未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

彗編 気にしないタイプ

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新暦〇〇三七年九月二十一日



清良せいらに巣を追い出されて、仮の巣を修理してそこに落ち着いたすいは、特段、そのことを不満そうにしてるわけでもなかった。地球人ならこういう時、不満たらたらでネットとかに妻に対する悪態なんかを垂れ流してたりもするのかもしれないが、まあ、しない奴はしないだろうし、すいもそういうのは気にしないタイプなんだろうな。

元々、清良せいらのことは好きなものの、だからと言ってやたらと執着してる印象もない。実に淡々とした様子だ。

姉であるしょうもあまり細かいことは気にしないタイプだとは思ったが、それでも母親譲りの激しい気性の持ち主でもあり、敵や獲物に対しては恐ろしい形相で容赦なく襲い掛かったりもする。りょう楼羅ろうらやスフィアを育ててる時にも、パートナーであるたいが近付こうとしようものならそれこそ般若の形相で威嚇したりもしたし。

それに比べればすいは、敵や獲物に対してもどこか淡々としたところがある。淡々と、しかし容赦なく攻撃するんだ。だからしょうに比べると別方向の<怖さ>もあるか。

そうだな、

<冷淡な暗殺者>

的な印象もないわけじゃない。そういえばかつて、こちらの地域に紛れ込んできたアサシン竜アサシン駿しゅんの群れを襲った時にも、まったく前触れなくアサシン竜アサシンに襲い掛かってダメージを負わせ、結果として駿しゅん達を助けたこともあった。

あれも、果たしてすい自身に駿しゅん達を助ける意図があったのかどうかはいまだに分かっていない。ただ、自分の縄張り内に駿しゅん達がいても基本的には手出しはしないんだ。

とは言え清良せいらの方はその限りじゃなくて、実際に駿しゅんの仲間が犠牲になったりもしている。もちろん、駿しゅん達もそれはわきまえていて、きちんと警戒はしているし、犠牲になったのも年老いて動きが鈍った個体だった。

群れを作る野生の獣の場合、それが<年老いた個体の最後の役目>的な意味合いもあるらしい。

地球人は、

『年老いた親の面倒を見て育ててもらった恩を返せ』

的なことを口にしたりもするが、前にも言ったかもしれないが野生の動物の生態から考えるとこれはおかしいだろう。野生にそんなことをする獣はほとんどいないわけで。

ほまれ達のようなパパニアンでさえ、『仲間を助ける』という形で年老いた個体に餌を分け与えたりもするものの、外敵の襲来を受けた時なんかには、自力で逃げられない個体をわざわざ守ったりはほとんどしない。ほまれでさえ、助けられる可能性がある時にはそうするものの、自分を危険に曝してまではしないだろう。

なによりほまれはボスだからな。老い先短い仲間を助けるために自分が犠牲になるという本末転倒なことはできないさ。

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