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ハーレム
命令(ロボットは人間の命令に逆らえないんだよな)
とは言え、本来なら褒められたものじゃないってことも承知してる。俺の言ってることがただの逆ギレの開き直りだってことも分かってる。
だが、納得できないんだよ。何もせずにいるってことがな! たとえ守りきれなくても何もせずに諦められるほど俺は聞き分けのいい人間じゃない。
「命令する! エレクシア! 密とその仲間を守れ!! ただし、刃も殺すな!!」
命令されたらロボットのエレクシアは逆らうことができない。
「承知しました」
そう答えると同時に、エレクシアは俺を振り切らない程度に急いで先行した。
普通なら無茶な命令だと分かってるが、エレクシアの圧倒的な戦闘力ならそれができる筈だ。要人警護仕様のメイトギアに過剰なほどの戦闘力が与えられているのは、本来、例えテロリストであっても極力殺さずに制圧し、法の裁きを受けさせる為だからな。まあテロリストの場合は捕まるくらいならと腹を括ってきてるのが多いからそんなにうまくは行かないが。
しかしそれはあくまで相手がテロリストの場合だ。野生の生き物は『死んでも目的を果たす』などとは考えない。どこまでいっても自分の命が最優先だ。だからエレクシアが間に合えば、間違いなく刃を止められる。
「あーっ! ああーっっ!!」
密林を走る俺の耳に、人の声が聞こえてきた。いや、違うな。これはきっと……!
その時、木が邪魔でよく見えないが、真っ白な何かが動くのが俺の視界に捉えられた。それも一つや二つじゃない。
「あーっ! うぁーっっ!!」
声がますます大きくなる。そちらも複数だ。恐怖や警戒、威嚇なども入り混じった声だと思った。
「密!!」
少しひらけたところに出たところで、俺は叫んでいた。その俺の目に飛び込んできたのは、エレクシアによって地面に組み伏せられた刃の姿と、それに向かって何かを叫んでいる、密によく似た白いもふもふの生き物達だった。
それはまるで、取り押さえられた暴漢に向かって『殺せ! 殺せ!!』と罵る野次馬にも見えた。集団ヒステリー状態って感じか。
だから俺は、ハンドガンを空に向かってぶっ放した。ガーン! という衝撃音が空気を叩く。その瞬間、白いもふもふの生き物達はビクッと体を竦ませて黙ってしまった。そこに、もう一発。
再びの衝撃音に、白いもふもふの生き物達は弾かれるように飛び散って、密林の中へと消えていった。
後に残されたのは、俺と、エレクシアと、エレクシアの下で身動きが取れなくなっている刃と―――――
「密……」
木の陰に隠れて不安そうにこちらを窺ってる密の四人だけなのだった。
だが、納得できないんだよ。何もせずにいるってことがな! たとえ守りきれなくても何もせずに諦められるほど俺は聞き分けのいい人間じゃない。
「命令する! エレクシア! 密とその仲間を守れ!! ただし、刃も殺すな!!」
命令されたらロボットのエレクシアは逆らうことができない。
「承知しました」
そう答えると同時に、エレクシアは俺を振り切らない程度に急いで先行した。
普通なら無茶な命令だと分かってるが、エレクシアの圧倒的な戦闘力ならそれができる筈だ。要人警護仕様のメイトギアに過剰なほどの戦闘力が与えられているのは、本来、例えテロリストであっても極力殺さずに制圧し、法の裁きを受けさせる為だからな。まあテロリストの場合は捕まるくらいならと腹を括ってきてるのが多いからそんなにうまくは行かないが。
しかしそれはあくまで相手がテロリストの場合だ。野生の生き物は『死んでも目的を果たす』などとは考えない。どこまでいっても自分の命が最優先だ。だからエレクシアが間に合えば、間違いなく刃を止められる。
「あーっ! ああーっっ!!」
密林を走る俺の耳に、人の声が聞こえてきた。いや、違うな。これはきっと……!
その時、木が邪魔でよく見えないが、真っ白な何かが動くのが俺の視界に捉えられた。それも一つや二つじゃない。
「あーっ! うぁーっっ!!」
声がますます大きくなる。そちらも複数だ。恐怖や警戒、威嚇なども入り混じった声だと思った。
「密!!」
少しひらけたところに出たところで、俺は叫んでいた。その俺の目に飛び込んできたのは、エレクシアによって地面に組み伏せられた刃の姿と、それに向かって何かを叫んでいる、密によく似た白いもふもふの生き物達だった。
それはまるで、取り押さえられた暴漢に向かって『殺せ! 殺せ!!』と罵る野次馬にも見えた。集団ヒステリー状態って感じか。
だから俺は、ハンドガンを空に向かってぶっ放した。ガーン! という衝撃音が空気を叩く。その瞬間、白いもふもふの生き物達はビクッと体を竦ませて黙ってしまった。そこに、もう一発。
再びの衝撃音に、白いもふもふの生き物達は弾かれるように飛び散って、密林の中へと消えていった。
後に残されたのは、俺と、エレクシアと、エレクシアの下で身動きが取れなくなっている刃と―――――
「密……」
木の陰に隠れて不安そうにこちらを窺ってる密の四人だけなのだった。
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