第一〇七六四八八星辰荘へようこそ ~あるJC2の異種間交流~(セリフマシマシバージョン)

京衛武百十

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日常編

シェルミ555647。その成り立ち

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シェルミ555647は、機械生命体である。

金属ともプラスチックともつかないそのボディーは見る角度によって色が変わり、触れると僅かにひんやりとしていて不思議な弾力があった。その為、関節部にもロボットのような可動部は見当たらない。人間の皮膚と同じで伸び縮みするからだ。

プロポーションは、モデルの女性のような完璧なバランスを持ち、豊かだが大きすぎないバストサイズはEカップと言ったところだろうか。しかし機械生命体である彼女のそのバストがどのような役目を持つものかを知る者はいなかった。

頭髪はなく、また、鼻を思わせる突起はあるものの鼻孔もなく、口もない。さらに、地球人と同じ位置に二つの目はあるものの瞳も瞼もなく、活動時は淡い水色の光を放つ。感情によって色が変わるらしいが、平静時の水色以外の光を見た者は殆どいない。話によると怒っている時には赤くなるらしいのだが。

そして、機械生命体と言われて地球人がすぐに思い浮かべるであろう、いかにもメカニカルな機構が体内にあるわけでもなかった。厳密にはマイクロマシンとナノマシンの集合体である為、地球人の肉体の臓器に相当する器官が体内に複数あり、それぞれが役割を分担してるのだそうだ。

電気をエネルギーとして生命活動を行い、充電のように電気を体外から取り入れて貯える以外にも、負極活物質として金属を取り入れ、酸素を正極活物質として発電するという形でもエネルギーを得ることができる。いわゆる空気電池と同じ原理だ。故に、金属を摂取することもある。だがそれは、地球人のように口から食べるのではなく、摂取する金属に触れることで体表面にあるナノマシンが金属を分解、体内に取り込んで発電を行うのだった。

有機生命体のような代謝は行われず、自身の体を構成するマイクロマシンやナノマシンの機能が失われると寿命を迎えることになる。一般的な寿命は地球時間で三百年ほど。

代謝が行われないということは、体が成長することもないということである。つまり、最初からこの姿で生まれるということだ。マザーと呼ばれる個体だけが新しいマイクロマシンやナノマシンを生み出し、それによって人間型の個体や次のマザーを生み出していく形で種族が維持されている。

彼女達は今から一億年ほど前に存在した種族によって生み出されたらしいが、その種族そのものはすでに滅んでいるそうだ。と言うか、その種族そのものが自らの体を機械生命体へと作り変えたと言った方がいいのかもしれない。

そんなシェルミがここに来る前に何をしていたかと言うと、それが実に意外なものなのであった。

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