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第8章 明かされた真実
第53話 『再会』の涙
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◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ミロワの話が終わると、真っ暗な室内を重苦しい雰囲気が支配した。
長い間誰も口を開く者はいなかったが、沈黙を破ったのはやはりこの男である。
「————つ、つまり……、ミロワちゃんはその……」
「ジャン、そうよ。私はタスクが言っていた通り、人の姿を写し取った怪物————」
「怪物って……、そんなこと自分で言うなよ……!」
悲しそうに話すジャンにミロワは眼を伏せて首を振った。
「ありがとう、ジャン。でも、いいの。私が鏡花の姿を写して————命を奪ったのは紛れもない事実だから……‼︎」
「…………‼︎」
あまりに残酷な事実にジャンは再び言葉を失った。
タスクが半生に及ぼうかという時間を掛けて探していた最愛の姉はすでにこの世に亡かったのだ。
恐る恐る視線を向けてみれば、ベッドに横たわるタスクは呆然とした表情で虚空を見つめていた。その表情からは姉を殺されていたという怒りの感情よりも、永遠に姉を失ったという悲しみの感情が勝っているようにジャンには見えた。
そんな彼の元にミロワは歩み寄り、ベッドの脇に立て掛けてあった刀を差し出した。
「タスク……、私が憎いでしょう……?」
「…………‼︎」
ハッとした表情を浮かべたタスクにミロワは続ける。
「————斬りなさい」
「ミロワちゃん! 何を————」
「さっきも言った通り、私は鏡花の命を奪った『仇』よ。あなたには私を斬る権利があるわ……」
「————ッ‼︎」
『仇』という言葉を耳にしたタスクの眼がみるみるうちに憤怒の色に染まっていく。歯を食いしばり右手を刀に伸ばすが、その指先は怒りに戦慄くばかりでどうしても刃を掴むことが出来ない。
「…………ッ」
その様子を見たジャンはホッとしたように息を吐いた。
「……アニキ、無理すんなよ。まだくっついたばっかだから、すぐには動かせねえって言ったろ……?」
「可哀想に……。斬られた腕が上手く動かないのね……」
悲しげにつぶやいたミロワは静かに眼を閉じて印を結んだ。
「……オン マカ シュリエイ ソワカ————大いなる栄光を我が手に……‼︎」
真言と共に室内が眩い光に包まれ、タスクとジャンは反射的に眼を閉じた。
目蓋をも貫かんとする強烈な光がようやく収まり二人が同時に眼を開けたところ、そこには緑がかった黒髪を優雅に結い上げ、左手に淡い輝きを放つ宝珠を掲げた美女の姿があった。
「————その姿は、『吉祥天』……‼︎」
「…………」
タスクの言葉通り『吉祥天』の力をその身に宿したミロワはうっすらとうなずき、タスクの両手を手に取った。
「何を————」
「…………」
半眼のミロワが念ずると左手の宝珠が輝きを増し、柔らかな光がタスクの両腕を優しく包み込む。
(————温かい……)
タスクは冷えて固まっていた己の腕が不思議な温かみを帯びると同時に、失われていた感覚が戻ってくるのを感じた。
やがて宝珠が輝きを失うと、ミロワはタスクの手を離して安心したように微笑を浮かべる。
「……どうかしら、タスク……」
「…………‼︎」
「おお……! アニキの指が……‼︎」
多少のぎこちなさは残るものの、タスクの十指は脳からの伝達を受け取り以前の動きを取り戻していた。
「良かった……‼︎」
涙を浮かべて喜ぶミロワにジャンが喝采を送る。
「スゲえよ、ミロワちゃん‼︎ ハカセもサジを投げてたアニキの腕を元通りに治しちまった‼︎」
「私だけの力ではないわ。いくら『吉祥天』でも一度切断された腕を元通りには出来ない。優れた縫合技術と腕の細胞の壊死が最小限に留められていたことがあってこそよ」
「ハカセとリンファちゃん、そんでミロワちゃんの三人の力が合わさってこそか……! なんかそういうのいいな……‼︎」
「…………」
ジャンの言葉に微笑みで応えたミロワは『神降ろし』を解いて再びタスクに向き直った。
「……さあ、これで障害はなくなったでしょう。存分に仕遂げなさい」
「…………」
刀の柄を差し出されたタスクは無言で刃を引き抜いた。
「————やめろ、アニキ‼︎」
「……黙っていろ、ジャン……!」
止めに入ろうとしたジャンを眼で制したタスクは切っ先をミロワに向けた。
しかし、ミロワはおよそこれから死を迎える者には似つかわしくない穏やかな眼で語り掛ける。
「……改めて見ると不思議な気持ちね。私が眠っていた間にあなたの方が兄上になったみたい……」
「————‼︎」
微笑をたたえた菩薩のようなその表情が記憶の中の姉・鏡花と重なり、切っ先が震えを帯びる。その様子に気付いたミロワは困ったように眉根を寄せた。
「……ごめんね、タスク。私に見られていては難しいわよね」
そう言ってタスクに背を向けたミロワは漆黒の髪をかき分け、白い首筋を露わにした。
「この肉体は人の身体を『写した』もの。首を落とせば生命を遮断出来るわ……」
「…………‼︎」
その言葉に顔を歪ませながらもタスクは刀を振り上げた。
「……ありがとう、タスク……。大人になったあなたを一眼見られて本当に良かった…………」
「————ッ」
音を立てて何かが床に落ちた。
「…………?」
不思議に思ったミロワが振り返ると、そこには顔を覆ってうずくまるタスクの姿があった。
「————わけがない……」
「え……?」
「……俺に……、『姉上』が斬れるわけがない……ッ‼︎」
「————タスク……ッ」
タスクの魂の叫びに滂沱の涙が頬を伝い、ミロワもその場に崩れ落ちた。
向かい合って肩を震わせる姉弟を見つめながらジャンは鼻をすすった。
(……分かってたぜ、アニキ。アンタに姉ちゃんが斬れるはずがねえってことはよ……!)
ミロワの話が終わると、真っ暗な室内を重苦しい雰囲気が支配した。
長い間誰も口を開く者はいなかったが、沈黙を破ったのはやはりこの男である。
「————つ、つまり……、ミロワちゃんはその……」
「ジャン、そうよ。私はタスクが言っていた通り、人の姿を写し取った怪物————」
「怪物って……、そんなこと自分で言うなよ……!」
悲しそうに話すジャンにミロワは眼を伏せて首を振った。
「ありがとう、ジャン。でも、いいの。私が鏡花の姿を写して————命を奪ったのは紛れもない事実だから……‼︎」
「…………‼︎」
あまりに残酷な事実にジャンは再び言葉を失った。
タスクが半生に及ぼうかという時間を掛けて探していた最愛の姉はすでにこの世に亡かったのだ。
恐る恐る視線を向けてみれば、ベッドに横たわるタスクは呆然とした表情で虚空を見つめていた。その表情からは姉を殺されていたという怒りの感情よりも、永遠に姉を失ったという悲しみの感情が勝っているようにジャンには見えた。
そんな彼の元にミロワは歩み寄り、ベッドの脇に立て掛けてあった刀を差し出した。
「タスク……、私が憎いでしょう……?」
「…………‼︎」
ハッとした表情を浮かべたタスクにミロワは続ける。
「————斬りなさい」
「ミロワちゃん! 何を————」
「さっきも言った通り、私は鏡花の命を奪った『仇』よ。あなたには私を斬る権利があるわ……」
「————ッ‼︎」
『仇』という言葉を耳にしたタスクの眼がみるみるうちに憤怒の色に染まっていく。歯を食いしばり右手を刀に伸ばすが、その指先は怒りに戦慄くばかりでどうしても刃を掴むことが出来ない。
「…………ッ」
その様子を見たジャンはホッとしたように息を吐いた。
「……アニキ、無理すんなよ。まだくっついたばっかだから、すぐには動かせねえって言ったろ……?」
「可哀想に……。斬られた腕が上手く動かないのね……」
悲しげにつぶやいたミロワは静かに眼を閉じて印を結んだ。
「……オン マカ シュリエイ ソワカ————大いなる栄光を我が手に……‼︎」
真言と共に室内が眩い光に包まれ、タスクとジャンは反射的に眼を閉じた。
目蓋をも貫かんとする強烈な光がようやく収まり二人が同時に眼を開けたところ、そこには緑がかった黒髪を優雅に結い上げ、左手に淡い輝きを放つ宝珠を掲げた美女の姿があった。
「————その姿は、『吉祥天』……‼︎」
「…………」
タスクの言葉通り『吉祥天』の力をその身に宿したミロワはうっすらとうなずき、タスクの両手を手に取った。
「何を————」
「…………」
半眼のミロワが念ずると左手の宝珠が輝きを増し、柔らかな光がタスクの両腕を優しく包み込む。
(————温かい……)
タスクは冷えて固まっていた己の腕が不思議な温かみを帯びると同時に、失われていた感覚が戻ってくるのを感じた。
やがて宝珠が輝きを失うと、ミロワはタスクの手を離して安心したように微笑を浮かべる。
「……どうかしら、タスク……」
「…………‼︎」
「おお……! アニキの指が……‼︎」
多少のぎこちなさは残るものの、タスクの十指は脳からの伝達を受け取り以前の動きを取り戻していた。
「良かった……‼︎」
涙を浮かべて喜ぶミロワにジャンが喝采を送る。
「スゲえよ、ミロワちゃん‼︎ ハカセもサジを投げてたアニキの腕を元通りに治しちまった‼︎」
「私だけの力ではないわ。いくら『吉祥天』でも一度切断された腕を元通りには出来ない。優れた縫合技術と腕の細胞の壊死が最小限に留められていたことがあってこそよ」
「ハカセとリンファちゃん、そんでミロワちゃんの三人の力が合わさってこそか……! なんかそういうのいいな……‼︎」
「…………」
ジャンの言葉に微笑みで応えたミロワは『神降ろし』を解いて再びタスクに向き直った。
「……さあ、これで障害はなくなったでしょう。存分に仕遂げなさい」
「…………」
刀の柄を差し出されたタスクは無言で刃を引き抜いた。
「————やめろ、アニキ‼︎」
「……黙っていろ、ジャン……!」
止めに入ろうとしたジャンを眼で制したタスクは切っ先をミロワに向けた。
しかし、ミロワはおよそこれから死を迎える者には似つかわしくない穏やかな眼で語り掛ける。
「……改めて見ると不思議な気持ちね。私が眠っていた間にあなたの方が兄上になったみたい……」
「————‼︎」
微笑をたたえた菩薩のようなその表情が記憶の中の姉・鏡花と重なり、切っ先が震えを帯びる。その様子に気付いたミロワは困ったように眉根を寄せた。
「……ごめんね、タスク。私に見られていては難しいわよね」
そう言ってタスクに背を向けたミロワは漆黒の髪をかき分け、白い首筋を露わにした。
「この肉体は人の身体を『写した』もの。首を落とせば生命を遮断出来るわ……」
「…………‼︎」
その言葉に顔を歪ませながらもタスクは刀を振り上げた。
「……ありがとう、タスク……。大人になったあなたを一眼見られて本当に良かった…………」
「————ッ」
音を立てて何かが床に落ちた。
「…………?」
不思議に思ったミロワが振り返ると、そこには顔を覆ってうずくまるタスクの姿があった。
「————わけがない……」
「え……?」
「……俺に……、『姉上』が斬れるわけがない……ッ‼︎」
「————タスク……ッ」
タスクの魂の叫びに滂沱の涙が頬を伝い、ミロワもその場に崩れ落ちた。
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