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「 2ー22 」あいつのせいだ
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2日に1回は、血液検査。それが、鮎次郎に課せられていた。いや、兄の壱論もだ。
「壱論さんの血液中のフェロモンは、増量中です。」
医務室の看護師に結果を告げられて、壱論は笑顔になる。
「そうなんだ。僕の準備は進んでるんだね。」
待っている鮎次郎は、ムッとした。どうして、兄は平気で言えるんだろう。弟の傷つく事を。検査用の血を取られて明るく出て行く後ろ姿を睨み付ける。
「お前なんか、嫌いだ!先に生まれただけじゃないか。僕が先だったら、そっちが片付けられてたんだぞ。」
「鮎次郎さん、おかしいですよ。」
「え、何が?」
「検査値が下がっているので、他の検査もしてみましょう。」
予想外の事に慌てた看護師に予定に無い検査もされてしまう。どうしたんだろう?
今日の授業を欠席した鮎次郎は、迎えに来た宿主の車で学園へ戻って来た。夕食の時間には間に合ったが、食事をしても混乱していて食べられない。
「駄目だよ、鮎次郎さん。病院へ行ったんでしょ、たべないと。元気になれないよ。」
1人で座っているはずのテーブルに保が座って見つめているではないか。何時、座ったのだろう。気がつかなかった。
「さあ、食べて。」「あ、ああ。」
置いたはずの箸を持ち、カレイの唐揚げを口に運ぶ。どうして、言いなりになってるんだろうと思いながら。
「それで、検査結果は?」
「どこも、悪くなかった。」
「そうだよ、悪くないもの。悪いのは、僕だから。クックククク!」
「・・・・・・!」
鮎次郎は、理解した。そうか、こいつのせいなんだ。自分の指を保が舐めた時に痛みがした。あのせいか。
自分だって、魔力はある。でも、少し触れただけで思いのままに出来るなんて見た事が無かった。指田 保は、何者なんだ?
「壱論さんの血液中のフェロモンは、増量中です。」
医務室の看護師に結果を告げられて、壱論は笑顔になる。
「そうなんだ。僕の準備は進んでるんだね。」
待っている鮎次郎は、ムッとした。どうして、兄は平気で言えるんだろう。弟の傷つく事を。検査用の血を取られて明るく出て行く後ろ姿を睨み付ける。
「お前なんか、嫌いだ!先に生まれただけじゃないか。僕が先だったら、そっちが片付けられてたんだぞ。」
「鮎次郎さん、おかしいですよ。」
「え、何が?」
「検査値が下がっているので、他の検査もしてみましょう。」
予想外の事に慌てた看護師に予定に無い検査もされてしまう。どうしたんだろう?
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