ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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ノーラとリョウとファロ

2ページ

まあ、なんやかやでこうしてノーラと旅をしてるんだが、別に目的はない。ものすごくうっすらとした朧げな目的としては、

『ファロとしての俺の家族を探す』

ってのはないこともないんだが、どうせロクなことにはなってないだろうから、知るのが怖いというのも実はある。ここまでの話だけで俺がまともな感性を持ってないのは分かるにしても、こんな境遇で『まとも』でいられる方がどうかしてると思う。今の自分を受け入れるには、

<人間の死体を利用して作られたゴーレム>

程度でおたおたしちゃいられないんだよ。現代日本の倫理観なんか、ここじゃ通用しないんだ。

と、これから起こるであろうことに予防線を張りつつ、俺とノーラはとぼとぼと山道を歩いた。

すると、早速、また厄介事の予感が……

俺とノーラが向かおうとしていた道の先に、実に珍妙奇天烈な恰好をした女の子が倒れてたんだ。

まあ、一言で言うと、

<魔法少女?>

だな。この世界でも明らかに珍奇な髪色であろうショッキングピンクの髪と、<ドレス>と言うには明らかに丈が短いフリフリのやはりピンク色の服をまとい、しかもご丁寧に、ゴテゴテした装飾が施された<杖>まで。

「あ~…メンドクサイことになりそうだからさっきのとこまで戻ろう。戻って向こうの道に行こう」

「助けなくていいんですか? マスター」

「いやいや、あんなのどう見ても厄介事そのものだろ! 厄介事が真っピンクのフリフリコス着て転がってんだぞ? 関わろうとする方がどうかしてるわ!」

声を潜ませつつもそう言わずにいられなかった俺の背後から、

「うおい!!」

などという声が。

『か~……っ! 手遅れか……』

頭を抱える俺に、

「無視すんな! こんなか弱い女の子が山道で一人倒れてんのに、『どうしましたか?』の一言もないとか、お前それでも人間か!?」

とかなんとか。だから俺もついつい、

「しるかあ!! そんな頭おかしいカッコしてる奴に言われたくないわあ!!」

言い返してしまう。その上で、

「お前も魔法とか使えるんなら、俺達が<人間>じゃねーことくらい分かんだろ!?」

とも。そしたらそいつは、

「はっはっはーっ! 自慢じゃないがあたしは攻撃魔法しか使えん!! 小手先のちまちました魔法なんざ、邪道の極み!!」

などと、見た目にはファロと同年代くらいの<少女>でありつつ、いやもう、

<頭おかしい厄介事そのもの>

以外の何者でもないことをホザきやがったそいつは、前世じゃ漫画やアニメの中にありふれた、

<典型的な記号としての魔法少女>

のようでもありつつ、よく見ると確かにこっちの世界の普通のドレスとかを魔改造した感じの、

<コスプレ感溢れる変質者>

なのだった。

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