ?」
当たり前の事を言ってるように言う。
私は嬉しくて笑った。
スイといると時間が早く進んで楽しくて嬉しい。
私はスイのいる場所はよくわからない。
それでもスイは私を傷つけないようにしていることが分かる。
優しくて明るいスイが私は大好き。
何かあると慌てるスイ。
私が笑うと安心したように笑う。
心配症で優しくて私にとっての王子様。
私の初恋の人。
毎日が楽しかった。
スイが一緒ならどんなことでも楽しかった。
だけどスイは違ったみたい。
ある日スイがいつもと様子が変だった。
「どうしたの?」
私は手を伸ばしながら言うと・・・。
『パシッ』
手を弾かれた。
「す、スイ?どう・・・。」
私が言いかけてる途中でスイは大きな声を出して笑った。
「ハハハハハ!お前本気で俺が優しいと思ってたわけ?」
口は笑ってるのに目は笑ってなかった。
こんな冷たい笑顔は初めて見た。
「本当にバカだなぁ。あぁ、疲れた。何でいちいち笑っていないといけないんだよ。」
笑顔が消えてとても冷たい無表情になった。
私は急に冷たくなったスイを見て何も言えなかった。
「いい加減気づいたら?俺はお前に迷惑って言ってるの。」
私は涙が溢れてきた。
「嘘、だよ。」
そこまで言うのが必至だった。
「いい加減消えろ。ウザい。お前みたいなやつ、俺は大嫌いだ。」
冷たく言うとスイは大きくため息をついた。
私は悲しくてその後走って帰った。
お母さんは驚いて私を抱きしめてくれた。
その日から私は秘密の場所に行ってない。
スイにも会ってない。
深谷君といるとなぜかスイを思い出す。
でも名前は違う。
深谷君の名前はさとし。私の初恋の男の子はスイ。
深谷君はスイとは違う。
深谷君はただ優しくて私を包んでくれる。
スイは私に寄り添って隣にいてくれる。
「何で春風と深谷が一緒に登校してんだよ~。」
笑いながら言う男子の声。
「春風さん、深谷の事好きになったの~?」
皆の明るい声。
「それなら最高だなぁ~。」
深谷君がおどけて言う。
笑顔で会話をする深谷君はやっぱりスイじゃない。
スイはあまり他の人の話は好きじゃなかったから。
「春風見ろよ。」
深谷君は私に手のひらを見せてきた。
絵が描かれていて面白い形の何かが書いてあった。
「上手く書けてるだろ?」
上手く?
お世辞にも上手に描けているとは言えない。
むしろ可笑しくて面白い。
私は笑わないようにするのが大変だった。
「春風、笑ったな~。」
深谷君は笑いながら言う。
安心したように笑う深谷君。
私は深谷君の笑顔が眩しかった。
深谷君は私の頭を優しく撫でる。
その時今まで感じたことのなかった感覚になった。
スイと同じ感覚。
スイといつも会ってる時は不思議な感覚がしていた。
今まで深谷君が側にいてもこんなことなかった。
ドクン、ドクン!
鼓動が早くなる。
私は何か強く記憶を思い出した。
スイは私の側にいた。
いつもいつも。
後ろ姿がスイとかぶさる。
『歌花!逃げろ!』
スイの声。
私に手を伸ばす姿。
私は気づいたら倒れていてスイに抱きしめられる。
『歌花に触るな!』
その後、スイは私に何かつぶやいていた。
私はその後何があったのか分からない。
ただ眠る前に聞いたのは
『俺の守りたいものは歌花だけだ。』
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