天然石猫の物語

猫幸世

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天然石猫の物語

第3話

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ー樹海ー 

樹海の真ん中で眠っていた晴は目を覚まし身体を起こすと立ち上がりキョロキョロした。 

「樹海…どうしてここに…」

「目が覚めたかい」

「……」

晴が目を向けるとタイトが口を開いた。 

「素直に来てくれないから悪いんだよ」

「種類は違うけどそのネックレス石のネックレスですよね 」

「ヘマタイトのネックレスです」

「ガーさんが心配するといけないからスーパーに戻ります」

そう言って晴が動き出すとタイトは晴の手首を掴み動きを止めた。 

「行かせない」

「……」

「静夜に渡すなんてもったいない」

「静夜さんのこと知ってるんですか?」

「静夜と俺は悪の仲間だ」

「悪の仲間」

「話しは終わりだ、始めようか」

そう言ってタイトは晴を引き抱き寄せると唇を重ねた。

その時、タイトが唇を離した。 

「……」

「……」

今なら逃げられるそう思った晴はタイトを突き放し走り出した。 

「晴の唇に結界を張るとはなかなかやるな」

そう言ってニコリと笑うとタイトは歩き始めた。

その頃、晴は樹海から出ようと走り続けていた。 

「はぁはぁ…」

疲れてきた晴は動きを止めた。

「鬼ごっこはもう終わりかい」

「……」

振り返りタイトに晴が目を向けたその時、ガーが叫んだ。 

「晴、避けろ」

「……」

ガーの言葉と同時に晴が避けるとガーは赤い光線を放った。 

タイトは黒い結界で赤い光線を防ぎその後、結界を解くとガーに目を向けた。

「よくここにがわかったな」

「お前、天然石猫か」

「正解」

「天然石猫がなぜ静夜と手を組んでんだ」

「俺は静夜と手を組んでない、黒い玉と手を組んでんだ」

「お前の目的は何だ」

「神様が隠してある石と晴を手に入れるそれが俺の目的だ」

「神様が隠してある石?何だそれは」

「神様に聞いてみれば」

口にしながらタイトが手に力を込めている姿を晴はじっと見つめガーが危険だと感じ近づきガーの前に立った。 

「晴…」

「何の真似かな」

「それをガーさんに当てるつもりですよね」

「君に築かれるとは」

そう言ってタイトは力を緩め背を向け話しかけた。

「今回は見逃してやるここから去れ」

「晴、行くぞ」

タイトを見つめる晴の手を掴むとガーは樹海を歩き始めた。 

「ガーさん」

「あんな真似、2度とするな」

「あんな真似?」

「……」

歩きを止め晴から手を離すとガーは晴を抱きしめた。 

「どうしたんですか?」

「君は俺が守る」

「……」

「晴」

驚いた顔で見つめる晴の唇にガーは優しく唇を重ねた。

その時、ガーネットの石がガーネットの石が埋め込まれた剣を出現させ地面に落とした。 

音に築き晴とガーの唇が離れると剣に目を向けた。 

その後、ガーは剣を掴み石に目を向けた。 

「ガーネットの石が埋め込まれてる」

「……」

「やはり生まれてしまいましたね」

「神様!」

剣を持ったままガーが驚いた顔で見つめると神様は晴に近づき話しかけた。

「君のせいで剣が生まれてしまった」

「……」

「いけない子だ」

そう言って神様が晴の肩に触れるとガーが剣を向けながら話しかけた。 

「あなたは神様じゃない、彼から離れてください」

「俺は神様だ」

「違う、あんたは神様じゃない」

「……」

晴を抱き寄せると神様はニコリと笑い口を開いた。

「天然石の神様が人間に恋をした、笑えるだろ」

「俺は笑えない」

そう言って晴は神様を突き放し口を開いた。 

「人の心と身体を乗っ取り悪さをする黒い玉の方が笑えるし情けないです」

「何だと」

「他の天然石が可哀想」

「……」

晴の言葉にイラつき神様が晴の胸ぐらを掴み殴ろうとしたその時、神様の手が止まった。 

「何だ…」

「傷つけさせない」

「神様、まだ生きていたのか」

「手を離せ」

晴の胸ぐらを掴んでいる手を自分の手で離れさせるとガーに向かって話しかけた。

「彼を連れてここから離れろ」

「神様」

「俺が完全に乗っ取られる前にここから逃げろ」

「わかりました」

そう言って晴に近づきガーが手を掴むと晴が口を開いた。 

「助けないと」

「助けるってどうやって」

「……」

ガーが持っているガーネットの石が埋め込まれている剣に目を向けると晴は剣を奪い取った。 

「晴、どうするきだ」

「この剣で助けます」

そう言って晴は剣を向けながら神様に駆け寄り腹に突き刺し離れた。 

「こんなもので助けられると思ったか、バカめ」

そう言って悪の神様が剣を抜こうとしたその時、本物の神様が剣を抜き再び黒い玉に向かって剣を突き刺した。 

その後、本物の神様は黒い玉ごと剣を抜き仰向けで倒れた。 

晴とガーは倒れている神様に近づき話しかけた。

「神様」

「ガー、黒い玉を粉々にしなさい」

「はい」

ガーが離れ剣の元に向かうと神様は晴の手に触れ話しかけた。 

「俺はもうダメだ」

「救急車を呼びますね」

そう言って晴がスマホを持つと神様はスマホに触れ口を開いた。 

「君になら託せる」

「何をですか?」

晴が問いかけると神様は晴を近づけさせ耳元で囁いた。 

その後、神様は目を閉じた。 

そこへ剣を持ったガーが近づいてきた。 

「神様は?」

「目を閉じてるけど脈はあります」

「晴の自宅に運ぼう」

そう言ってガーは剣を晴に預け神様の身体を支えながら立たせるとガーと晴は樹海を歩き晴の自宅に向かった。 

ー晴の自宅の部屋ー 

1人で留守番をしているブルーはなかなか戻ってこないガーと晴のことをぶつぶつ文句を言いながらガーと晴の帰りを待った。 
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