49 / 106
ジャイアントスイング
しおりを挟む
さすがに元の勢いのままで突っ込んできた時にそんなことをしていたら逆に吹っ飛ばされるか足を挫いていたかもしれないが、その辺りは蟷姫も承知してるんだろうよ。
急減速した後の再加速だったからな。十分に加速する前にカウンターという形で食らっちまったら、そりゃキツイ。
これも人間なら一発KOもんだろ。だってえのに、
「ブガッッ!!」
とか悲鳴を上げながら地面を転がったってえのに、すぐまた立ち上がろうとしやがる。いやはやあっぱれだ。
でもなあ、この隙はさすがに大きかったな。
蟷姫は、イノシンみてえな獣の背後に回って後ろ足をそれぞれカマでガッチリと掴み、自分自身の体重をカウンターウェイトに使って猛烈に回転、<ジャイアントスイング>そのものの強烈な勢いでイノシンみてえな獣の首の部分をまったく手加減なく木の幹に叩きつけやがった。
イノシンみてえな獣自身の体重と回転が生み出す速度がそのまま首に直撃したとあっちゃなあ。
「バギャッッ!!」
って感じのえげつない音が俺の耳にまで届いてきやがった。
「ゲヒュッッ!?」
これまた何とも言えねぇ声を上げたイノシンみてえな獣を、蟷姫はまだ放さずにもう一度、木の幹に叩きつける。
瞬間、イノシンみてえな獣の頭が、これまた何とも言えねぇ感じでぐわんぐわんと大きく揺れた。ああ、こりゃ、骨が完全に砕けたな。
蟷姫もそれを察したか、カマを放して地面に放り出す。そして、びくびくと痙攣してるそいつの身体にそのまま歯を立てた。ブチブチと肉を引きちぎり、その場でガツガツと貪り始める。
いつもの食事風景だ。
で、やっぱり、しばらくして獲物が動かなくなると、興味を失って立ち上がり、血まみれの顔のまま俺のところに来て、
『舐めてくれ』
とせがんでくる。当然、俺も拒む理由がねえわけで、そのまま彼女の顔についた血を舐めとってやる。そしてその流れで最後まで求め合った。
だがその時、
「!?」
いい感じでフィニッシュを迎えようとしていた俺と蟷姫は同時に、弾かれるようにしてお互いに体を離し、身構えた。
ヤベえ気配を感じ取ったからだ。
すると、俺と蟷姫が揃って視線を向けた先に、
「あいつ、また来たのか……」
俺が思わず声を漏らした通りに、例のカマキリ怪人がいやがったんだ。一応、気配は隠してるみてえだったが、殺気がバシバシと刺さってきやがる。
『ったく、無粋な奴だな』
とか思ったのと同時に、
『あ? まさかこいつ……』
とも思っちまった。
何しろ俺と蟷姫に交互に視線を向けた上で、思いっきり俺に殺気を向けてきやがったからな。
急減速した後の再加速だったからな。十分に加速する前にカウンターという形で食らっちまったら、そりゃキツイ。
これも人間なら一発KOもんだろ。だってえのに、
「ブガッッ!!」
とか悲鳴を上げながら地面を転がったってえのに、すぐまた立ち上がろうとしやがる。いやはやあっぱれだ。
でもなあ、この隙はさすがに大きかったな。
蟷姫は、イノシンみてえな獣の背後に回って後ろ足をそれぞれカマでガッチリと掴み、自分自身の体重をカウンターウェイトに使って猛烈に回転、<ジャイアントスイング>そのものの強烈な勢いでイノシンみてえな獣の首の部分をまったく手加減なく木の幹に叩きつけやがった。
イノシンみてえな獣自身の体重と回転が生み出す速度がそのまま首に直撃したとあっちゃなあ。
「バギャッッ!!」
って感じのえげつない音が俺の耳にまで届いてきやがった。
「ゲヒュッッ!?」
これまた何とも言えねぇ声を上げたイノシンみてえな獣を、蟷姫はまだ放さずにもう一度、木の幹に叩きつける。
瞬間、イノシンみてえな獣の頭が、これまた何とも言えねぇ感じでぐわんぐわんと大きく揺れた。ああ、こりゃ、骨が完全に砕けたな。
蟷姫もそれを察したか、カマを放して地面に放り出す。そして、びくびくと痙攣してるそいつの身体にそのまま歯を立てた。ブチブチと肉を引きちぎり、その場でガツガツと貪り始める。
いつもの食事風景だ。
で、やっぱり、しばらくして獲物が動かなくなると、興味を失って立ち上がり、血まみれの顔のまま俺のところに来て、
『舐めてくれ』
とせがんでくる。当然、俺も拒む理由がねえわけで、そのまま彼女の顔についた血を舐めとってやる。そしてその流れで最後まで求め合った。
だがその時、
「!?」
いい感じでフィニッシュを迎えようとしていた俺と蟷姫は同時に、弾かれるようにしてお互いに体を離し、身構えた。
ヤベえ気配を感じ取ったからだ。
すると、俺と蟷姫が揃って視線を向けた先に、
「あいつ、また来たのか……」
俺が思わず声を漏らした通りに、例のカマキリ怪人がいやがったんだ。一応、気配は隠してるみてえだったが、殺気がバシバシと刺さってきやがる。
『ったく、無粋な奴だな』
とか思ったのと同時に、
『あ? まさかこいつ……』
とも思っちまった。
何しろ俺と蟷姫に交互に視線を向けた上で、思いっきり俺に殺気を向けてきやがったからな。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる