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夏休みの課題と張り詰めた気持ち
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山下達の転職が決まった頃、山下沙奈子の夏休みの宿題も終わっていた。
二日分の日記は、一つは家族で人形が展示されたギャラリーに行ったこと、もう一つは当然、海に行った時のことを書いた。そして彼女は自由課題として、人形用の服を三点、用意していた。
それらは非常に手の込んだつくりのドレスで、しかも女児用玩具の着せ替え人形ではなく、山下家の机の上にいつも座っている大きな人形に着せられるものだった。その人形は、一体二十万円以上する非常に高価なもので、母親の絵里奈から沙奈子に受け継がれたものだ。
山下沙奈子は料理の外に洋裁も得意で、小学六年生ながらその腕前は既に大人顔負けであった。時間があれば服作りをしており、今回の自由課題として提出するものも実際には夏休みに入る以前から作り始めていたものでもあった。さらには、学校への提出が終わって戻ってくれば、長女の玲那が管理するフリマサイトに出品することも決まっている。
長女の玲那は、事件の影響で再就職が上手くいかず、現在、絵里奈と沙奈子が作る人形の服を売るフリマサイトの管理を生業としている状態だった。とは言え、それはもはや素人の趣味のレベルを超え、既にネットショップと言っていいほどの売り上げを誇っているが。月によっては達や絵里奈の月収を超える純利益を上げることさえある為、確定申告を行う煩わしさが目下の悩みだったりさえする。
「うわ~、うわ~、すごい! これ全部、沙奈子ちゃんが作ったんですか!?」
いつもの如く山下家で夕食をいただいていた織姫が、自由課題として机の上に用意されていた人形用の服を見付けてもしやと思って達に尋ねたところ、娘の沙奈子が夏休みの自由課題として作ったものだと説明したことで感心して声を上げたのだった。ビデオ通話越しに見せてもらったことは以前からあったし、机の上の人形が着ているものも沙奈子作だと聞いて見ていたが、それよりもさらに進歩した出来栄えをこうして直に見て圧倒されたというのもあった。
「ショック~、料理だけでなく裁縫でまで完敗だ~…」
織姫も、ボタン付けくらいなら出来るのだが、明らかにそれとは次元の違う沙奈子の<作品>に、またしても打ちのめされるのを感じていた。
「でも、織姫さんのイラストもすごいじゃないですか。以前に見せてもらったイラスト、沙奈子も驚いてましたよ」
達のその言葉に少し励まされ、織姫は沙奈子を見た。すると沙奈子も大きく頷いた。正直、子供に気遣われたような気がして情けなさもないではなかったが、沙奈子の真摯な視線に救われたのもあった。
懸案だった依頼も無事にこなせた安堵感も手伝って、織姫は感極まって泣いてしまっていた。
「ありがとう、沙奈子ちゃん、嬉しいよ~」
するとその時、沙奈子が膝立ちになり、そっと織姫の体を包み込むようにして抱き締めた。
「…え?」
突然のそれに織姫も驚いた様子だったが、自分の体に回された少女の腕の優しさとぬくもりに、自分が魅了されていくのさえ感じてしまった。こんな小さな体の女の子なのに、それはとても大きくて深みを感じさせる抱擁だった。母親に抱かれている時に感じたもの以来の感覚だった。
『うそ……どうしてこんなに……』
織姫は戸惑った。<沙奈子ちゃん>がどんな境遇だったのかは聞かされていた。
世間を恨み他人を恨み大人を恨み、荒み切った心持ちで他人を傷付けようとしても何もおかしくない、そう、結人と同じようになってしまっていても何もおかしくない筈の少女の器の大きさに、甘えて胸に顔をうずめたくなる気持ちにさえさせられていたのだった。
『これって、先輩がこの子を育ててたから…? 先輩がこの子の保護者だったから…?』
そんな風に思った瞬間、織姫の目からさらに涙が溢れた。それはさっきまでのものとは全く意味の違う涙だった。
『先輩は沙奈子ちゃんをこんなに優しい子に育てられてるのに、私は、私は結人のことを全然……!』
そう。山下達が育てている山下沙奈子に比べて、自分が面倒を見ている鯨井結人の荒んだ様子との差に、打ちのめされてしまったのである。
『どうしてこんなに違うの……? いったい何が私に足りなかったの……?』
様々な想いが一気に溢れ出してくる。
<沙奈子ちゃん>と結人の元々の性格の違いと言ってしまったらそれで終わってしまうのかも知れない。だが、織姫にはそれだけではないように感じられた。何かが決定的に違っているのだ。自分の接し方には根本的に何かが足りないと感じてしまい、それが悲しかったのだ。そして、結人に対して申し訳なかったのである。
『ごめん……ごめんね結人……私、ダメな保護者だったよね……』
自分の腕の中で泣きじゃくる、自分の倍ほどもありそうな体の大人の女性を、沙奈子はただ黙って抱き締め、小さな子をあやすようにその背中を優しくとんとんと触れていた。その姿は紛れもなく母性を感じさせるものだった。
織姫はこの時、自分のことを責めてしまっていたが、彼女は十分に頑張っていた。並の人間ならできないようなことをこれまでやってきたのだ。
生活費をもらってる訳でもない、養育費を出してもらってる訳でもない、血の繋がりなど全くない、中学の時に何となく親しかっただけの、友達というにも浅い関係でしかなかった女性の子供を引き取ってここまで育ててきたのだ。これだけのことができる人間などそうはいない筈だ。
確かに、彼女にはできないこともあっただろう。だが人間は完璧ではない。何でもかんでも一人でできる人間など存在しない。誰しも向き不向きがあって、できることとできないことがあるのだ。そして彼女は、彼女にできることはしっかりとやってきた。頑張ってきたのだ。それを恥じる必要も卑下する必要もまるでない。織姫は十分に努力してきたのである。
だからこそのこの出会いなのだ。彼女のこれまでの努力に報い、その上で彼女に足りなかった部分を補ってくれる存在として、彼女は山下達と再会し、彼を通じてたくさんの人と出会えたのだ。山下沙奈子も、その一人なのだ。
今はただ、そのぬくもりに甘えればいい。これまで頑張ってきたことを正当に評価してくれているのだから。相手が小学六年生の女の子だとか、そんなことは関係ない。山下沙奈子には、鷲崎織姫を受け止められるだけの器があるのだから。
「ううぅ…ううぅうぅぅ……っ」
自分でも何でこうなったのか分からないままに泣いて、ひとしきり泣いて、織姫はようやく我に返った。
『やだ……私……!』
小学六年生の女の子に縋って子供みたいに泣いたことに気付いてしまって、慌てて涙を拭った。だがその顔は涙どころか鼻水まで溢れてて、ひどい有様であった。
「はい、顔を拭いて」
「ずびばぜん……っ」
山下達が差し出したフェイスタオルで顔を拭いた織姫は、しかしタオルから顔を上げることができなかった。
『う~……っ』
冷静になってしまってあまりにみっともない姿を見せてしまったことが恥ずかしくて恥ずかしくて、死にそうな気分だった。
同じような泣き顔なら、これまで達に相談した時にも見せたことがある。だが今回は相手が小学六年生の女の子だというのが大きく違っていた。
「なんで……私、なんでこんな…」
言葉すらうまく出てこない。しかし達と沙奈子は、そんな織姫を温かく見守っていた。
「いっぱい頑張って気を張ってきたんだね。それがふと緩んでしまったんだと思う。
でも、それでいいと思うよ。人間、時には気を緩めることも必要だって、僕は沙奈子や絵里奈や玲那を始めとした多くの人達から教わった。張り詰めてるだけじゃダメなんだって、それじゃもたないって、教わったんだ。
だから織姫さんも僕達に甘えてくれたらいい。織姫さんは十分に頑張ってるからね」
そう言われて、織姫はまた、フェイスタオルに顔をうずめたまま泣き出してしまった。
「ううう…うぅ~……っ!」
そんな様子を、結人はただ呆然と見詰めていたのだった。
二日分の日記は、一つは家族で人形が展示されたギャラリーに行ったこと、もう一つは当然、海に行った時のことを書いた。そして彼女は自由課題として、人形用の服を三点、用意していた。
それらは非常に手の込んだつくりのドレスで、しかも女児用玩具の着せ替え人形ではなく、山下家の机の上にいつも座っている大きな人形に着せられるものだった。その人形は、一体二十万円以上する非常に高価なもので、母親の絵里奈から沙奈子に受け継がれたものだ。
山下沙奈子は料理の外に洋裁も得意で、小学六年生ながらその腕前は既に大人顔負けであった。時間があれば服作りをしており、今回の自由課題として提出するものも実際には夏休みに入る以前から作り始めていたものでもあった。さらには、学校への提出が終わって戻ってくれば、長女の玲那が管理するフリマサイトに出品することも決まっている。
長女の玲那は、事件の影響で再就職が上手くいかず、現在、絵里奈と沙奈子が作る人形の服を売るフリマサイトの管理を生業としている状態だった。とは言え、それはもはや素人の趣味のレベルを超え、既にネットショップと言っていいほどの売り上げを誇っているが。月によっては達や絵里奈の月収を超える純利益を上げることさえある為、確定申告を行う煩わしさが目下の悩みだったりさえする。
「うわ~、うわ~、すごい! これ全部、沙奈子ちゃんが作ったんですか!?」
いつもの如く山下家で夕食をいただいていた織姫が、自由課題として机の上に用意されていた人形用の服を見付けてもしやと思って達に尋ねたところ、娘の沙奈子が夏休みの自由課題として作ったものだと説明したことで感心して声を上げたのだった。ビデオ通話越しに見せてもらったことは以前からあったし、机の上の人形が着ているものも沙奈子作だと聞いて見ていたが、それよりもさらに進歩した出来栄えをこうして直に見て圧倒されたというのもあった。
「ショック~、料理だけでなく裁縫でまで完敗だ~…」
織姫も、ボタン付けくらいなら出来るのだが、明らかにそれとは次元の違う沙奈子の<作品>に、またしても打ちのめされるのを感じていた。
「でも、織姫さんのイラストもすごいじゃないですか。以前に見せてもらったイラスト、沙奈子も驚いてましたよ」
達のその言葉に少し励まされ、織姫は沙奈子を見た。すると沙奈子も大きく頷いた。正直、子供に気遣われたような気がして情けなさもないではなかったが、沙奈子の真摯な視線に救われたのもあった。
懸案だった依頼も無事にこなせた安堵感も手伝って、織姫は感極まって泣いてしまっていた。
「ありがとう、沙奈子ちゃん、嬉しいよ~」
するとその時、沙奈子が膝立ちになり、そっと織姫の体を包み込むようにして抱き締めた。
「…え?」
突然のそれに織姫も驚いた様子だったが、自分の体に回された少女の腕の優しさとぬくもりに、自分が魅了されていくのさえ感じてしまった。こんな小さな体の女の子なのに、それはとても大きくて深みを感じさせる抱擁だった。母親に抱かれている時に感じたもの以来の感覚だった。
『うそ……どうしてこんなに……』
織姫は戸惑った。<沙奈子ちゃん>がどんな境遇だったのかは聞かされていた。
世間を恨み他人を恨み大人を恨み、荒み切った心持ちで他人を傷付けようとしても何もおかしくない、そう、結人と同じようになってしまっていても何もおかしくない筈の少女の器の大きさに、甘えて胸に顔をうずめたくなる気持ちにさえさせられていたのだった。
『これって、先輩がこの子を育ててたから…? 先輩がこの子の保護者だったから…?』
そんな風に思った瞬間、織姫の目からさらに涙が溢れた。それはさっきまでのものとは全く意味の違う涙だった。
『先輩は沙奈子ちゃんをこんなに優しい子に育てられてるのに、私は、私は結人のことを全然……!』
そう。山下達が育てている山下沙奈子に比べて、自分が面倒を見ている鯨井結人の荒んだ様子との差に、打ちのめされてしまったのである。
『どうしてこんなに違うの……? いったい何が私に足りなかったの……?』
様々な想いが一気に溢れ出してくる。
<沙奈子ちゃん>と結人の元々の性格の違いと言ってしまったらそれで終わってしまうのかも知れない。だが、織姫にはそれだけではないように感じられた。何かが決定的に違っているのだ。自分の接し方には根本的に何かが足りないと感じてしまい、それが悲しかったのだ。そして、結人に対して申し訳なかったのである。
『ごめん……ごめんね結人……私、ダメな保護者だったよね……』
自分の腕の中で泣きじゃくる、自分の倍ほどもありそうな体の大人の女性を、沙奈子はただ黙って抱き締め、小さな子をあやすようにその背中を優しくとんとんと触れていた。その姿は紛れもなく母性を感じさせるものだった。
織姫はこの時、自分のことを責めてしまっていたが、彼女は十分に頑張っていた。並の人間ならできないようなことをこれまでやってきたのだ。
生活費をもらってる訳でもない、養育費を出してもらってる訳でもない、血の繋がりなど全くない、中学の時に何となく親しかっただけの、友達というにも浅い関係でしかなかった女性の子供を引き取ってここまで育ててきたのだ。これだけのことができる人間などそうはいない筈だ。
確かに、彼女にはできないこともあっただろう。だが人間は完璧ではない。何でもかんでも一人でできる人間など存在しない。誰しも向き不向きがあって、できることとできないことがあるのだ。そして彼女は、彼女にできることはしっかりとやってきた。頑張ってきたのだ。それを恥じる必要も卑下する必要もまるでない。織姫は十分に努力してきたのである。
だからこそのこの出会いなのだ。彼女のこれまでの努力に報い、その上で彼女に足りなかった部分を補ってくれる存在として、彼女は山下達と再会し、彼を通じてたくさんの人と出会えたのだ。山下沙奈子も、その一人なのだ。
今はただ、そのぬくもりに甘えればいい。これまで頑張ってきたことを正当に評価してくれているのだから。相手が小学六年生の女の子だとか、そんなことは関係ない。山下沙奈子には、鷲崎織姫を受け止められるだけの器があるのだから。
「ううぅ…ううぅうぅぅ……っ」
自分でも何でこうなったのか分からないままに泣いて、ひとしきり泣いて、織姫はようやく我に返った。
『やだ……私……!』
小学六年生の女の子に縋って子供みたいに泣いたことに気付いてしまって、慌てて涙を拭った。だがその顔は涙どころか鼻水まで溢れてて、ひどい有様であった。
「はい、顔を拭いて」
「ずびばぜん……っ」
山下達が差し出したフェイスタオルで顔を拭いた織姫は、しかしタオルから顔を上げることができなかった。
『う~……っ』
冷静になってしまってあまりにみっともない姿を見せてしまったことが恥ずかしくて恥ずかしくて、死にそうな気分だった。
同じような泣き顔なら、これまで達に相談した時にも見せたことがある。だが今回は相手が小学六年生の女の子だというのが大きく違っていた。
「なんで……私、なんでこんな…」
言葉すらうまく出てこない。しかし達と沙奈子は、そんな織姫を温かく見守っていた。
「いっぱい頑張って気を張ってきたんだね。それがふと緩んでしまったんだと思う。
でも、それでいいと思うよ。人間、時には気を緩めることも必要だって、僕は沙奈子や絵里奈や玲那を始めとした多くの人達から教わった。張り詰めてるだけじゃダメなんだって、それじゃもたないって、教わったんだ。
だから織姫さんも僕達に甘えてくれたらいい。織姫さんは十分に頑張ってるからね」
そう言われて、織姫はまた、フェイスタオルに顔をうずめたまま泣き出してしまった。
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