1,603 / 2,961
第四世代
玲編 マッハ
しおりを挟む
樹上生活をしていることで結果としてアクシーズに狙われやすいチップ竜だが、かと言って地上に降りると今度はボクサー竜を中心とした捕食者がわんさかいるので、それを考えるとむしろ樹上の方がまだ捕食者の絶対数が少ないこともあって、あくまで『比較的に』ではあるものの安全なんだろう。
ちなみに、パパニアンも雑食なので、たまにチップ竜を捕えて食う者もいるようだ。
実に厳しい世界である。
とは言え、マッハにとっては格好の標的でもあり、チップ竜がいるから暮らせてる一面もあるので、結局はどっちの立場で見るか?なんだよな。
そうして今も、鈴良から指導を受けつつ、マッハが空から急降下。すでに成体のそれと変わらない鋭い足の爪でチップ竜を見事捉える。しかも、もう片方の脚で枝にしっかりと掴まって体を支え。
これでヘマをして地上に落ちて怪我でもすれば命に係わる。しかも地上はそれこそボクサー竜のテリトリーだ。一対一ならまず負けないアクシーズでも、群れに襲われればその限りじゃないしな。
それでも、いずれはマッハも、ボクサー竜さえ狙うようになるだろう。実際、母親の鈴良はボクサー竜を狙うこともある。
するとまさに、我が子にボクサー竜を狩る時の方法を伝授しようとでもいうのか、マッハが見ている前で急降下、ボクサー竜の一頭を捕えてみせた。
地上にいる獲物を片方の足の爪で掴んで地面に押し付けると同時にすさまじい身体能力を発揮して垂直跳び。獲物を掴んだまま跳び上がってもう片方の足で枝を掴み体を引き上げ、ボクサー竜が追ってこれない樹上に戻る。
駿は、剛を捕えた龍準が樹上に逃れた時にはそれを追って木の幹を足場にして三メートルほど跳び上がってみせたが普通のボクサー竜にそれはできない。だからこれで安全なんだ。そして樹上でゆっくりと獲物を貪る。
手はあくまで翼の一部でしかないアクシーズは、翼を傷めないようにするためにあまり手は使わない傾向にある。獲物を捕らえたり何か力のいる作業は、手と変わらないくらいに器用に、しかも柔軟に動く足を使う。足が手と変わらないくらいに器用だという点ではサルのようでもある。
いずれにせよ、こういう形での狩猟生活に完全に適応した生態を持つということだな。
もちろん、人間の体がベースになっていることで不合理な点もあるだろうが、その範囲内では合理的に成立しているという印象は受ける。それに、完全な野生の生き物でも、『どうしてそうなった?』という不合理な生態を持つものもいるわけで、これはこれでアリなんだろう。
ちなみに、パパニアンも雑食なので、たまにチップ竜を捕えて食う者もいるようだ。
実に厳しい世界である。
とは言え、マッハにとっては格好の標的でもあり、チップ竜がいるから暮らせてる一面もあるので、結局はどっちの立場で見るか?なんだよな。
そうして今も、鈴良から指導を受けつつ、マッハが空から急降下。すでに成体のそれと変わらない鋭い足の爪でチップ竜を見事捉える。しかも、もう片方の脚で枝にしっかりと掴まって体を支え。
これでヘマをして地上に落ちて怪我でもすれば命に係わる。しかも地上はそれこそボクサー竜のテリトリーだ。一対一ならまず負けないアクシーズでも、群れに襲われればその限りじゃないしな。
それでも、いずれはマッハも、ボクサー竜さえ狙うようになるだろう。実際、母親の鈴良はボクサー竜を狙うこともある。
するとまさに、我が子にボクサー竜を狩る時の方法を伝授しようとでもいうのか、マッハが見ている前で急降下、ボクサー竜の一頭を捕えてみせた。
地上にいる獲物を片方の足の爪で掴んで地面に押し付けると同時にすさまじい身体能力を発揮して垂直跳び。獲物を掴んだまま跳び上がってもう片方の足で枝を掴み体を引き上げ、ボクサー竜が追ってこれない樹上に戻る。
駿は、剛を捕えた龍準が樹上に逃れた時にはそれを追って木の幹を足場にして三メートルほど跳び上がってみせたが普通のボクサー竜にそれはできない。だからこれで安全なんだ。そして樹上でゆっくりと獲物を貪る。
手はあくまで翼の一部でしかないアクシーズは、翼を傷めないようにするためにあまり手は使わない傾向にある。獲物を捕らえたり何か力のいる作業は、手と変わらないくらいに器用に、しかも柔軟に動く足を使う。足が手と変わらないくらいに器用だという点ではサルのようでもある。
いずれにせよ、こういう形での狩猟生活に完全に適応した生態を持つということだな。
もちろん、人間の体がベースになっていることで不合理な点もあるだろうが、その範囲内では合理的に成立しているという印象は受ける。それに、完全な野生の生き物でも、『どうしてそうなった?』という不合理な生態を持つものもいるわけで、これはこれでアリなんだろう。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~
山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。
与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。
そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。
「──誰か、養ってくれない?」
この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
追放された最強ヒーラーは、美少女令嬢たちとハーレム生活を送る ~公爵令嬢も義妹も幼馴染も俺のことを大好きらしいので一緒の風呂に入ります~
軽井広@北欧美少女 書籍化!
ファンタジー
白魔道師のクリスは、宮廷魔導師団の副団長として、王国の戦争での勝利に貢献してきた。だが、国王の非道な行いに批判的なクリスは、反逆の疑いをかけられ宮廷を追放されてしまう。
そんなクリスに与えられた国からの新たな命令は、逃亡した美少女公爵令嬢を捕らえ、処刑することだった。彼女は敵国との内通を疑われ、王太子との婚約を破棄されていた。だが、無実を訴える公爵令嬢のことを信じ、彼女を助けることに決めるクリス。
クリスは国のためではなく、自分のため、そして自分を頼る少女のために、自らの力を使うことにした。やがて、同じような境遇の少女たちを助け、クリスは彼女たちと暮らすことになる。
一方、クリスのいなくなった王国軍は、隣国との戦争に負けはじめた……。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる