未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

凛編 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

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ほまれがボスの座を奪われて群れにいられなくなったなら、戻ってきてもらってよかった。俺が後ろ盾になってほまれの子供の誰かをボスに仕立て上げて群れを維持するつもりはなかった。

ほまれがボスの座に就けたのは、もちろんメイフェアの後ろ盾があったからというのが大きいだろう。だが、メイフェアを見付けたのは彼で、メイフェアを上手く使って自身の力とできたのも彼だ。誉自身がそれをしてみせたんだよ。メイトギアであるメイフェアだからこそ彼の望みを確実に酌めたというのもありつつ、それでも俺が勝手に力を貸したわけじゃないんだ。

なのに、俺の方から勝手に力を貸してほまれの子供をボスに据え付けて、ってのは違うんじゃないか?

少なくとも俺はそれを是としない。したいとは思わない。親の欲目で自分の子供を<長>の座に就けてそれで組織が傾いた例なんて、人間の歴史でも腐るほどあっただろう? 個人経営の商店から一部上場の大企業、果ては国に至るまで、無数にそういう事例はあったはずだ。

そういう<歴史>から学ばず、

『自分だけは上手くやれる』

と考えて多くの人間を巻き込んで盛大にコケるとか、何度繰り返せば人間は学ぶんだか。

企業経営なんかで、自分は肉親である先代から上手く引き継げたとしても、自分の子供が自分と同じようにできると考えるなんてのは、典型的な、

『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』

ってヤツだと思うけどな。

<自分は上手くできたという経験>

を基に、

『自分の子供なんだから上手くできるはず』

だとか、<まともな根拠>じゃないだろ。実際、それで失敗した例なんて枚挙に暇もないというのに。そういう歴史から学べば、自分の子供や身内の<適性>についても客観的に見るようになると思うんだよなあ。

別に俺は自分を<賢者>だなどとは思わないにしても、ただの愚者のままではいたくないと思う。少しでも<いい選択>をしたいと思ってるんだよ。

できるかどうかは別にして、『やろうとしない』のは自分が納得できないんだ。

それと同時に、ほうが、ろうに対して苛立ちを見せること自体を責めるつもりもないけどな。彼女にしてみれば自分が属する群れの<大事>に関わることだ。当事者の一人として動くのは当然だろう。

けれど、ろうの方は、今の群れの在り方に納得がいってないのかもしれないな。

ほうろうの考え方のどちらが<正解>なのかは、なってみないと分からない。分からないが、当事者自身が自ら動いてどうにかしようとするのについては、俺が手出し口出しすることじゃないさ。

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