(完)恋なんてのは忌まわしいだけだが必要だよ

川なみな

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「 2ー1 」目撃者

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♪誰も居なーい。ないない、なーい。

と、思っていた登場者の皆様がた。ところがドッコイ、違ったのだ。実は、無関係な人物が潜んでいたのだ。知らーない。

見た物に恐怖を感じてガタブル状態。動けそうに無い若い男が1匹。身を潜めていたのだ。


(ど、どどどどうしょう。どうしたらいいんだよ、僕は!)


学園の管理課職員である木ノ下 保(きのした たもつ)は、食堂の厨房から動けない。現実とは思えない光景をカウンター越しに見てしまったのだから。


「なんだ、あの「あふうーん」は。あれだけで、イケてしまうのかよ。だったら、僕も!」


あの七転八倒していた総理事長が、あの男の子の1言でイッテしまった。催眠術か何かかな。「寸止め」は怖い。男なら、止められたら死にそうになるから。

何て酷い事をするんだ。男にとっては拷問と同じだぞ。死にそうになるんだからな。


「何が、死にそうになるの?」


背後から突然に聞こえた女の声に木ノ下は飛び上がった。それを女の細腕が掴む。細腕のはずなのに馬鹿力だ、逃がしてくれない。怖い。


「あんた、何なんすか。離せよ!」

「チッ、チッ、チッ、電線にチョロリンが2匹とまってる。魔法で打ってさ煮てさ焼いてさ、おっとっとー。」

「はあ?あんた、酔ってんのか。それ、歌詞が違うだろ。うちの親父が歌ってたのは別のだったぞ。」

「シクシクシク、そうなの。大好きな歌なのに違う歌になるの。」

「ちょっと、泣くなよ。」


小さな子供と女に泣かれると逆らえない。つい、慰めてしまった。気が弱いのだ。


「いいよ、歌詞が違ってたって。僕が悪かったよ。電線にエイリアンがブラサガッテたっていいから。」

「え、本当に?あんた、優しいのね。」

「うん、よく言われる。優柔不断だって。」

「じゃ、Xってもいい?」

「はあ?何をだよ、「X」の意味は?」

「いいの、いいの、細かい事はきにしないで。良かった、相手が見つかって。」


嬉しそうな女の声。泣いてたのが笑ってるって怖くないすか?
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