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第三世代
モニカとハートマン編 ロボットとの関係性
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エレクシアが到着したことで、俺自身としては、正直、安心していた。彼女がいれば何もかも<ちゃぶ台返し>ができてしまうからな。
それでも、ルコアのことについては、予断を許さない状態だ。
「モニカ、ルコアは大丈夫…?」
ビアンカがゴーグル越しに問い掛ける。それに対し、モニカは、
「バイタルは、危険水準を下回っていません。私と久利生様によって完全にコントロールできている状態です。損傷部位の修復が終わればあとはルコア様ご自身の回復力を信じるのみでしょう」
ただ水に濡れたようにしか見えない手(ルコアの血液は透明だからな)をせわしなく動かしながら、淡々と応えてみせた。
ロボットは嘘を吐かない。モニカがそう言うならその通りなんだ。だからビアンカも少しは安心できるだろう。
そうして手術は続く。
だが、その時、
「目標を確認しました」
エレクシアが、ドローンからの映像を確認して、冷静に告げた。対して俺は、
「!? 来たか……!」
自分でも声が強張っているのが分かってしまう。だが俺以上に強張った声を上げた者がいた。
「牙斬……っ!」
ハートマンだった。声だけを聞いていると、ロボットとは思えない。エレクシア達メイトギアのような、人工声帯と空気を使って人間のそれと変わらない発声をしてるのではなく、電子的に合成された<声>にも拘らず、人間の声に聞こえてしまったんだ。
ある意味、<感情(を再現したもの)>を通しての発声だったからかもしれない。
だからふと思う。<朋群人>というのは、もしかすると、<朋群人の手によって作られる純朋群製AIを搭載したロボット>も含んだものになるかもしれないと。
そうだな。ロボットとの関係性そのものも、地球人とは違ったものになっていってもおかしくはないのか。
が、ともあれ今は、牙斬の脅威を凌ぐことが第一だ。
もっとも、意気込んでいるハートマンには悪いが、エレクシアが片付けてしまう可能性は高いだろうけどな。
もし、その上で可能であれば、彼に花を持たせてやってもいい気はするが。
いやいや、ここはやはり確実な対処が優先か。変に余裕ぶって足を掬われてもつまらない。やっぱり、ハートマンには涙を呑んでもらおう。
などということを俺が考えている中、エレクシアを先頭に、ハートマン、グレイ、ビアンカ、ドーベルマンMPMが進出する。
一応、フォーメーションとしては、エレクシアが単独で牙斬の対処に当たり、ハートマン達は、彼女の邪魔にならないように、かつ、いつでも援護できるように、少し離れたところで待機することになったのだった。
それでも、ルコアのことについては、予断を許さない状態だ。
「モニカ、ルコアは大丈夫…?」
ビアンカがゴーグル越しに問い掛ける。それに対し、モニカは、
「バイタルは、危険水準を下回っていません。私と久利生様によって完全にコントロールできている状態です。損傷部位の修復が終わればあとはルコア様ご自身の回復力を信じるのみでしょう」
ただ水に濡れたようにしか見えない手(ルコアの血液は透明だからな)をせわしなく動かしながら、淡々と応えてみせた。
ロボットは嘘を吐かない。モニカがそう言うならその通りなんだ。だからビアンカも少しは安心できるだろう。
そうして手術は続く。
だが、その時、
「目標を確認しました」
エレクシアが、ドローンからの映像を確認して、冷静に告げた。対して俺は、
「!? 来たか……!」
自分でも声が強張っているのが分かってしまう。だが俺以上に強張った声を上げた者がいた。
「牙斬……っ!」
ハートマンだった。声だけを聞いていると、ロボットとは思えない。エレクシア達メイトギアのような、人工声帯と空気を使って人間のそれと変わらない発声をしてるのではなく、電子的に合成された<声>にも拘らず、人間の声に聞こえてしまったんだ。
ある意味、<感情(を再現したもの)>を通しての発声だったからかもしれない。
だからふと思う。<朋群人>というのは、もしかすると、<朋群人の手によって作られる純朋群製AIを搭載したロボット>も含んだものになるかもしれないと。
そうだな。ロボットとの関係性そのものも、地球人とは違ったものになっていってもおかしくはないのか。
が、ともあれ今は、牙斬の脅威を凌ぐことが第一だ。
もっとも、意気込んでいるハートマンには悪いが、エレクシアが片付けてしまう可能性は高いだろうけどな。
もし、その上で可能であれば、彼に花を持たせてやってもいい気はするが。
いやいや、ここはやはり確実な対処が優先か。変に余裕ぶって足を掬われてもつまらない。やっぱり、ハートマンには涙を呑んでもらおう。
などということを俺が考えている中、エレクシアを先頭に、ハートマン、グレイ、ビアンカ、ドーベルマンMPMが進出する。
一応、フォーメーションとしては、エレクシアが単独で牙斬の対処に当たり、ハートマン達は、彼女の邪魔にならないように、かつ、いつでも援護できるように、少し離れたところで待機することになったのだった。
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