(完)恋なんてのは忌まわしいだけだが必要だよ

川なみな

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異変に気づいた御前様が薫の腕を掴んで引き戻そうとするのだが。逃げ出したはずの薫の足が勝手に動いて食堂へバック走行で戻って行くのだ。


「あわあわ、どうなってんの?御前様、助けて!」

「駄目だ、止められない。魔力で引き戻されてるんだ!」


誰の魔力なのか?勿論、あの人しか居ません。食堂には床の上を悶絶して転げ回る総理事長と、素知らぬ顔のお猫様にチュー(忠)臣の鼠さんが待っていました。


「仕事を放棄してはならぬぞ。お前は如花様の弟子として役目を果たさねば。私が許さんぞ!」


鼠下駄が注意。薫は強張った顔を向ける。見に覚えの無い事を言われた気がして。


「あのー、僕は弟子じゃないですけど?」

「もう、忘れたのか。技を頂いたではないか。技を頂くという事は師匠として仕える契約であろう。」


それなら、もらう前に言って欲しかった。別に、「しかん」なんて技があったって役に立ちそうにないし。反対に被害が出そうだし。


「ほれ、早くやらぬか。仕方ない、又、哲だてやろう。ほい、準備が調いました!」


それを合図に薫の意識が飛んだ。そして、タタタターと総理事長の津海小路氏の側に歩み寄る。操られてしまった。


「じゃあ、やります。渾身の技、うふうんー♪」


薫は、声に出さずに唇で形を造った。はい、「し、か、ん!」。悦楽の呪文です、天上の園をとくと味わい下さい。

津海小路氏は、地獄の苦しみから開放されたのでした。


「御1名様、昇天されました。おめでとうございます!」


苦しみから解放されて良かったですね。そして、お話は次の「2章 」へと続くのでした。






『良い子の皆、次のストーリーが始まるよ。ちょっとだけ、グレードアップするから付いてきてね。♪大人の階段は、ユックリ上がろうー!』

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