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(7) 初登校しました
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夜になって約束通りにゴメスが迎えに来てくれた。今夜は、彼が講師で教えている私塾の魔法学校 へ入学するのです。
「じゃ、行きましょうか。」
声をかけられて、エレンはジャンプの準備。空飛ぶ絨毯ですか。それとも、6畳はある影の巨大ムササビでしょうか。魔法使いだから魔法を掛けてつれて来ますね。準備できました!
「魔獣ドラゴンの登場、とか?ドキドキしますー。」
「エレンさん、こちらです。」
ゴメスの声に振り返り、出現している1メートル程の小さなドアに戸惑う。リビングの床に1枚のドア。後ろから見ても、前から見てもドア(猫さんのドアではありません)。
「俺が先に行きます。後から入ってください。」
1メートル80センチ以上の身長はある美男子は、身を屈めてドアのノブを引く。次の瞬間には、ゴメスはドアの中へ吸い込まれてしまった。
「きゃーっ、ゴメスさーーん!」
助けようとエレンはドアの中へ飛び込む。ドシンと固い何かに追突。倒れそうになり、慌てて抱き付いたのは予想してない物だった。
「大丈夫ですか、エレンさん?」
低いトーンの声が柔らかく頭の上で聞こえてくる。付けた頬の下のカシミアの生地の感触。生地の下の温かい筋肉の。筋肉のーー!
「あうあうー!(ゴメスさん!)」
エレン、真っ赤になって飛び離れる。何て事、抱き付いてしまった。とっても、親しい人みたいに。まるで、恋人みたいに。動揺するエレンだったが、聞こえた笑い声に我に返った。
「まあ、可愛いお嬢さんね。」
クスクスと笑っている2人の美しい令嬢の姿があった。見られていたのだ。恥ずかしさに穴があったら、入りたい。
ギッ、ガッチャンーー。
だから、出て来たドアに入った。逃げ出すように。いえ、逃げました。
「じゃ、行きましょうか。」
声をかけられて、エレンはジャンプの準備。空飛ぶ絨毯ですか。それとも、6畳はある影の巨大ムササビでしょうか。魔法使いだから魔法を掛けてつれて来ますね。準備できました!
「魔獣ドラゴンの登場、とか?ドキドキしますー。」
「エレンさん、こちらです。」
ゴメスの声に振り返り、出現している1メートル程の小さなドアに戸惑う。リビングの床に1枚のドア。後ろから見ても、前から見てもドア(猫さんのドアではありません)。
「俺が先に行きます。後から入ってください。」
1メートル80センチ以上の身長はある美男子は、身を屈めてドアのノブを引く。次の瞬間には、ゴメスはドアの中へ吸い込まれてしまった。
「きゃーっ、ゴメスさーーん!」
助けようとエレンはドアの中へ飛び込む。ドシンと固い何かに追突。倒れそうになり、慌てて抱き付いたのは予想してない物だった。
「大丈夫ですか、エレンさん?」
低いトーンの声が柔らかく頭の上で聞こえてくる。付けた頬の下のカシミアの生地の感触。生地の下の温かい筋肉の。筋肉のーー!
「あうあうー!(ゴメスさん!)」
エレン、真っ赤になって飛び離れる。何て事、抱き付いてしまった。とっても、親しい人みたいに。まるで、恋人みたいに。動揺するエレンだったが、聞こえた笑い声に我に返った。
「まあ、可愛いお嬢さんね。」
クスクスと笑っている2人の美しい令嬢の姿があった。見られていたのだ。恥ずかしさに穴があったら、入りたい。
ギッ、ガッチャンーー。
だから、出て来たドアに入った。逃げ出すように。いえ、逃げました。
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