正義のキャット

猫幸世

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正義のキャット

第11話

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「アランは居ないようだな」

マタタビ畑に着いたつぐみと人間姿のミタとスコティッシュフォールドのダイは中央に近づき座ると作戦会議を始めた。 

「アランの狙いは水晶だ、俺が水晶を持ってアランを惹き付けるからミタとダイは黒い剣でアランの命を奪ってくれ」

「わかりました」

「失敗したら」

ダイが問いかけるとつぐみが口を開いた。

「失敗したらミタ、水晶の剣でアランと共に俺の命を奪ってくれ」

「そんなことできません」

「俺がやる」

断るミタの代わりにダイが答えるとつぐみが険しい顔になった。

「つぐみさん?」

「何者かが近づいてくる」

「アランか」

「アランなら気でわかるが」

つぐみの会話後、つぐみとミタとダイは立ち上がり警戒しながらまわりを見つめた。 

そこへフード付きのロングコート姿のアランが現れた。 

「作戦会議は終わったかな」

「アラン」

水晶の剣を構えながらつぐみがアランに目線を向けるとミタとダイも目線を向け威嚇した。

「キナは居ないのかな」

アランが問いかけるとミタが口を開いた。 

「危険なところにキナを連れてくるわけないでしょ」

「キナが居たのなら水晶を諦めてやろうと思ったのに残念だよ」

そう言ってアランは黒い剣を地面に突き刺し力を込めるとつぐみとミタとダイが立っている地面から結界が現れつぐみとミタとダイを閉じ込めた。

そして光線が放たれつぐみとミタとダイの身体は傷ついた。 

「うああー」

「キャーー」

「うああー」

叫びながらつぐみとミタとダイの身体は多くの傷を負いそのままつぐみとミタとダイは結界の中で倒れた。 

その後、つぐみとミタとダイの結界が解かれるとアランはつぐみに近づき水晶の剣を掴んだ。

「これで俺は強くなれる」 

そう言ってアランが水晶の剣を見つめながら笑みを浮かべると石が身体に当たった。 

「誰だ」

怒った口調で口にし振り向くとアランは棒を構えながら立っているキジ猫のキナの姿に微笑んだ。

「会えて嬉しいよ」

「私が相手よ」

「……」

無言で微笑むとアランは一瞬でキナに近づき棒を取りあげるとその棒を投げ捨てキナの手首を掴んだ。 

「水晶の剣とキナを手に入れた、この街に用はない」

「離して」

キナが抵抗し始めるとロシアンブルーのアキが現れた。

「キナを離せ」

「アキ…」

アキの元に行こうとアランの手を必死に離れさせようとキナがもがくとアランはアキを結界に閉じ込め光線を放った。

「アキー」

結界の中で傷つくアキに向かってキナが叫ぶとアランはキナの手首を掴んだままその場から消えていった。 

「…キ…ナ…」

アキが倒れると結界が解けた。 

その時、白いフード付きの白いロングコート姿の男が現れた。
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