美智果とお父さん

京衛武百十

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感謝してるのも分かるから

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お祖母ちゃんからだけじゃなく小父さんからもお年玉を貰えて美智果はホクホクだった。

「うっしっし。よ~し、順調順調♪」

そんな風に言ってる姿さえ可愛く見える。実際、可愛いんだけどさ。

嫌味がないんだ。単純に喜んでるのが分かるから。喜んでるだけじゃなくて、感謝してるのも分かるから。ただの金づるだと思ってるわけじゃないのが伝わってくるからだろうな。

「ありがとう!」

母の内縁の旦那さんも、美智果のそんな様子が可愛くて仕方ないんだって分かる。

なんてことをしてるうちにも、家に帰る日になってしまった。

新年が開けたばかりだったから遊びには行けなかったけど、それでも美智果は満足だったらしい。

「もっといればいいのに」

小父さんにそう言われて美智果もまんざらでもないみたいだけど、そうなると友達と離れ離れになるからね。それは辛いらしい。

「また来ます!」

朗らかな美智果のその言葉が、何よりだった。小父さん自身も、それで認められてる気持ちになれるんだろうな。

バスで駅に向かい、駅で乗り換えの為に移動してると、美智果が不意に「あっ!」って声を上げた。何事かと見ると、

「パパ、アニメショップができてる!」

だって。見ると、確かに有名アニメショップチェーンの名前が案内板に。

知らなかった。いつの間にできてたんだろう。

「キャラソンのCD買えるじゃん!」

確かに普通のCDショップよりは確実に置いてると思う。家に帰ると同じチェーン店のアニメショップに行くにはやっぱり電車に乗ることになるので、ここで買えればまさにちょうどいい。

意気揚々とエスカレーターで上ると、すぐ前にお目当てのアニメショップがあった。

「お~っ!」

興奮した美智果がすっと入っていく。僕は休憩用の椅子に座って待つことにした。こういうのは本人の方が詳しいからね。

何気なく様子を見てると、店の中をあちこち見て回ってるのが分かった。お目当ての商品らしいものは手にしてるから、たぶん、ついでにいろいろと見てるんだろうな。そうやって楽しめるのなら何よりだと思う。

結局、三十分くらいあれこれ見たらしい美智果が紅潮した顔で出てきた。

「うひょ~! ゲットだぜ~!」

満足そうなその表情に、僕も嬉しくなる

「良かったね」

僕がそう声をかけると大きく「うん!」と頷いた。ホントに可愛いなあ。

それから同じ駅ビルの中にある百均に行ってヘッドホンを買った。僕のノートPCでCDを聞く為だ。

いよいよ電車に乗って、早速、ノートPCにCDとヘッドホンをセットして聞き始める姿に、満喫してるなと改めて感じたのだった。

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