未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

彗編 負ける要素

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新たに若いオオカミ竜オオカミが現れて二対一になっても、キャサリンの優位が揺らいでいるような印象はまったくなかった。彼女は強い。本当に強い。今この時点で巣立ったところでなんの心配も要らないくらいには。

もちろん、オオカミ竜オオカミの群れに襲われればさすがに<数の暴力>には圧倒されるにしても、彼女はその辺りもわきまえてくれている印象はある。加えてドウもいる。ドウが稼働し続けられるように給電は欠かせないが、メンテナンスも必要だが、その辺りについてはキャサリンも<人間>なので分かってもらえるだろう。

『ドウのメンテナンスのために里帰りする』

くらいのことはな。

必要なのはその辺りの知識だと思う。それを、ドウを通して学んでもらうことになるだろうな。

できればその辺りについてもちゃんと理解してから自立してもらえた方がありがたいにしても、そのこと自体、地球人でもいろんなタイプがいたのは事実だから、キャサリンだけが異常なわけじゃない。

そういうのをフォローできるようにするためにもロボットを配してるんだ。

そのドウが見守る前で、キャサリンは二頭のオオカミ竜オオカミを相手に優位に戦いを繰り広げている。

死角がない。

素の身体能力がそもそも圧倒的に高い。

そして油断しない。

さらに容赦がない。

これで負ける要素があるか? あるとしたらそれこそ<運>だけだろうな。

そういう部分についても、油断しないから自ら不運を招くこともしない。

で、本体による蹴りを最初に食らった方のオオカミ竜オオカミは、『こりゃたまらん』とばかりに逃げ出した。割に合わないと判断したんだろう。実に賢明だ。

だが、先に彼女に襲い掛かった方のオオカミ竜オオカミは、諦め悪くなおも攻撃を仕掛けてくる。

ああ、そこで『逃げる』という判断ができないのは、野生で生きるには致命的なんだよな。

それを証明するかのように、キャサリンの蹴りを食らってぐらついた瞬間に、彼女はオオカミ竜オオカミの背中に飛び乗って、インパラ竜インパラを仕留めた時と同じように本体側の脚で胴を締め上げ、<地球人そっくりの部分の脚>を首に巻き付け、<地球人そっくりの部分の腕>を顎下に巻き付けて全力で絞めた。

それこそ容赦なく。

「ゲ……ゲゲ……ギ……」

一対一で他に脅威がなければこうやってすべての力を集中できる。まだ体が小さくてウエイトがない分も、これで補える。

キャサリンの勝ちだ。

引き際をわきまえなかった若いオオカミ竜オオカミは、自らの無謀さゆえに自身の命を拾えなかった。

これが『野生で生きる』ということだ。

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