未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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幸せ

来るべき日に備えて(俺が覚悟するべきこと)

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ひかりあかりについていろいろ調べてみて、成体になるまでの成長は確かに早かったものの、老化の速度そのものは人間とさほど変わらないことが分かってる。

だから寿命そのものは、少なく見積もっても七十年くらいはありそうだ。

つまり、ひかりあかりがまだ若いうちに<母親>と死別することになる可能性が高い。

ひかりあかりは、<死>に対する感覚も野生寄りではあるものの、もちろん嬉しいことじゃないのも確かだ。

その分、俺がこの子達を精神的にも支えなければいけないと思う。

ゆえに、当面、自分自身の覚悟をより一層、練り上げていかなくちゃいけないだろう。そのために、己の内面とこれまで以上に徹底的に向き合うことにする。

他人から見ればきっと鬱陶しいことだろうが、ひそか達との別れに向けてというのとも合わせて、俺にとっては必要なことなんだ。

物語とかで、登場人物がロクに自分の内面と向き合うこともせずに世界を動かすような大きなことを成し遂げるというのが俺にはまったくピンとこなかった。

まあ、他人が延々と悩んでるところなんか見たって確かに面白くないだろうから物語としてはそういうのを簡略化するのが正解なんだろうが、申し訳ないが俺は超人でも何でもないただの凡人なんでね。

この手順が必要なんだよ……



シモーヌの絵本に描かれていたように、人間社会ってのも結局は過酷な世界だと言えると思う。そんな世界に子供を送り出すんだから、それを守るのが親の務めだって考えた方が、俺はしっくりくる。

子供を送り出した者の責任として、な。

自分で生んでおいて『育ててやった』なんて、まったくピンとこない。むしろ『育てさせていただいた』って感じだよ。

だから、ひかりのこともあかりのことも俺が守りたいと思うんだ。

もっとも、俺なんてここでは本当に非力な存在だから、外敵から身を守るという部分ではエレクシアやイレーネに頼りっぱなしだし、料理や家事も、多少は手伝うと言っても実質的にはセシリアにおんぶにだっこだしで、結局はあの子達の<心>を守るくらいしか俺にはできないんだよな。

そして、それが一番大事なのかもしれない。

それに、親がそうやって自分のやったことの責任、つまり『子供をこの世に送り出した責任』を誠実に果たす姿を間近で見ることで、子供も、<責任を果たす姿勢>ってものを学ぶんじゃないだろうかと、自分が実際に子供を育ててみて思った。

俺の両親も、もちろん完璧な人間じゃなかったから『言ってることとやってることが違うじゃないか!』と反発したこともあった。が、自分が親になってみて<完璧な親>になんて到底なれる筈がないってのも思い知った。でも、必ずしも完璧である必要はないんだろうな。

これも、ひかりが言ってくれてる。

「私はお父さんのことを<立派な人>だとは正直思わない。だらしないところもあるしいい加減なところもある。

だけどお父さんは、私やあかりやみんなの面倒を、すごく楽しそうに見てくれてた。だから私も、子供を育ててみたいと思ったんだ」

ってね。

そうだな。俺は、責任があるからってだけで子供達を見てた訳じゃない。単純に楽しかったんだ。俺の血を受け継いだ、俺の遺伝子を受け継いだ存在が日に日に成長していく姿を見るのが。

まさか自分がそんな風に考えるような人間だなんて思っていなかった。人間ってのは状況や出逢いによって変わっていく生き物なんだってことも感じるよ。

子供を作ったことを後悔する人間も少なくないと聞く。俺も、いろいろ考えてしまうことはある。こんな惑星ほしで子供を作るとか、エゴなんじゃないかとは何度も考えた。

だが、エゴかどうかって話になれば、そもそも他の命を糧にして生きてること自体がエゴなんだから、生き物として当然の『子を残したい』という欲求に目を瞑るというのも矛盾してる話だろう。そんな気持ちになれないのなら無理をする必要はなくても、俺はそう思ってしまったからな。

最初は確かに、不安もあったし躊躇いもした。だからひそか達のことをそういう目で見ないようにと自分に言い聞かせもした。実際、そんなつもりは初めはなかった。

なのに、彼女達と一緒に暮らしているうちに、『いいかな』って気分にさせられていったのは事実なんだ。

『彼女達との子供なら』

ってね。

後は生まれてきた子供達を幸せにしてあげられるかどうかの問題だったんだが、不思議と、不安な中にも確信めいたものがあったから決断できたっていうのもあるとは思う。

俺がなぜひそか達と一緒にいることに幸せを感じてるのかっていうのを考えてみたらな。

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