(完)恋なんてのは忌まわしいだけだが必要だよ

川なみな

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「 2ー2 」出来ちゃいました

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ゴソゴソやってる気配。相変わらずに抱きつかれての羽交い締め。背後を見る事が出来ない。


(何やってんだ?服をバタバタやってる感じだけど。)


油断した。次に来たのが腰骨のあたりの激痛。この女、何かを服の上から突き刺したぞ。


「ぎゃあああ、殺さないでーー!!」


慌てて撥ね飛ばした。ゴンと打ち付ける音がして女が厨房のコンクリートへ倒れ込む。腰の痛みが凄過ぎて動けない。


「おや、まー。終わったようでございますねえ。」


下から聞こえた声に目を向けると鼠が立っている。白の装束に白の袴姿。あの「あふうーん」を手伝ってた鼠だ。しまった、隠れてたのがバレたんだ。

鼠はピョンと跳ねて倒れてる女の様子を見て言う。


「卵管が出ておりますので、交尾を終えたので命つきましたか。珍しい種類なので見届けておきたかったのですが。」


何が異様な事を言ってる気がするのは、気のせい?「交尾」「卵管」って、もしかしたら、もしかして。


「えっ、僕と「X」ったって事かよ?」

「はい、左様でございます。」
「そんな、馬鹿な話。」

「現に、ほら。」


信じらんない、そんな話を誰が信じるんだよ。


「いい加減にしろ、僕は男だぞ。男が女にXられて妊娠するのかよ。そんな事、聞いた事も無いぞ。あるわけ無い!」

鼠は、ピンと耳を立てた。そして、小さな手(前足)を上げて指差す。


「でも、貴方様のお腹が。」


腹が、どうした?そう考えながら、自分の腹を見て驚く。腹が膨らんでいたからだ。それが、みるみる間に大きくなっていく。ズボンのベルトが千切れる、ズボンが破ける。


ブチッー、バリバリー!


風船のように膨らんだお腹。まるで、ホラー映画の中の悪夢だ。どうなるんだ、僕は。怖くて、たまらない。誰か、助けてくれ。


「こんな時、ウ◯トラマンが居てくれたら!」


この際、マグ◯大使でもいい。助けてくれーー。

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