20 / 120
マッチポンプ
しおりを挟む
現在、惑星リヴィアターネの封鎖は、衛星軌道上の外側を総合政府から派遣されたロボット艦隊が担当し、内側は廃棄されたロボットと、そのロボットによりリヴィアターネの資源を用いて新たに製造された機器によって行われている。
一応、惑星リヴィアターネには豊富な資源も眠っている為、その資源だけでもなんとか利用出来ないかと検討もされたのだが、万が一のことを考えるとやはり踏み切れず、ならばリヴィアターネの封鎖そのものをリヴィアターネの資源を用いて行えばよいという考えの下、基礎となるプラントを上空百キロの軌道上に設置、地上には資源発掘用のロボットを降下させ、発掘した資源を打ち上げる為の発射台を建造。一日一回のペースで打ち上げを行っている状態だった。
また同時に、プラントの一つを起点にして軌道エレベーターの建造が現在進行中であり、それが完成すればより効率的にプラントが稼働することになるだろう。
プラントで製造されているものは主に三つ。
一つは、リヴィアターネを監視する為の監視衛星。二つ目は、その監視網の下、もしリヴィアターネから外に出ようとするものがあればそれを迎撃、破壊する為の攻撃衛星。そして三つ目は、プラントに電力を供給する為の大型の原子炉である。
アミダ・リアクターが実用化され、大規模発電設備に電力を依存するというのは社会的な弱点であるという認識が定着した現代では原子炉など過去の遺物でしかないが、アミダ・リアクターの製造には非常に高度な設備が必要である為、そこまでのものをただ廃棄物の管理の為に設置するというのもさすがにもったいないというのがあって、前時代的ではあってもやはりそのエネルギー効率は今なお決して非実用的とまでは言えない原子炉が採用されたという訳である。しかも、人間がいないのだから放射線被曝を心配する必要もなく、安全対策も必要最小限で済むというのも利点であった。
こうして、大型の原子炉を基にした大規模発電衛星を配置、無線送電にてプラントを稼働させ、リヴィアターネを封鎖する為の設備をリヴィアターネの資源を用いて製造するという皮肉なシステムが構築されていったのだった。
なお、余談ではあるが、攻撃衛星に装備された武装の一つに、プラズマ・リーダーがある。これは、三機の攻撃衛星が互いに連携し、その間にプラズマ結界を派生させ、レーザーやミサイルなどによる点の攻撃ではなく面の攻撃で複数の対象物を一網打尽にしようという発想の下で装備されたが、ここまでそれが使われたことは一度もない。と言うか、攻撃衛星による攻撃そのものがこれまでに一度も行われていなかった。
何しろ、リヴィアターネを出ていこうとするものが何一つなかったのだから。
一応、惑星リヴィアターネには豊富な資源も眠っている為、その資源だけでもなんとか利用出来ないかと検討もされたのだが、万が一のことを考えるとやはり踏み切れず、ならばリヴィアターネの封鎖そのものをリヴィアターネの資源を用いて行えばよいという考えの下、基礎となるプラントを上空百キロの軌道上に設置、地上には資源発掘用のロボットを降下させ、発掘した資源を打ち上げる為の発射台を建造。一日一回のペースで打ち上げを行っている状態だった。
また同時に、プラントの一つを起点にして軌道エレベーターの建造が現在進行中であり、それが完成すればより効率的にプラントが稼働することになるだろう。
プラントで製造されているものは主に三つ。
一つは、リヴィアターネを監視する為の監視衛星。二つ目は、その監視網の下、もしリヴィアターネから外に出ようとするものがあればそれを迎撃、破壊する為の攻撃衛星。そして三つ目は、プラントに電力を供給する為の大型の原子炉である。
アミダ・リアクターが実用化され、大規模発電設備に電力を依存するというのは社会的な弱点であるという認識が定着した現代では原子炉など過去の遺物でしかないが、アミダ・リアクターの製造には非常に高度な設備が必要である為、そこまでのものをただ廃棄物の管理の為に設置するというのもさすがにもったいないというのがあって、前時代的ではあってもやはりそのエネルギー効率は今なお決して非実用的とまでは言えない原子炉が採用されたという訳である。しかも、人間がいないのだから放射線被曝を心配する必要もなく、安全対策も必要最小限で済むというのも利点であった。
こうして、大型の原子炉を基にした大規模発電衛星を配置、無線送電にてプラントを稼働させ、リヴィアターネを封鎖する為の設備をリヴィアターネの資源を用いて製造するという皮肉なシステムが構築されていったのだった。
なお、余談ではあるが、攻撃衛星に装備された武装の一つに、プラズマ・リーダーがある。これは、三機の攻撃衛星が互いに連携し、その間にプラズマ結界を派生させ、レーザーやミサイルなどによる点の攻撃ではなく面の攻撃で複数の対象物を一網打尽にしようという発想の下で装備されたが、ここまでそれが使われたことは一度もない。と言うか、攻撃衛星による攻撃そのものがこれまでに一度も行われていなかった。
何しろ、リヴィアターネを出ていこうとするものが何一つなかったのだから。
0
あなたにおすすめの小説
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる