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第一章
マザーク共和国戦線 3
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ランス国陣営は、深夜の静けさに包まれた部屋で計画を練り続けた。
壁にかけられた時計の針が静かに進む音が、時の流れを物語る。
外は闇が濃くなり、窓の外には星々が静かに瞬いている。
テーブルの上には地図が広げられ、その周りに集まった彼らの顔には、緊張と集中の表情が浮かんでいた。
作戦の細部について話し合う声は低く抑えられ、時折うなずき合う姿が見られる。
夜が更けるにつれて、計画は徐々に形を成していった。
彼らは、再度流れを取り戻すべく、慎重に次のステップを計画していた。
しかし、静けさを打ち破る爆発音は彼らの耳にも届いた。
状況を把握しようと兵士達が慌ただしくする中、一人の兵士が息を切らし、血相を変え作戦室へと駆け込んでくる。
「報告...!報告です...!ハァハァ...ポルトット...ハァ...帝国っ...が...ハァ...」
「どうした!?落ち着け!」
その言葉に小さいが細かく頷きを繰り返し、息を整える
「ハァ,, ハァ..ポルトット帝国が、マザークへ攻撃を始めましたッ!!」
そう言い終えると兵士は酸欠を起こしたのか気を失い倒れ込んだ。
近くにいた複数の兵士が彼を支え、ゆっくりと体制を横にし寝かしつけた。
「見ない顔だな。どこの部隊の奴だ?」
「おい!聞いたか!これは好機だ!友好国のポルトットがやってくれた!俺達も続くぞ!!」
「おぉー!!!!」
勝算が低い作戦を何時間も練り、下がりきっていた兵士達の士気が一気に高まる。
薄暗い状況の中に、一筋の光が差し込んだのだ。
それは彼らにとって、不安と絶望の中で待ち望んでいた希望の光だった。
その瞬間、彼らの心は歓喜で揺れ動き、抑えていた感情が一気に溢れ出した。
希望の兆しに胸が躍る一方で、彼らはその喜びに飲み込まれ、冷静さを失っていった。
これまで慎重に進めてきた計画も、目の前の希望に囚われて乱れ始める。
僅かに疑念を持つ兵士は心の奥底で警鐘を鳴らしているにもかかわらず、その声は彼らの高ぶった感情にかき消されていくのだった。
——————
「にゃんだお前...?」
ミケはかなり動揺していた。
ハニと名乗る少女はまるで兵士には見えない風貌に、この状況でのさっきの挨拶。
勇気を振り絞ってデートにでも誘うかのような優しい声色。
敵か味方の判断もつかない。
しかし、青く禍々しいその瞳には警戒をせざるおえなかった。
「すみません!そんなに構えないでください...お話がしたいだけなんです」
それでもミケは戦闘態勢を解く気はなかった。
「お話って...お前がにゃに者かも分からず、ほいほいついて行くわけにゃいだろ」
それもそうかと、ハッとした表情をするハニは姿勢を正し改めて話を始めた。
「えっと、私、前いた世界...?で死んだはずなんです。でも、気がついたらこの砂漠にいて。理由もわからなかったんですけど、ここの方々に良くしていただいて...そしたら戦争が始まっちゃって」
そう語るハニの存在はミケにとっては意外ではなかった。
登場の仕方こそ困惑したが、ミケとアダムが睨んだ通りだった。
この戦争には転生者が絡んでいる。それがこの女、ハニというわけだったのだ。
それが分かればあとはスキルだ。スキルを知りたいが目的の転生者と正面向かい合って話す事になろうとはミケは思いもよらなかった。
万が一強力なスキルだった場合、即死もありうる。
ミケは額にじんわり汗を滲ませた。
「その...私、視えるんです。だからあなたが来る事も分かってて。だからここで待ってました。」
視える?一瞬はてなが過るも、来る事が分かっていて、待っていた。
この言葉からミケは何となく察しがついた。
未来予知だ。
それなら十分納得のいくスキルだった。
あの戦況を覆すほどの能力。
ミケがここに現れる事を予知し、それを待ち伏せする事など容易だ。
これはアダムへ報告しなくては...。
しかし、向こうから現れた以上連れて行く事も選択肢に入ったミケは考えた。
アダム様はきっとこのスキルを欲しがる...脳が無傷で生きてさえいれば...
アダム様はスキルを取り込める...。
そして、ミケはハニに問いかけた。
「なるほどにゃ。じゃあ、私がこれからする事も分かるのかにゃ!」
袖から仕込んでいたナイフを即座に取り出し、ハニの右足に向け投げた。
一般兵士でも避けられる者は少ないであろう程の速度のナイフは確実にハニの右足を捉えていたが、ハニは右足を軽く引くだけで難なく避け、ナイフは砂に埋もれた。
「はぁ...分かってても怖いですね...」
安堵のため息を吐き、胸に手を当て自分を落ち着かせるような動きをとった。
当のミケは眉間にシワを寄せた。
理解はしているが、完全に受け入れることができない、そんな微妙な表情が彼女の顔に浮かんでいた。
「もう少しでこの戦争が終わります。だからそれまでは大人しくしていてほしいんです。」
ミケは体勢を直し、楽な体勢でハニの話に耳を貸した。
「正直あなたがどうしてここにやってきたのか、その理由まではわかりません。でも...街の建物にいたあなたは、爆弾を体に巻いたランス国兵士達の自爆に巻き込まれて大怪我しちゃうんです...」
この女に助けられたのか?その為に待ち伏せまでして?
その為だけなら市街地ごと爆破する必要が?
考えを巡らせている間もハニは続けた。
「それでも戦争は終わるんですけど...その後にもっと強くて...怖い人が来るんです...あなたを探しに。」
ミケは目を見開いた。思い当たる人物は一人しかいな。アダムだ。
戦争終結はすぐに世界中に伝わる。
それでも戻らなかったら不審に思いこの地に足を運ぶだろう。
ましてや、この調査には転生者が絡んでいるのではという前提がある。
何も不思議ではない。
「それで、その怖い人ってのは、お前達を殺すのかにゃ?」
「はい...。ただ...私の選択次第でその方も死ぬことになります...」
アダムが死ぬ?ミケにはまるで想像もつかない事象だった。
彼と出会ったのはまだ兵士長の座に就く少し前、時間にして二年程前だ。
その時から彼は強かった。それに今は更に強さを増している...
しかし、身を持って体験した未来予知が言う事を聞き逃す事はできない。
「わかったにゃ。私がこのまま帰れば穏便に済むのかにゃ?それとも、国境を越えた先で私を始末するのかにゃ?」
意地悪そうに尻尾をゆっくり左右に揺らし笑みを浮かべるミケ。
「いえ!危害は加えません!ただ、取引しませんか?あなたを無事に帰しますし、尾行もつけさせません。」
それを聞いたミケはハニの案内に従って、静かな砂漠の中、歩みを進めた。
壁にかけられた時計の針が静かに進む音が、時の流れを物語る。
外は闇が濃くなり、窓の外には星々が静かに瞬いている。
テーブルの上には地図が広げられ、その周りに集まった彼らの顔には、緊張と集中の表情が浮かんでいた。
作戦の細部について話し合う声は低く抑えられ、時折うなずき合う姿が見られる。
夜が更けるにつれて、計画は徐々に形を成していった。
彼らは、再度流れを取り戻すべく、慎重に次のステップを計画していた。
しかし、静けさを打ち破る爆発音は彼らの耳にも届いた。
状況を把握しようと兵士達が慌ただしくする中、一人の兵士が息を切らし、血相を変え作戦室へと駆け込んでくる。
「報告...!報告です...!ハァハァ...ポルトット...ハァ...帝国っ...が...ハァ...」
「どうした!?落ち着け!」
その言葉に小さいが細かく頷きを繰り返し、息を整える
「ハァ,, ハァ..ポルトット帝国が、マザークへ攻撃を始めましたッ!!」
そう言い終えると兵士は酸欠を起こしたのか気を失い倒れ込んだ。
近くにいた複数の兵士が彼を支え、ゆっくりと体制を横にし寝かしつけた。
「見ない顔だな。どこの部隊の奴だ?」
「おい!聞いたか!これは好機だ!友好国のポルトットがやってくれた!俺達も続くぞ!!」
「おぉー!!!!」
勝算が低い作戦を何時間も練り、下がりきっていた兵士達の士気が一気に高まる。
薄暗い状況の中に、一筋の光が差し込んだのだ。
それは彼らにとって、不安と絶望の中で待ち望んでいた希望の光だった。
その瞬間、彼らの心は歓喜で揺れ動き、抑えていた感情が一気に溢れ出した。
希望の兆しに胸が躍る一方で、彼らはその喜びに飲み込まれ、冷静さを失っていった。
これまで慎重に進めてきた計画も、目の前の希望に囚われて乱れ始める。
僅かに疑念を持つ兵士は心の奥底で警鐘を鳴らしているにもかかわらず、その声は彼らの高ぶった感情にかき消されていくのだった。
——————
「にゃんだお前...?」
ミケはかなり動揺していた。
ハニと名乗る少女はまるで兵士には見えない風貌に、この状況でのさっきの挨拶。
勇気を振り絞ってデートにでも誘うかのような優しい声色。
敵か味方の判断もつかない。
しかし、青く禍々しいその瞳には警戒をせざるおえなかった。
「すみません!そんなに構えないでください...お話がしたいだけなんです」
それでもミケは戦闘態勢を解く気はなかった。
「お話って...お前がにゃに者かも分からず、ほいほいついて行くわけにゃいだろ」
それもそうかと、ハッとした表情をするハニは姿勢を正し改めて話を始めた。
「えっと、私、前いた世界...?で死んだはずなんです。でも、気がついたらこの砂漠にいて。理由もわからなかったんですけど、ここの方々に良くしていただいて...そしたら戦争が始まっちゃって」
そう語るハニの存在はミケにとっては意外ではなかった。
登場の仕方こそ困惑したが、ミケとアダムが睨んだ通りだった。
この戦争には転生者が絡んでいる。それがこの女、ハニというわけだったのだ。
それが分かればあとはスキルだ。スキルを知りたいが目的の転生者と正面向かい合って話す事になろうとはミケは思いもよらなかった。
万が一強力なスキルだった場合、即死もありうる。
ミケは額にじんわり汗を滲ませた。
「その...私、視えるんです。だからあなたが来る事も分かってて。だからここで待ってました。」
視える?一瞬はてなが過るも、来る事が分かっていて、待っていた。
この言葉からミケは何となく察しがついた。
未来予知だ。
それなら十分納得のいくスキルだった。
あの戦況を覆すほどの能力。
ミケがここに現れる事を予知し、それを待ち伏せする事など容易だ。
これはアダムへ報告しなくては...。
しかし、向こうから現れた以上連れて行く事も選択肢に入ったミケは考えた。
アダム様はきっとこのスキルを欲しがる...脳が無傷で生きてさえいれば...
アダム様はスキルを取り込める...。
そして、ミケはハニに問いかけた。
「なるほどにゃ。じゃあ、私がこれからする事も分かるのかにゃ!」
袖から仕込んでいたナイフを即座に取り出し、ハニの右足に向け投げた。
一般兵士でも避けられる者は少ないであろう程の速度のナイフは確実にハニの右足を捉えていたが、ハニは右足を軽く引くだけで難なく避け、ナイフは砂に埋もれた。
「はぁ...分かってても怖いですね...」
安堵のため息を吐き、胸に手を当て自分を落ち着かせるような動きをとった。
当のミケは眉間にシワを寄せた。
理解はしているが、完全に受け入れることができない、そんな微妙な表情が彼女の顔に浮かんでいた。
「もう少しでこの戦争が終わります。だからそれまでは大人しくしていてほしいんです。」
ミケは体勢を直し、楽な体勢でハニの話に耳を貸した。
「正直あなたがどうしてここにやってきたのか、その理由まではわかりません。でも...街の建物にいたあなたは、爆弾を体に巻いたランス国兵士達の自爆に巻き込まれて大怪我しちゃうんです...」
この女に助けられたのか?その為に待ち伏せまでして?
その為だけなら市街地ごと爆破する必要が?
考えを巡らせている間もハニは続けた。
「それでも戦争は終わるんですけど...その後にもっと強くて...怖い人が来るんです...あなたを探しに。」
ミケは目を見開いた。思い当たる人物は一人しかいな。アダムだ。
戦争終結はすぐに世界中に伝わる。
それでも戻らなかったら不審に思いこの地に足を運ぶだろう。
ましてや、この調査には転生者が絡んでいるのではという前提がある。
何も不思議ではない。
「それで、その怖い人ってのは、お前達を殺すのかにゃ?」
「はい...。ただ...私の選択次第でその方も死ぬことになります...」
アダムが死ぬ?ミケにはまるで想像もつかない事象だった。
彼と出会ったのはまだ兵士長の座に就く少し前、時間にして二年程前だ。
その時から彼は強かった。それに今は更に強さを増している...
しかし、身を持って体験した未来予知が言う事を聞き逃す事はできない。
「わかったにゃ。私がこのまま帰れば穏便に済むのかにゃ?それとも、国境を越えた先で私を始末するのかにゃ?」
意地悪そうに尻尾をゆっくり左右に揺らし笑みを浮かべるミケ。
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