63 / 67
「 2ー26 」本当では無いこと
しおりを挟む
綺麗な顔をした少年は、自分に片思いしている相手に告げた。
「カケオリル、何を言ってんだ?それが、お前の仕事だろ。しっかりしてくれよ。お父さんも、僕も、君の助けが必要なんだ。」
その言葉は、グサッと薫の胸に刺さる。こんなに好きなのに、通じてない。欲望処理は仕事と思ってるんだ。
「ごめんなさい、分かりました。」
頭をペコリと下げて横を通り過ぎる。こみ上げる波を、こらえきれない。
こんなとこ、来たくなかった。変な術は使わせられるし(勝手に)。オマケにオジサンと結婚させられる。
「僕を道具としてしか見てない!」
この頃、優しい。それが、実益の為なのかと疑問は抱いてたけど。やっぱり、そうだったんだ。
「嫌だー、イッチャイナなんてえええ!」
力いっぱい、叫んでやる。だが、知らなかったのだ。それが、呪文だとは。だから。
「お勤めでございますか?微力ながら、お手伝い致しまするぞ。鼠下駄が参上つかまつりました!」
呼ばれてもいないのに、袴姿の鼠が登場。お城の廊下で扇を振り踊る。
「それそれー。今宵も調えまするぞ。」
何処からか聞こえてくる歌声。
「♪イッチャイナ、イッチャイナ、イキタクなったらイッチャイナー。」
誰も求めてないのに、やるのか。薫の意識が飛ぶ。フラフラと歩きながら、薫は笑った。
(僕なんか、僕なんか。御前様には、道具なんだ。すきになんてならないんだよ。総理事長も道具だから、結婚したいと思ってるし。どうせ、どうせ!)
こうなったら、焼けくそ、焼け芋、焼け肉、焼けリンゴ!やってやる、たっぷりと味合わせてやるんだ。
薫は、微笑んだ。何時もより、妖艶に。御前様は、ハッとした。あの眼差しは心臓を捕まれる。血が血が身体の中心に集まってくのが分かった。
「カケオリル、たまらないよ!」
ゾクゾクする。この鳥肌たつ感触、1度でも知ったら忘れられない。
♪忘れられないのうー。さあ、Xぬ程くって狂うがいい!
「カケオリル、何を言ってんだ?それが、お前の仕事だろ。しっかりしてくれよ。お父さんも、僕も、君の助けが必要なんだ。」
その言葉は、グサッと薫の胸に刺さる。こんなに好きなのに、通じてない。欲望処理は仕事と思ってるんだ。
「ごめんなさい、分かりました。」
頭をペコリと下げて横を通り過ぎる。こみ上げる波を、こらえきれない。
こんなとこ、来たくなかった。変な術は使わせられるし(勝手に)。オマケにオジサンと結婚させられる。
「僕を道具としてしか見てない!」
この頃、優しい。それが、実益の為なのかと疑問は抱いてたけど。やっぱり、そうだったんだ。
「嫌だー、イッチャイナなんてえええ!」
力いっぱい、叫んでやる。だが、知らなかったのだ。それが、呪文だとは。だから。
「お勤めでございますか?微力ながら、お手伝い致しまするぞ。鼠下駄が参上つかまつりました!」
呼ばれてもいないのに、袴姿の鼠が登場。お城の廊下で扇を振り踊る。
「それそれー。今宵も調えまするぞ。」
何処からか聞こえてくる歌声。
「♪イッチャイナ、イッチャイナ、イキタクなったらイッチャイナー。」
誰も求めてないのに、やるのか。薫の意識が飛ぶ。フラフラと歩きながら、薫は笑った。
(僕なんか、僕なんか。御前様には、道具なんだ。すきになんてならないんだよ。総理事長も道具だから、結婚したいと思ってるし。どうせ、どうせ!)
こうなったら、焼けくそ、焼け芋、焼け肉、焼けリンゴ!やってやる、たっぷりと味合わせてやるんだ。
薫は、微笑んだ。何時もより、妖艶に。御前様は、ハッとした。あの眼差しは心臓を捕まれる。血が血が身体の中心に集まってくのが分かった。
「カケオリル、たまらないよ!」
ゾクゾクする。この鳥肌たつ感触、1度でも知ったら忘れられない。
♪忘れられないのうー。さあ、Xぬ程くって狂うがいい!
0
あなたにおすすめの小説
金の野獣と薔薇の番
むー
BL
結季には記憶と共に失った大切な約束があった。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
止むを得ない事情で全寮制の学園の高等部に編入した結季。
彼は事故により7歳より以前の記憶がない。
高校進学時の検査でオメガ因子が見つかるまでベータとして養父母に育てられた。
オメガと判明したがフェロモンが出ることも発情期が来ることはなかった。
ある日、編入先の学園で金髪金眼の皇貴と出逢う。
彼の纒う薔薇の香りに発情し、結季の中のオメガが開花する。
その薔薇の香りのフェロモンを纏う皇貴は、全ての性を魅了し学園の頂点に立つアルファだ。
来るもの拒まずで性に奔放だが、番は持つつもりはないと公言していた。
皇貴との出会いが、少しずつ結季のオメガとしての運命が動き出す……?
4/20 本編開始。
『至高のオメガとガラスの靴』と同じ世界の話です。
(『至高の〜』完結から4ヶ月後の設定です。)
※シリーズものになっていますが、どの物語から読んでも大丈夫です。
【至高のオメガとガラスの靴】
↓
【金の野獣と薔薇の番】←今ココ
↓
【魔法使いと眠れるオメガ】
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
happy dead end
瑞原唯子
BL
「それでも俺に一生を捧げる覚悟はあるか?」
シルヴィオは幼いころに第一王子の遊び相手として抜擢され、初めて会ったときから彼の美しさに心を奪われた。そして彼もシルヴィオだけに心を開いていた。しかし中等部に上がると、彼はとある女子生徒に興味を示すようになり——。
白花の檻(はっかのおり)
AzureHaru
BL
その世界には、生まれながらに祝福を受けた者がいる。その祝福は人ならざるほどの美貌を与えられる。
その祝福によって、交わるはずのなかった2人の運命が交わり狂っていく。
この出会いは祝福か、或いは呪いか。
受け――リュシアン。
祝福を授かりながらも、決して傲慢ではなく、いつも穏やかに笑っている青年。
柔らかな白銀の髪、淡い光を湛えた瞳。人々が息を呑むほどの美しさを持つ。
攻め――アーヴィス。
リュシアンと同じく祝福を授かる。リュシアン以上に人の域を逸脱した容姿。
黒曜石のような瞳、彫刻のように整った顔立ち。
王国に名を轟かせる貴族であり、数々の功績を誇る英雄。
【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。
【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。
キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、
ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。
国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚――
だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。
顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。
過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、
気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。
「それでも俺は、あなたがいいんです」
だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。
切なさとすれ違い、
それでも惹かれ合う二人の、
優しくて不器用な恋の物語。
全8話。
もう観念しなよ、呆れた顔の彼に諦めの悪い僕は財布の3万円を机の上に置いた
谷地
BL
お昼寝コース(※2時間)8000円。
就寝コースは、8時間/1万5千円・10時間/2万円・12時間/3万円~お選びいただけます。
お好みのキャストを選んで御予約下さい。はじめてに限り2000円値引きキャンペーン実施中!
液晶の中で光るポップなフォントは安っぽくぴかぴかと光っていた。
完結しました *・゚
2025.5.10 少し修正しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる