(完)恋なんてのは忌まわしいだけだが必要だよ

川なみな

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「 2ー24 」何だってしたい

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静かな部屋の中で、少年の息づかいが淫靡に響く。幼なさの残った顔が紅潮して目は潤んでいた。その目がご馳走を見るように、鮎次郎を見下ろすのだ。


(綺麗だーー!)


ウットリと見惚れる自分に驚く鮎次郎。上半身を見せただけで、こんなに喜んでくれるのなら。普段は見せない場所でも見せたくなる。


(なあ、僕を好きなんだ。そうだろ?)


思わず、つられて息が早くなる。リンクしちゃってるよ、僕達。何もしてないのに、お互いに見つめ合ってるだけなのにさ。


「ね、ちょうだい。欲しいんだ!」


身を重ねて肌を合わせて、餓えたように訴えるかすれる声。


(そんなに欲しいなら、あげるよ。)


鮎次郎は笑いながら、手足に力を込める。駄目だ、興奮してきた。止められない。保の舌が胸板を舐めた。

その濡れた舌の感触が、たまらず。た・・まらず。


(あ、イキそうーー!)


「♪イッチャイナ、イッチャイナ。イキたくなったら、イッチャいなーー!」

突然、聞こえた音楽に2人で硬直する。いったい、何なのだ。何が起こったのだ?


「おめでとうございます。お2人様が無事に昇天いたしました!」


白い袴姿の鼠が出て来て手踊りする。それと同時に2人が果てました(何もしておりませんが)。

コミックを手にした薫が戸惑いながら、部屋を見回す。この人も呼ばれて来たようです。


「おかしいなあ、本屋に居たのに。ここは、何処なの?」


鼠下駄が進み出る。この状況、鼠も分かりません。


「坂道 薫上人、お仕事なさったようではありませぬな。私も、呼ばれてのでございます。」

「もう、「◯◯リロ」を全巻で総理事長に買ってもらおうと思ってたのに。何でも買ってくれるって言うしい。」

「何故にでございますか。総理事長が?」

「鼠下駄さんに聞いてもらおうと思ってたんだけど。」

「はい、承りまする。」

「居候してた叔父さんが契約違反とかで、家と会社を総理事長に取られちゃったんでよねえ。それを助けてくれる代わりに僕と結婚したいって言うんだ。酷いだろ?」

「何と、婚姻でございますか。愛人では無く?」

「そうなの、婚なんとか。奥さんと別れるからって。僕と「うっふん」したいからって。」

「そう、脅迫するのでありますね。分かり申した。私が何とか致します。お任せくださいませ!」


小さな手で(前足)胸を叩く鼠さん。果たして、どうなる事やら。それより、ベッドで失神している少年2人のお世話をお願いします。





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