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異世界とオーク顔の少年
プロローグ
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調子に乗って森の奥へ入り過ぎたか?
わらわらと集まってくるゴブリンに思わず後退りした。
ゴブリンの身長は120センチぐらいの低身長で、肌の色は緑色。
そしてその手には、短剣と盾、中には杖を持っている奴もいる。
ゴブリンは一体一体は大したことはないのだけど、連携プレイで俺を追い込んでくる。
群れの中で一番奥にいる杖を持ったゴブリンが詠唱を始める、多分『ファイヤアロー』だろうか?
避けるのは難しくはない、
近くのゴブリンと立ち回りながら、魔法が発動する瞬間を見計らって、
杖を持ったゴブリンと俺の間に剣を持ったゴブリンを入れる。
するとフレンドリーファイヤさせる事は出来なかったが、
その魔法は明後日の方向に飛んでいった。
そんなこんなんで、
寄ってくるゴブリンを倒していくのだが、
集まってくるゴブリンの方が多い。
まいったな。
ゴブリンの死体から回収出来る魔石を集めたいのだがその余裕が無い。
この魔石は燃料兼通貨としてもこの世界では流通しており、硬貨の代わりとしても使用できる。
もちろん生活の必需品だ。
簡単に諦める訳にはいかない。
しかし、ゴブリンか沸いてくる向こうから一回り大きな体をしたゴブリンが出て来た。
『ここまでだな』
そう独り言を言うと剣を鞘に納めた。
現れたのはゴブリンキングだ。
ゴブリンキングが他のゴブリンを統率していたんだ。どうりでゴブリンがワラワラと沸いて出てくる訳だ。
勝ち目が無いくも無いのだけれど、師匠にも『引き際は決して見誤るな』と何度も繰り返し教えられていた。
僕の足元で死んだままの魔石を回収出来ていないゴブリンを横目で見ながら、
ユニークスキル『ラブホテル』を発動させる!
すると左手の中に現れたドアノブを回すと別空間への扉が開く。
その中へと体を捩じ込む。
そして扉を閉めると、
その扉に背中を押し当てて、
「ふう」
と、一息ついた。
このユニークスキル『ラブホテル』は、
この世界に召喚された時に貰ったスキルで重宝していた。
好きな時にこうして逃げ込む事が出来る。
そして、最も有りがたいのが、この空間がラブホテルそのままという所だ。
中に入れば、カップラーメンや、ポテトチップスにピラフ。
コラコーラと水。
それにビールが二缶、これらが無料で楽しめる。
有料でも良ければ日本酒、ウィスキー、酎ハイ、後はちょっと言いにくい大人なグッズなんかもある。
他にももちろん?
電子レンジやポット、
テレビやDVDプレイヤー、
ちょっと昔のゲーム機、
薄いペラペラの掛け布団を被せた大きなベット、
便座の温かく成らないトイレ、
アメニティの充実した大きなお風呂。
それらが完備されている。
この空間へと好きな時に逃げ込む事が出来るのが、神様から貰ったユニークスキル『ラブホテル』の恩恵だが、
このスキルにはもう一つ大きな特徴があった。
それは、
『この空間に女性を連れ込んでやることをやると俺のステータスが増える』
という効果だった。
神様曰く、このスキルは間違いなくチートだそうだ。
『いろんな女性とやればやるほど強くなる!
その強さは正しくうなぎ登り!
留まることをしらないたろう!』
そう神様は言った。
いや、アイツに様を付けるのはやめよう。
神の野郎(女だったが)は、そう言って僕にこのスキルを与えた後、散々笑っていた。
そりゃそうだ。
折角のチートも使えなきゃ只のゴミだ。
汗もかいたし、まずはシャワーでも浴びようと、
装備を脱ぎ捨てて風呂場の前にある鏡の前に立った。
そこにはドワーフとオークを足して2で掛けたような顔がそこに在った。
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