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第8章 明かされた真実
第55話 『鏡人』
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タスクの部屋を出た四人は情報の整理を行うべくリビングに集まっていた。
「————まさか、昨日の今日でこれほど指が動くようになるとはね。この眼で見ても信じられない思いだよ……!」
タスクの指を触診しながらジゼルが感想を漏らした。眼を見開いて笑みを浮かべるその様子から彼女が興奮していることが窺えた。
「貴女とリンファが迅速に処置をしてくれたお陰だ。お二人には感謝の言葉もない……‼︎」
ソファーから立ち上がったタスクは床に伏して頭を下げた。
「おやおや、それは東洋式のお礼の作法かね? 礼には及ばないよ。手術で出た『残り物』は『有効利用』させてもらったからね」
ジゼルは妖しく光る眼を『晄石獣』たちが飼育されている隣の部屋へと向けた。
「うげえ……」
その言葉の意味を察したジャンが露骨に顔を歪める中、ジゼルはタスクの左隣の席に座っているミロワに向き直る。
「……タスクくんに魔法を掛けたのは、いささか雰囲気が変わったように見える君の仕業かね?」
「いえ、私だけの力ではありません。ジゼルさんとリンファさんのご尽力があればこそです」
ミロワはタスクの隣にひざまずいてジゼルとリンファに頭を下げた。
「お二人に私からも御礼を……‼︎」
「フン、ウチはタスクのためにやったんじゃ。お前に礼を言われる理由はねえわ」
タスクの席の右隣のリンファは腕を組んでそっぽを向いた。
「そうそう、立ちたまえよ。礼と言うのなら、君の正体について聞かせてもらいたいね」
「はい……!」
◇
「————ふむ。では、ミロワ嬢はタスクくんの姉君の姿を写し取った未知の生物であったと……こういうことかね?」
「そうです」
「ふーむ……、姿形だけでなく記憶や能力すらも完璧にコピーする生物か。擬態の域を完全に超えているね……!」
「……ウチの師姉もそうじゃったって言うんか……⁉︎」
恐る恐る尋ねたリンファにタスクが答える。
「ああ。彼女はゼンマと同志のようだった。つまりはそういうことなのだろう」
「…………‼︎」
リンファはショックを受けた様子で黙り込んだ。師匠殺しの仇と思っていた姉弟子が姿を写し取られた未知の生物であったと聞かされたのである。当然の反応であろう。
そんなリンファを尻目にジゼルが声を上げる。
「ミロワ嬢————いや、キョウカ嬢と呼んだ方がいいのかな?」
「今の私は写し取った鏡花の記憶と、タスクとジャンに養われたミロワの人格が融合した存在です。鏡花でありミロワでもあり、お好きに呼んでいただいて構いません。ですが……」
ミロワはここで一旦言葉を区切り、意を決したように顔を上げた。
「出来ればミロワと呼んで欲しいです」
「ミロワちゃん……!」
「…………」
その言葉にジャンは喜色を浮かべたが、タスクは複雑そうに眼を伏せた。
「OK。ではご要望に沿って今まで通りミロワ嬢と呼ばせてもらおうか。それでいくつか質問させてもらいたいのだが、君は今その未知の生物の姿に戻ることは出来るのかね?」
「……それは出来ません」
「何故だね?」
「人間を写し取ったことで、私の肉体は限りなく人間に近しい生命体となったからです」
「確かに血液検査などでは異常は見られなかった。しかし、君やタスクくんの仇であるゼンマ何某は年齢を重ねていないということのようだが?」
「十年前、ゼンマの雷撃を受けた私は仮死状態となって眠りにつきました。恐らく深傷を負ったゼンマも……」
「仮死状態となって加齢を抑制……⁉︎ 想像はしていたが、そんなことが本当に可能なのかね……⁉︎」
驚きの表情を浮かべて尋ねるジゼルにミロワはうなずいて答える。
「はい。私たちは人に近しいけれど、人ならざる生命体————『鏡人』ですから」
「————『カガミビト』……‼︎」
「たどり着いた『ウラジーア大陸』で一足早く目覚めたゼンマは『使命』を果たすべく行動を開始し、遅れて目覚めた私は記憶を失っていました」
「どうして記憶を失っていたのかね?」
「あの時……、私は鏡花に胸の『写し光』の照射口を傷つけられたために『写し』が不完全でした。そこに鏡花のタスクを想う心が流れ込んだためにミロワという特異な存在が産まれてしまったんです」
「姉上……‼︎」
姉・鏡花の深い愛情が起こした奇跡にタスクが目頭を押さえる。ミロワはそんな彼に優しげな瞳を向けた。
「目覚めた私はタスクの気配を追ってこの地を放浪していた。そこであなたたちと巡り合うことが出来たのよ」
「はあー……、ミロワちゃんの中のキョウカ姉ちゃんがアニキの気配を感じてたってのかよ。それで突然俺たちの前に現れたのか……!」
関心した様子で語るジャンにミロワは続ける。
「ええ。だから私がタスクを手引きしたというのも間違いではないの」
「どういうことだ?」
「私たち『鏡人』はお互いの存在を感じ取れるの。あまりに離れすぎていると難しいけれど」
「そうだったのか……。あの時は酷いことを言ってしまい本当にすまなかった……!」
「いいのよ。私が人ならざる存在だということは確かなのだから……」
「ミロワ……」
「————盛り上がっているところ水を差して申し訳ないが、一ついいかね?」
不意に口を挟んだジゼルにミロワはうなずいた。
「どうぞ」
「君が語ってくれた話はとても興味深いものではあったけれども、残念なことに何一つとして証明出来るものがない」
「……そうですね」
「ハカセ……!」
立ち上がって文句を言いかけるジャンをジゼルは手で制する。
「しかし、君が『晄石獣』の捕食対象から外れていることは事実だ。そして、リンファ嬢の姉弟子はそれどころか『晄石獣』を使役していたそうじゃないか。その辺りを詳しく教えてもらえないだろうか?」
「……俺も聞きたい。奴らが————『鏡人』が人間を殺すのは『主』の命によるものだと言っていた。『主』とはいったい何者なんだ……⁉︎」
ジゼルに同調するようにタスクもずっと胸に渦巻いていた疑問を口にした。
一同の視線をその身に受けたミロワはゆっくりとうなずいて口を開いた。
「————お答えしましょう……」
「————まさか、昨日の今日でこれほど指が動くようになるとはね。この眼で見ても信じられない思いだよ……!」
タスクの指を触診しながらジゼルが感想を漏らした。眼を見開いて笑みを浮かべるその様子から彼女が興奮していることが窺えた。
「貴女とリンファが迅速に処置をしてくれたお陰だ。お二人には感謝の言葉もない……‼︎」
ソファーから立ち上がったタスクは床に伏して頭を下げた。
「おやおや、それは東洋式のお礼の作法かね? 礼には及ばないよ。手術で出た『残り物』は『有効利用』させてもらったからね」
ジゼルは妖しく光る眼を『晄石獣』たちが飼育されている隣の部屋へと向けた。
「うげえ……」
その言葉の意味を察したジャンが露骨に顔を歪める中、ジゼルはタスクの左隣の席に座っているミロワに向き直る。
「……タスクくんに魔法を掛けたのは、いささか雰囲気が変わったように見える君の仕業かね?」
「いえ、私だけの力ではありません。ジゼルさんとリンファさんのご尽力があればこそです」
ミロワはタスクの隣にひざまずいてジゼルとリンファに頭を下げた。
「お二人に私からも御礼を……‼︎」
「フン、ウチはタスクのためにやったんじゃ。お前に礼を言われる理由はねえわ」
タスクの席の右隣のリンファは腕を組んでそっぽを向いた。
「そうそう、立ちたまえよ。礼と言うのなら、君の正体について聞かせてもらいたいね」
「はい……!」
◇
「————ふむ。では、ミロワ嬢はタスクくんの姉君の姿を写し取った未知の生物であったと……こういうことかね?」
「そうです」
「ふーむ……、姿形だけでなく記憶や能力すらも完璧にコピーする生物か。擬態の域を完全に超えているね……!」
「……ウチの師姉もそうじゃったって言うんか……⁉︎」
恐る恐る尋ねたリンファにタスクが答える。
「ああ。彼女はゼンマと同志のようだった。つまりはそういうことなのだろう」
「…………‼︎」
リンファはショックを受けた様子で黙り込んだ。師匠殺しの仇と思っていた姉弟子が姿を写し取られた未知の生物であったと聞かされたのである。当然の反応であろう。
そんなリンファを尻目にジゼルが声を上げる。
「ミロワ嬢————いや、キョウカ嬢と呼んだ方がいいのかな?」
「今の私は写し取った鏡花の記憶と、タスクとジャンに養われたミロワの人格が融合した存在です。鏡花でありミロワでもあり、お好きに呼んでいただいて構いません。ですが……」
ミロワはここで一旦言葉を区切り、意を決したように顔を上げた。
「出来ればミロワと呼んで欲しいです」
「ミロワちゃん……!」
「…………」
その言葉にジャンは喜色を浮かべたが、タスクは複雑そうに眼を伏せた。
「OK。ではご要望に沿って今まで通りミロワ嬢と呼ばせてもらおうか。それでいくつか質問させてもらいたいのだが、君は今その未知の生物の姿に戻ることは出来るのかね?」
「……それは出来ません」
「何故だね?」
「人間を写し取ったことで、私の肉体は限りなく人間に近しい生命体となったからです」
「確かに血液検査などでは異常は見られなかった。しかし、君やタスクくんの仇であるゼンマ何某は年齢を重ねていないということのようだが?」
「十年前、ゼンマの雷撃を受けた私は仮死状態となって眠りにつきました。恐らく深傷を負ったゼンマも……」
「仮死状態となって加齢を抑制……⁉︎ 想像はしていたが、そんなことが本当に可能なのかね……⁉︎」
驚きの表情を浮かべて尋ねるジゼルにミロワはうなずいて答える。
「はい。私たちは人に近しいけれど、人ならざる生命体————『鏡人』ですから」
「————『カガミビト』……‼︎」
「たどり着いた『ウラジーア大陸』で一足早く目覚めたゼンマは『使命』を果たすべく行動を開始し、遅れて目覚めた私は記憶を失っていました」
「どうして記憶を失っていたのかね?」
「あの時……、私は鏡花に胸の『写し光』の照射口を傷つけられたために『写し』が不完全でした。そこに鏡花のタスクを想う心が流れ込んだためにミロワという特異な存在が産まれてしまったんです」
「姉上……‼︎」
姉・鏡花の深い愛情が起こした奇跡にタスクが目頭を押さえる。ミロワはそんな彼に優しげな瞳を向けた。
「目覚めた私はタスクの気配を追ってこの地を放浪していた。そこであなたたちと巡り合うことが出来たのよ」
「はあー……、ミロワちゃんの中のキョウカ姉ちゃんがアニキの気配を感じてたってのかよ。それで突然俺たちの前に現れたのか……!」
関心した様子で語るジャンにミロワは続ける。
「ええ。だから私がタスクを手引きしたというのも間違いではないの」
「どういうことだ?」
「私たち『鏡人』はお互いの存在を感じ取れるの。あまりに離れすぎていると難しいけれど」
「そうだったのか……。あの時は酷いことを言ってしまい本当にすまなかった……!」
「いいのよ。私が人ならざる存在だということは確かなのだから……」
「ミロワ……」
「————盛り上がっているところ水を差して申し訳ないが、一ついいかね?」
不意に口を挟んだジゼルにミロワはうなずいた。
「どうぞ」
「君が語ってくれた話はとても興味深いものではあったけれども、残念なことに何一つとして証明出来るものがない」
「……そうですね」
「ハカセ……!」
立ち上がって文句を言いかけるジャンをジゼルは手で制する。
「しかし、君が『晄石獣』の捕食対象から外れていることは事実だ。そして、リンファ嬢の姉弟子はそれどころか『晄石獣』を使役していたそうじゃないか。その辺りを詳しく教えてもらえないだろうか?」
「……俺も聞きたい。奴らが————『鏡人』が人間を殺すのは『主』の命によるものだと言っていた。『主』とはいったい何者なんだ……⁉︎」
ジゼルに同調するようにタスクもずっと胸に渦巻いていた疑問を口にした。
一同の視線をその身に受けたミロワはゆっくりとうなずいて口を開いた。
「————お答えしましょう……」
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