(完)恋なんてのは忌まわしいだけだが必要だよ

川なみな

文字の大きさ
35 / 67

「 1ー33 」処刑でしょう

しおりを挟む
鼠下駄は自分の着物の袖で涙を拭う。主の悲嘆を知っているからだ。


「呪いを掛けられた旦那様が抜け出るまでに百年が過ぎ、戻られた時に飼い犬に手を噛まれた事をお知りになられた。その悲しみは分かるまい。それでも、案じられて見守って来られた。その飼い犬の子孫を。」


如花は裏切られた事よりも、歪(いびつ)な儀式を守り続ける1族に不安を抱いたのだろう。影から気ずかれないように見守って来た。


「いやいやいや、鼠下駄よ。泣くでない。わらわは、楽しんでおったから良いのじゃ。イケなくなった野良狼が、欲情を儀式で解消しておるのがな。長生きしておると、刺激が無いからのー。ニャニャーニャッ!(高笑い)」


如花様、以外と変態プレーがお好き?鼠下駄は、立ち直った。ならば、役目を務めるだけ。


「沢山の愛人を作り鼠算式にポコポコと子供を作りポイポイと金で縁を切って捨て去った罪。薫どのを殺そうとした罪。処刑ーーでしょう!」


動けない津海小路氏は、驚いて暴れ出した。処刑とは殺されるののか。逃げなければ。


「お前に相応しい罰であろう。百合谷、参るのだ!」

「はいはいー、参上よん。百合谷 子猫でーす!」


薫は、驚く。医務室で御前様にキスしてた美少女だ。


「でも、鼠下駄さんに食べられたはず!」

「はいはいー、食べられちゃったあ。その後、如花様の召し使いに採用されたんだもーん。」


如花は、三股の尾を振った。ご機嫌のようだ、何故?


「この者は、珍しい技を持っておる。わらわは、仕込んでやるのじゃ。名人にして、世の中を騒がせてやるのだ。百合谷、「寸止め」を実施せよ。」

「旦那様、百合谷にお任せお任せ。このオヤジをやってやるわ!」


とんでもない事になった。津海小路氏は、百合谷に「寸止め」を掛けられて死んだ方がマシと思える苦痛を味あわされたのだ。

見ていられずに、薫は自由にされた御前様と食堂から逃げ出した。

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

金の野獣と薔薇の番

むー
BL
結季には記憶と共に失った大切な約束があった。 ❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎ 止むを得ない事情で全寮制の学園の高等部に編入した結季。 彼は事故により7歳より以前の記憶がない。 高校進学時の検査でオメガ因子が見つかるまでベータとして養父母に育てられた。 オメガと判明したがフェロモンが出ることも発情期が来ることはなかった。 ある日、編入先の学園で金髪金眼の皇貴と出逢う。 彼の纒う薔薇の香りに発情し、結季の中のオメガが開花する。 その薔薇の香りのフェロモンを纏う皇貴は、全ての性を魅了し学園の頂点に立つアルファだ。 来るもの拒まずで性に奔放だが、番は持つつもりはないと公言していた。 皇貴との出会いが、少しずつ結季のオメガとしての運命が動き出す……? 4/20 本編開始。 『至高のオメガとガラスの靴』と同じ世界の話です。 (『至高の〜』完結から4ヶ月後の設定です。) ※シリーズものになっていますが、どの物語から読んでも大丈夫です。 【至高のオメガとガラスの靴】  ↓ 【金の野獣と薔薇の番】←今ココ  ↓ 【魔法使いと眠れるオメガ】

白花の檻(はっかのおり)

AzureHaru
BL
その世界には、生まれながらに祝福を受けた者がいる。その祝福は人ならざるほどの美貌を与えられる。 その祝福によって、交わるはずのなかった2人の運命が交わり狂っていく。 この出会いは祝福か、或いは呪いか。 受け――リュシアン。 祝福を授かりながらも、決して傲慢ではなく、いつも穏やかに笑っている青年。 柔らかな白銀の髪、淡い光を湛えた瞳。人々が息を呑むほどの美しさを持つ。 攻め――アーヴィス。 リュシアンと同じく祝福を授かる。リュシアン以上に人の域を逸脱した容姿。 黒曜石のような瞳、彫刻のように整った顔立ち。 王国に名を轟かせる貴族であり、数々の功績を誇る英雄。

【完結】I adore you

ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。 そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。 ※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。

キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、 ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。 国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚―― だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。 顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。 過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、 気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。 「それでも俺は、あなたがいいんです」 だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。 切なさとすれ違い、 それでも惹かれ合う二人の、 優しくて不器用な恋の物語。 全8話。

もう1人の、王子と呼ばれる人が気になって話しかけただけだった

メグエム
BL
とある高校で王子と呼ばれるイケメン•晴人。晴人は明るく、いつも周りに人がいる。通称•太陽王子。どうやら自分の他にも王子と呼ばれるイケメンがいると知った晴人は、そのもう1人の王子に会いに、いつもいるという図書室に行く。そこには、静かに本を読んでいるだけで絵になるイケメン、通称•月王子と呼ばれる弥生がいた。 もう1人の、王子と呼ばれる人が気になって話しかけただけ。それだけだったのに。今まで感じたことのない感情がわいてくる。

兄貴同士でキスしたら、何か問題でも?

perari
BL
挑戦として、イヤホンをつけたまま、相手の口の動きだけで会話を理解し、電話に答える――そんな遊びをしていた時のことだ。 その最中、俺の親友である理光が、なぜか俺の彼女に電話をかけた。 彼は俺のすぐそばに身を寄せ、薄い唇をわずかに結び、ひと言つぶやいた。 ……その瞬間、俺の頭は真っ白になった。 口の動きで読み取った言葉は、間違いなくこうだった。 ――「光希、俺はお前が好きだ。」 次の瞬間、電話の向こう側で彼女の怒りが炸裂したのだ。

思い込み激しめな友人の恋愛相談を、仕方なく聞いていただけのはずだった

たけむら
BL
「思い込み激しめな友人の恋愛相談を、仕方なく聞いていただけのはずだった」 大学の同期・仁島くんのことが好きになってしまった、と友人・佐倉から世紀の大暴露を押し付けられた名和 正人(なわ まさと)は、その後も幾度となく呼び出されては、恋愛相談をされている。あまりのしつこさに、八つ当たりだと分かっていながらも、友人が好きになってしまったというお相手への怒りが次第に募っていく正人だったが…?

忘れ物

うりぼう
BL
記憶喪失もの 事故で記憶を失った真樹。 恋人である律は一番傍にいながらも自分が恋人だと言い出せない。 そんな中、真樹が昔から好きだった女性と付き合い始め…… というお話です。

処理中です...