ネクロゴーレムと魔法少女と頭の中身が五十歳の十三歳の少年のパーティがなんやかやで旅を続ける物語

京衛武百十

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魔獣ギアルゲフ

22ページ

なのに、

「てめえ! 気色悪いんだよ!! ぶっつぶす!!」

リョウは、あんまり好ましくない言い方ではありつつそう声を上げて立ちはだかった。『気色悪い』とは言いながら、戦意は高い。そして、

「どぅりゃああああああっ!! ゲッ〇ー! トマホゥクッ!!」

単身、突っ込んでいって、魔法のステッキを叩き付ける。

ゴシャッ!!

って感じで、実に呆気なく潰れた。

「どうだ! 思い知ったか!!」

ドヤるリョウだが、

「まだ、思い知っちゃいないみたいだぞ」

俺が告げた通り、リョウが魔法のステッキでぶん殴った奴は潰れたが、やっぱり、一匹じゃなかったな。しかも、数が多い、ざっと見える分だけでも百匹はいる。森に差し掛かったところだったが、中に巣でもあるんだろうか。

「こんなん、見てるだけでもキツいだろ! ノーラはその子を連れて下がってろ!!」

最初の一匹の様子からすると、それぞれは大して強くない。ただ、とにかく数が多くて手間なだけのようだ。俺も、ノーラと一緒に下がってもらった女の子の村で手に入れた剣を両手に持ち、斬りかかる。

案の定、俺が振り下ろした剣で頭が真っ二つになり、死んだ。やっぱり、個々の力は大したことはねえ。俺とリョウだけでも、時間はかかっても何とかなりそうだ。

「おるあ!! どんどんかかってこいやあ!!」

リョウが雄叫びを上げて、魔法のステッキを振り回し、蹴散らしていく。俺も、両手の剣でとにかく斬り捨てていった。

だが、さすがに多勢に無勢。手数が足りずに、俺は左腕を食いちぎられた。

「ぎっっ!!」

かなり慣れたものの、それでも痛みはある。いい気はしない。が、食いちぎられたってすぐに再生するんだ。食われて腹の中に納まっても、失われた分もすぐさま再生する。おそらく、マナが存在する限り無尽蔵だ。そして、物体として残っていれば、再結合することだってできる。魔獣の口の中にある腕と再結合すると、俺の腕が魔獣の体を突き破った形になる。

そして剣を握り直して、腕を引き抜きつつ剣を滑らせ頭を真っ二つに。

俺を普通の人間と思うなよ!?

力は凡百でも、戦い方は<変態>だ!!

腕を食われようが脚を食われようが、俺は止まらない。それどころか、わざと食わせた上で再結合させて、相手の体を突き破る。これは、どれほど固い体だろうが関係ない。少なくとも今までで破れなかったものはない。

自分の体がいきなり突き破られれば、魔獣だって怯む。

なのにこの魔獣、見た目通りの<虫>のようで、知能はないに等しいようだ。

反射で動いてるだけのようだな。

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