正義のキャット

猫幸世

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正義のキャット

第10話

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「お前の目的は何だ」

水晶の剣で戦いながらつぐみが口にするとアランが口を開いた。

「お前の水晶を奪うことが目的だ」

「なぜ、水晶を狙う」

「水晶は何でも願いを叶える石だ、水晶を使って俺は永遠の命を得る」

「その願い叶えさせるわけにはいかない、だから俺は負けない」

「俺より弱いくせによく言うよ」

そう言ってつぐみを蹴り倒しつぐみの手から水晶の剣を離れさせるとアランは水晶の剣を掴みつぐみに突きつけた。 

「水晶の剣で命を奪ってやる」

「……」

「悔いはないだろ」

そう言ってアランが睨みつけるつぐみの命を奪おうとしたその時、キジ猫のキナが叫んだ。

「やめてーーー」

「……」

キナの叫びと同時にアランとミタとダイは手を止めキナに目線を向けた。

「キナ…」

「……」

無言でキナはミタとダイに近づき怒った口調で口にした。 

「ミタとダイが戦ってどうするのよ、バカじゃないの」

そう言ってミタとダイから離れアランに近づくとキナは怒った顔でアランの頬に強い猫パンチをした。 

「何すんだ、くそ猫」

「あんた達のせいで猫の街はめちゃくちゃよ、猫の街から出ていけ」

怒りがおさまらず再び猫パンチをしょうとしたその時、アランに手を掴まれた。

「君、名前は?」

「手を離して」

「名前を聞いてるんだ、答えてくれるかな」

「…キナ…」

「キナ、また会おうね」

そう言ってキナの手から手を離すとアランは水晶の剣を地面に突き刺しつぐみに向かって口を開いた。 

「今回だけお前の命は助けてやる、次、会ったらお前の命と水晶は頂く」

そう言ってアランはその場から消えていった。 

「……」

無言で立ち上がりつぐみが水晶の剣を掴み地面から抜くとキナがつぐみに向かって口を開いた。 

「あなたにお願いがあります」

「……」

「猫の街から出ていってください」

「……」

「あなたのせいでミタとダイが離婚します」

「俺は」

「お願いします、出ていってください」

「キナ、私はダイと離婚しないから安心して」

お辞儀をするキナに近づきミタが口にするとつぐみは無言で背を向け歩き出した。 

その姿を見てダイは後を追い声をかけた。 

「つぐみさん」

「……」

無言で立ち止まり背を向けたままつぐみが立っているとダイがアランに騙されミタと戦ったこととつぐみとミタの仲を疑ったことを話した。 

それを聞いてつぐみは振り返り口を開いた。 

「ダイさん、俺はミタさんのこと好きけど恋じゃない」

「本当に?」

「はい 」

真剣な顔でつぐみが見つめるとダイが口を開いた。 

「つぐみさん、俺も一緒に戦います」

「アイツは強い」

「だから俺とミタとつぐみさんが力を合わせてアランに戦いを挑むんです」

「つぐみさん、力を合わせればアランに絶対に勝てます」

「キナは?」

ダイが問いかけるとミタが口を開いた。 

「アキの元に帰した」

「わかった、力を合わせて戦おう」

「作戦会議はマタタビ畑でしょうか」

会話後、ダイとミタがマタタビ畑に向かって歩き出すとつぐみも歩き出しダイとミタと共にマタタビ畑に向かった。  
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