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方法論
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まあ、お遊びのような鍛錬を始めたのはいいが、正直、ただの自己流でしかも一時間や二時間歩いただけで膝が笑うような現代日本のニートが剣の素振りをしたところで果たしてどれだけ強くなれるのか、およそ疑念しかないな。
という以前に、はっきり言おう。『無駄だ』と。道理に適ったトレーニングを、的確な指導の下で本人の甘えを許さずに徹底的にやらないと、基礎体力すらつかんぞ。こんな奴。
思いつきで自己流のトレーニングを始めて強くなれたら、それは元々才能があったということだ。単にそれに気付かなかっただけでしかない。
そして藍繪正真《らんかいしょうま》にはそんな才能は欠片すらなかった。
なのに、
『今日は五十回振れたぞ……確実に結果が出てきている……』
などと自画自賛する始末だ。客観的に評価してくれる人間がいないからまるで分かっていない。
加えて、
「すごいです、御主人様……!」
などと、トレアは何も分かってないのに褒めてくれるだけだからな。
『褒めて伸ばす』
ってのは、的確なポイントをついて本人のモチベーションを高めてやらないとただ甘やかしてるだけにしかならん。
物事にはなんにでも筋道というのがあるのだ。それを外せば、スパルタで鍛えようが褒めて伸ばそうとしようがマイナスにしかならんのだ。それを分かってない人間が多すぎる。
方法論は本筋ではない。
いずれにせよ、藍繪正真《らんかいしょうま》のやってることは、ただ『御主人様すごいです』としか言わんトレアのことも含めて使い物になるレベルに到達するにはまったく役に立たん。
それでも、自己満足の役にくらいは立つかもしれんがな。
実際、藍繪正真《らんかいしょうま》とトレアにとっては、お互いの精神安定くらいには使えたようだ。
生まれて初めてできた『自分にとっての喜ばせてやりたい相手』のことを考える藍繪正真《らんかいしょうま》と、ようやくできた<友達>を理不尽に奪われた苦しみに気持ちが沈みそうになるトレアにとっては、そんな気休めでもあっても、な。
この辺りは、夏でも暑さはそれほど厳しくなく、冬も、温暖な海流が海流が流れる海から温かい風が吹いてくることで冬も比較的に穏やかな気候に恵まれている地域ではあった。人間が住むには都合のいい土地だったのだ。
それだけにそこでの支配権の確立を望む人間は多く、結果として戦乱に明け暮れることになるのだが。
とは言え、さすがに秋にもなってくると川で体を洗うのは厳しくなってくる。なので、体を洗うのを目的には自然と足は遠のいた。
トレアは奴隷だけあってその辺りも我慢強いものの、それでも真冬ともなると無理がある。
しかも、冬になれば採れる野草も限られてくる。加えて、野草にばかり頼ってきたので、周囲のそれは採りつくし始めていたのだった。
という以前に、はっきり言おう。『無駄だ』と。道理に適ったトレーニングを、的確な指導の下で本人の甘えを許さずに徹底的にやらないと、基礎体力すらつかんぞ。こんな奴。
思いつきで自己流のトレーニングを始めて強くなれたら、それは元々才能があったということだ。単にそれに気付かなかっただけでしかない。
そして藍繪正真《らんかいしょうま》にはそんな才能は欠片すらなかった。
なのに、
『今日は五十回振れたぞ……確実に結果が出てきている……』
などと自画自賛する始末だ。客観的に評価してくれる人間がいないからまるで分かっていない。
加えて、
「すごいです、御主人様……!」
などと、トレアは何も分かってないのに褒めてくれるだけだからな。
『褒めて伸ばす』
ってのは、的確なポイントをついて本人のモチベーションを高めてやらないとただ甘やかしてるだけにしかならん。
物事にはなんにでも筋道というのがあるのだ。それを外せば、スパルタで鍛えようが褒めて伸ばそうとしようがマイナスにしかならんのだ。それを分かってない人間が多すぎる。
方法論は本筋ではない。
いずれにせよ、藍繪正真《らんかいしょうま》のやってることは、ただ『御主人様すごいです』としか言わんトレアのことも含めて使い物になるレベルに到達するにはまったく役に立たん。
それでも、自己満足の役にくらいは立つかもしれんがな。
実際、藍繪正真《らんかいしょうま》とトレアにとっては、お互いの精神安定くらいには使えたようだ。
生まれて初めてできた『自分にとっての喜ばせてやりたい相手』のことを考える藍繪正真《らんかいしょうま》と、ようやくできた<友達>を理不尽に奪われた苦しみに気持ちが沈みそうになるトレアにとっては、そんな気休めでもあっても、な。
この辺りは、夏でも暑さはそれほど厳しくなく、冬も、温暖な海流が海流が流れる海から温かい風が吹いてくることで冬も比較的に穏やかな気候に恵まれている地域ではあった。人間が住むには都合のいい土地だったのだ。
それだけにそこでの支配権の確立を望む人間は多く、結果として戦乱に明け暮れることになるのだが。
とは言え、さすがに秋にもなってくると川で体を洗うのは厳しくなってくる。なので、体を洗うのを目的には自然と足は遠のいた。
トレアは奴隷だけあってその辺りも我慢強いものの、それでも真冬ともなると無理がある。
しかも、冬になれば採れる野草も限られてくる。加えて、野草にばかり頼ってきたので、周囲のそれは採りつくし始めていたのだった。
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