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拾われた女子高生
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「ねえオジサン? 一晩泊めてくんない? お礼はするからさ」
離婚して独り身になり、自由を満喫していた俺に、いかにもな、
<悪い意味でのギャル>
な女がそう声を掛けてきた。だがあからさまに怪しいそんな女を相手にするほど、俺は性欲は強くない。てか、女はもうコリゴリだ。ネットでいくらでも拾える動画をオカズに自分で始末すれば間に合う。金を掛ける価値もない。
孤独死? 上等だ。
仕事をちゃんとしてれば何日か無断欠勤するだけで心配してもらえる。そうすりゃ腐れ果てる前に発見してもらえるだろ。むしろ職場で無断欠勤を心配してもらえない奴が一人前の社会人面してるのが理解できん。
そんな俺が、得体の知れないギャルを家に上げる?
ないない。
「って、勝手に上がんなよ!?」
夜だしアパートだから声は抑えながらも、俺はそう口走っていた。不躾で礼儀も知らん汚そうなギャルが俺の部屋までついてきて、玄関を開けた瞬間に勝手に入り込んだんだ。
「へ~? 思ったよかキレイじゃん? 今まで泊った中じゃピンイツかも」
「なんだ? ピンイツって……?」
「なにオッサン、知らないの? 一番ってことだよ」
「知るかよ。どうせお前らの仲間内だけでしか流行ってないやつだろ?」
「あはは、かもね♡」
「って、そんなのはどうでもいいから帰れよ。タクシー代ぐらい出してやっからよ!」
「違んだよなあ。ウチは泊めてって言ってんの。一晩、ウチを好きにしていいからさあ」
「あ~あ~、体さえ提供すりゃ男はみんな言いなりになるってか? 悪いな。こちとら女房に捨てられたばっかで女はコリゴリなんだよ」
「なにそれダッサ……!」
「ダサくて結構。とにかく俺はお前みたいなのと関わるつもりはねーんだよ。コワ~イおにーさんが出てくるかもしれねーしな」
「あ~、あるね。それ。ウチのトモダチにもやってたのいる。ウチはやんねーけど」
「いんのかよ!? とにかく俺はゴメンだから他所を当たってくれ」
言いながら俺はトイレにこもった。こもって、110番通報。
「もしもし、家出人に家に泊めろって絡まれてんです。何とかしてください」
未成年者略取で逮捕されちゃかなわないし、それなら先手を打ってこっちから警察を呼んで引き取ってもらうことにした。で、それから十分、トイレに立てこもる。
と、玄関のチャイムが鳴らされて、俺はようやくトイレから出て、玄関を開けようと思ったら、風呂に誰かがいる気配。
「は…? あいつ、勝手に風呂入ってる……!?」
信じらんねえ。どんだけ図々しいんだ!?
呆れながらも玄関を開けると、そこに警官が二人、立っていたのだった。
離婚して独り身になり、自由を満喫していた俺に、いかにもな、
<悪い意味でのギャル>
な女がそう声を掛けてきた。だがあからさまに怪しいそんな女を相手にするほど、俺は性欲は強くない。てか、女はもうコリゴリだ。ネットでいくらでも拾える動画をオカズに自分で始末すれば間に合う。金を掛ける価値もない。
孤独死? 上等だ。
仕事をちゃんとしてれば何日か無断欠勤するだけで心配してもらえる。そうすりゃ腐れ果てる前に発見してもらえるだろ。むしろ職場で無断欠勤を心配してもらえない奴が一人前の社会人面してるのが理解できん。
そんな俺が、得体の知れないギャルを家に上げる?
ないない。
「って、勝手に上がんなよ!?」
夜だしアパートだから声は抑えながらも、俺はそう口走っていた。不躾で礼儀も知らん汚そうなギャルが俺の部屋までついてきて、玄関を開けた瞬間に勝手に入り込んだんだ。
「へ~? 思ったよかキレイじゃん? 今まで泊った中じゃピンイツかも」
「なんだ? ピンイツって……?」
「なにオッサン、知らないの? 一番ってことだよ」
「知るかよ。どうせお前らの仲間内だけでしか流行ってないやつだろ?」
「あはは、かもね♡」
「って、そんなのはどうでもいいから帰れよ。タクシー代ぐらい出してやっからよ!」
「違んだよなあ。ウチは泊めてって言ってんの。一晩、ウチを好きにしていいからさあ」
「あ~あ~、体さえ提供すりゃ男はみんな言いなりになるってか? 悪いな。こちとら女房に捨てられたばっかで女はコリゴリなんだよ」
「なにそれダッサ……!」
「ダサくて結構。とにかく俺はお前みたいなのと関わるつもりはねーんだよ。コワ~イおにーさんが出てくるかもしれねーしな」
「あ~、あるね。それ。ウチのトモダチにもやってたのいる。ウチはやんねーけど」
「いんのかよ!? とにかく俺はゴメンだから他所を当たってくれ」
言いながら俺はトイレにこもった。こもって、110番通報。
「もしもし、家出人に家に泊めろって絡まれてんです。何とかしてください」
未成年者略取で逮捕されちゃかなわないし、それなら先手を打ってこっちから警察を呼んで引き取ってもらうことにした。で、それから十分、トイレに立てこもる。
と、玄関のチャイムが鳴らされて、俺はようやくトイレから出て、玄関を開けようと思ったら、風呂に誰かがいる気配。
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呆れながらも玄関を開けると、そこに警官が二人、立っていたのだった。
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