正義のキャット

猫幸世

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正義のキャット

最終話

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「水晶を持つ者は強くないとな」

黒い剣で戦いながら健人(けんと)が口にするとつぐみは健人から離れ水晶の剣を地面に突き刺した。

「健人、決着をつけよう」

「そうだな」

そう言って健人が黒い剣の剣先から黒い光線を放とうとしたその時、地面から結界が現れ健人は閉じ込められた。 

「こんなもので俺を倒せると思ったか」

結界を壊そうと左右の手を結界にあて力を込めた健人だったが壊れない結界に健人は驚いた。

「何だと」

「健人、これで終わりだ」

そう言って地面に突き刺している水晶の剣に力を込めると結界の中に水晶の光線が現れ逃げられない健人はその光線を受けた。 

「うああー」

叫びながら光線を抜こうとする健人につぐみが口を開いた。 

「無駄だ、その光線は抜けない」

「俺がこんなもので…」

「永遠にお別れだ」

そう言ってつぐみが指を鳴らすと結界の中にいる健人ごと結界は粉々になりあの世に運ばれていった。 

「終わった…」

そう言ってつぐみがうつ伏せで倒れると三毛猫のミタとキジ猫のキナとロシアンブルーのアキとキジ白猫のコタとスナネコのアミーが同時に目を覚ました。 

「ミタ!」

白猫のミルクが声をかけるとミタは身体を起こし口を開いた。 

「つぐみさんは?」

「さっきまでつぐみの気を感じてたんだけど今は感じないの」

「まさか健人に命を奪われたんじゃ」

ミタが口にする言葉にダイが寝室に現れ口を開いた。 

「つぐみは健人に勝った」

「本当ですか」

「気を感じないのは気絶しているからだ」

「私、行ってきます」

そう言ってミタがベッドからおり寝室を離れると白猫のミルクが口を開いた。

「残念だったわね」

「何が」

「健人との戦いが終わったら告白しようと思ったでしょ」

「……」

「反論しないってことは図星ね」

「キナとアキとコタとアミーが目を覚ました、早く見てやれ」

「はいはい」

白猫のミルクが寝室を離れるとダイも離れリビングに向かった。 

ー森林ー 

「つぐみさん」

森林の中を走りながらうつ伏せで倒れているつぐみを見つけ近づくとうつ伏せの身体を仰向けに向け声をかけた。 

「つぐみさん…つぐみさん…」

「……」

ゆっくりつぐみが目を覚ますとミタは喜び目から涙を流れた。 

「泣かないで」

つぐみが手を伸ばし涙を拭うとミタが口を開いた。 

「無事で良かった」

「……」

無言で身体を起こしミタを抱きしめるとつぐみはそのまま口を開いた。 

「ミタさん、好きです、俺の妻になってください」

「私の見た目を見て言ってますか、私は三毛猫ですよ」

「三毛猫のミタさんだから告白したんです」

「……」

無言でつぐみから離れ顔を見つめるとミタが口を開いた。 

「私は猫の街を離れたくないです」

「俺が猫の街の住人になります」

「本気ですか?」

「人間の俺が猫の街に住む第1号、良いと思いませんか」

「……」

つぐみの思いに嬉しい気持ちになりミタの目から再び涙が流れた。

「どうしたんですか?」

つぐみが問いかけるとミタはつぐみに抱きつき口を開いた。 

「私もつぐみさんが好きです、私をつぐみさんの妻にしてください」

そう言ってつぐみから離れ見つめるとミタはつぐみのキスを受け入れた。 

その後、つぐみとミタは家に戻りつぐみはダイと白猫のミルクに話した。 

「美喜男(みきお)には私から言っておくから」

「頼むよ…それとこれ」

つぐみが水晶を差し出すと白猫のミルクが口を開いた。

「水晶はつぐみが持ってて」

「もう俺は」

「水晶がつぐみの側に居たいって」

「……」

水晶を手首にあてると水晶はブレスレットに変わりつぐみの手首にはまった。 

「美喜男に報告しないといけないから私達、人間の国に帰るわね」

「ミルク、ダイ、元気で」

「つぐみも元気で」

「ミタさんと幸せに」

「あぁ」

ダイの言葉につぐみが返事をすると白猫のミルクとダイはつぐみと三毛猫のミタとキジ猫のキナとロシアンブルーのアキとキジ白猫のコタとスナネコのアミーに見送られながらその場から姿を消し人間の国に帰っていった。 

ー3日後ー 

猫の街に住む猫達に認められたつぐみは三毛猫のミタと一緒に新たなケーキ屋を開店しそれから1週間後、ケーキ屋は人気の店になりつぐみとミタは仲の良い夫婦として猫達に親しまれた。 
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