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第四世代
玲編 猪竜
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新暦〇〇三五年九月二十七日
今日、ビクキアテグ村の近くに猪竜が現れた。それも、かなりでかい。草原に生息する猪竜は大きくなる傾向にあるんだが、それでも並外れてでかかった。
「推定体重二百キロ。素戔嗚の約五倍ですね」
映像を見たエレクシアが告げる。
そう。素戔嗚がいつも寝床にしている辺りに、その猪竜は現れたんだ。
基本的にレオンにとって猪竜は捕食対象ではあるものの、猪竜は決して<弱者>じゃない。
『群れで襲ってくるレオンには敵わないことが多い』
というだけでしかない。猪竜自身は雑食性であり、これまでにも、猪竜に襲い掛かったレオンの一人が逆襲を受けて殺され、それに怯んだレオンの群れが去った後、殺したレオンを貪り食う猪竜の姿も記録されてるしな。
そんな猪竜が、素戔嗚の前に現れた。当然、もう素戔嗚のことも村の一員だと考えてる久利生は彼を守るためにドーベルマンMPMとグレイを配する指示を出し、俺もそれを了承した。
ただ同時に、
「ぐるるるるる……!」
推定体重二百キロ。自分の約五倍はあろうかという巨大猪竜を相手に、素戔嗚は怯む様子も見せなかった。明らかに迎え撃つつもりだ。正直、レオン一人ではさすがに厳しい相手だ。成体のレオンでも体重は百キロに届かない者が多い。ましてやまだ子供である素戔嗚の今の体重は約四十キロ。密度の高い筋肉質な体をしてるから、似た感じの体格の地球人の子供に比べても確実に体重はあるが、それでもこの巨大猪竜の前じゃそれこそ大人と幼児だ。
なのに、素戔嗚はやる気なんだ。
だから久利生も、
「もし、大きな怪我をするようだったら救援に入るようにしよう」
と告げた。それを受けて、俺も、
「そうだな。それでいいと思う。各機、命令あるまで待機。ただし、素戔嗚が重傷を負った場合、もしくは重傷を負う危険性が確実となった場合には即時救援に入れ」
そう命令を出す。
素戔嗚がやる気なら、まずは彼に任せる。ただし、命の危険があるとなれば黙って見ていることはしない。それを見極めるのは<大人の役目>だ。自分がその手間を惜しむ言い訳に、
『子供から失敗で学ぶ機会を奪うな!』
などという寝言を口にするつもりなどさらさらない。生きていてこその<経験>なんだからな。
そして素戔嗚は、
「があっ!!」
という気迫と共に弾かれるように前に出た。早い。明らかに普通のレオンよりも早かった。元々、レオンとしても抜きんでた資質を持っていた素戔嗚だが、ビアンカやドーベルマンMPMを相手の<勝負>でさらに能力を開花させたのが分かる姿だった。
今日、ビクキアテグ村の近くに猪竜が現れた。それも、かなりでかい。草原に生息する猪竜は大きくなる傾向にあるんだが、それでも並外れてでかかった。
「推定体重二百キロ。素戔嗚の約五倍ですね」
映像を見たエレクシアが告げる。
そう。素戔嗚がいつも寝床にしている辺りに、その猪竜は現れたんだ。
基本的にレオンにとって猪竜は捕食対象ではあるものの、猪竜は決して<弱者>じゃない。
『群れで襲ってくるレオンには敵わないことが多い』
というだけでしかない。猪竜自身は雑食性であり、これまでにも、猪竜に襲い掛かったレオンの一人が逆襲を受けて殺され、それに怯んだレオンの群れが去った後、殺したレオンを貪り食う猪竜の姿も記録されてるしな。
そんな猪竜が、素戔嗚の前に現れた。当然、もう素戔嗚のことも村の一員だと考えてる久利生は彼を守るためにドーベルマンMPMとグレイを配する指示を出し、俺もそれを了承した。
ただ同時に、
「ぐるるるるる……!」
推定体重二百キロ。自分の約五倍はあろうかという巨大猪竜を相手に、素戔嗚は怯む様子も見せなかった。明らかに迎え撃つつもりだ。正直、レオン一人ではさすがに厳しい相手だ。成体のレオンでも体重は百キロに届かない者が多い。ましてやまだ子供である素戔嗚の今の体重は約四十キロ。密度の高い筋肉質な体をしてるから、似た感じの体格の地球人の子供に比べても確実に体重はあるが、それでもこの巨大猪竜の前じゃそれこそ大人と幼児だ。
なのに、素戔嗚はやる気なんだ。
だから久利生も、
「もし、大きな怪我をするようだったら救援に入るようにしよう」
と告げた。それを受けて、俺も、
「そうだな。それでいいと思う。各機、命令あるまで待機。ただし、素戔嗚が重傷を負った場合、もしくは重傷を負う危険性が確実となった場合には即時救援に入れ」
そう命令を出す。
素戔嗚がやる気なら、まずは彼に任せる。ただし、命の危険があるとなれば黙って見ていることはしない。それを見極めるのは<大人の役目>だ。自分がその手間を惜しむ言い訳に、
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「があっ!!」
という気迫と共に弾かれるように前に出た。早い。明らかに普通のレオンよりも早かった。元々、レオンとしても抜きんでた資質を持っていた素戔嗚だが、ビアンカやドーベルマンMPMを相手の<勝負>でさらに能力を開花させたのが分かる姿だった。
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